『散文エッダ』とは? わかりやすく解説

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『散文エッダ』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/26 07:19 UTC 版)

フェニヤとメニヤ」の記事における「『散文エッダ』」の解説

『詩語法』では次のような物語語られている。 体つき大きく、力も強いフェニヤとメニヤは、スウェーデンの王フィヨルニル所有する女奴であったある日フィヨルニル親しくしているデンマーク王フロージ2人身柄買ったさて、デンマークには、グロッティ呼ばれる2個の大きな石臼があった。 人間の力はとても回せないものだったが、もしそれらの石臼回したら、自分が願うどんなものも石臼生み出させることができた。 フロージフェニヤとメニヤ石臼作業義務づけ、自分のために黄金、平和、幸福を碾くよう命じた。 さらに彼は、詩を朗唱する間またはカッコウ沈黙より長くは、フェニヤとメニヤ休憩睡眠与えなかった。 フェニヤとメニヤはこの仕打ちへの復讐のために、「グロッティの歌」を歌い始めた。 そして歌い終え前に2人海王ミューシングに率いられる軍勢を碾き出した。 ミューシングは夜の間に攻め込んできてフロージ殺した上、多く略奪品とともにフェニヤとメニヤ連れ出しグロッティ持ち出して自分の船に乗せた。 それからフェニヤとメニヤに、グロッティから塩を碾き出すように命じた。 ミューシングは際限なく塩を碾かせたため、塩の重量によってついに船は夜の海に沈んでいった。 フェニヤとメニヤがどうなったかは語られない。

※この「『散文エッダ』」の解説は、「フェニヤとメニヤ」の解説の一部です。
「『散文エッダ』」を含む「フェニヤとメニヤ」の記事については、「フェニヤとメニヤ」の概要を参照ください。


『散文エッダ』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/25 01:00 UTC 版)

グロッティの歌」の記事における「『散文エッダ』」の解説

スノッリは、『散文エッダ』第二部『詩語法』において次の物語語っている。 スキョルド(enオーディンの子)は、今日デンマーク呼ばれるゴットランド統治した。 スキョルドは彼の王権を継ぐフリズレイヴ(en)という名の子を得た。 フリズレイヴにはフロージという名の子がいた。 彼がフリズレイヴの後を継いでになったが、これは、アウグストゥス地上に平和を宣言した時代であり、そしておそらくイエス・キリストこの頃生まれている。 平和が北欧広く支配したが、それは「フロージの平和」と呼ばれていた。 北欧平和だった。たとえ、ある人が、彼の父や兄弟殺した者が自由でいたり拘束されていたりするのと出会っても、人は相手を傷つけなかった。 また、略奪者もいなかった。 そのため金色腕輪は、長い間イェリング荒野残っていることができた。 さて、フロージスウェーデンに王フィヨルニル訪ねた。 そして彼はフィヨルニルから、2人の女の奴隷買ったが、フェニヤとメニヤという名のこの女巨人体つき大きく、力も強かったデンマークには、人がそれらを使うにはまるで力が足りないほど大きな、2個の石臼(Millstone)があった。 しかしそれらの石臼回した人は、自分が願うどんなものも石臼生み出させることができた。 この石臼グロッティ (Grótti) と呼ばれていた。それはヘンギキョフト (Hengikjöptr) によってフロージ与えられたものだったフロージフェニヤとメニヤ石臼作業義務づけた。そして彼のために黄金、平和、幸福を碾くよう命じた。 さらに彼は、詩を朗唱する間またはカッコウ沈黙より長くは、フェニヤとメニヤ休憩睡眠与えなかった。 フェニヤとメニヤ復讐のために、「グロッティの歌という名の歌(それ自体が詩である)を歌い始めた。 そして歌い終え前に2人はミューシング(ミシンゲルとも)という名の海王en)に率いられる軍勢生み出した。 ミューシングは夜の間にフロージ攻撃し、彼を殺して多く略奪品持って去った。 これが「フロージの平和」の終わりであった。 ミューシングはフェニヤとメニヤ連れ出したばかりかグロッティ持ち出して自分の船に乗せた。そしてすぐに2人に塩を碾くように命じた。(塩を売るためであったともいわれている。) 真夜中2人はミューシングが十分な量の塩を得たではないか彼に尋ねた。 しかしミューシングは、さらに碾くようにフェニヤとメニヤ頼んだ。 船は海上にあった。ほんの短い間石臼回って塩が碾き出されると、船は塩の重みに耐えられなくなり海中沈んだ。 海の石臼中心の穴を通って流れ込み始めると、巨大な渦が生まれたその時から海は塩辛く変化し始めた

※この「『散文エッダ』」の解説は、「グロッティの歌」の解説の一部です。
「『散文エッダ』」を含む「グロッティの歌」の記事については、「グロッティの歌」の概要を参照ください。

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