『詩のエッダ』
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『グロッティの歌』では、「未来が読める」といわれるフェニヤとメニヤが、フロージの元へ連れてこられ、石臼を碾く作業を命じられるところから始まる。 他の奴隷が眠る夜も2人は作業を続けるが、ついに呪いの歌を歌い始める。 2人は、自分たちが山の巨人のイジとアウルニル兄弟から生まれたこと、自分たちが山から巨石や巨岩を転げ落としたために人間達の前に今それがあること、スヴィージオーズ(スウェーデン)での戦争に参加して戦い、勝利をもたらしたことなどを延々と歌い、最後に力任せに石臼を碾いてこれを破壊してしまった。
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『詩のエッダ』
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『グロッティの歌』は、時に『詩のエッダ』にも数え入れられることがある。 10世紀に詩人エギルが作った詩に「フロージの石臼」という表現があり、この頃にはよく知られていた詩だと考えられている。デンマークからノルウェーに伝わったと考えられている。前述の『散文エッダ』にこの詩の一部が引用された。 詩は、「未来が読める」といわれるフェニヤとメニヤが、フロージの元へ連れてこられ、石臼を碾く作業を命じられるところから始まる。他の奴隷が眠る夜も作業を続けなければならない2人が歌う歌が、詩の大半を構成している。 その歌では、2人が山の巨人のイジとアウルニル兄弟から生まれたこと、自分たちが山から巨石や巨岩を転げ落としたために人間達の前に今それがあること、スヴィージオーズ(スウェーデン)での戦争に参加して戦い、勝利をもたらしたことを歌う。さらに、フロージの城に敵が押し寄せてきて火をかけること、フロージがフレイズの玉座も腕輪も石臼も失うこと、そしてユルサ(en)の子であり弟でもある英雄フロールヴ・クラキ(英語版)が、ハールヴダナル(en)と共にフロージに復讐することを歌い、最後に力任せに石臼を碾いてこれを真二つにしてしまった。 なお、研究者ベンジャミン・ソープは、『散文エッダ』での石臼強奪と海底で臼が塩を碾き出しているという話は後代の加筆であり、本来の話は、石臼がフロージの城で破壊されるところで終わっていただろうと考えている。
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