『教行信証』『浄土文類聚鈔』における還相回向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/28 08:54 UTC 版)
「還相回向」の記事における「『教行信証』『浄土文類聚鈔』における還相回向」の解説
親鸞が、『教行信証』において、 還相の利益は利他の正意を顕すなり。ここをもつて論主(天親)は広大無碍の一心を宣布して、あまねく雑染堪忍の群萌を開化す。宗師(曇鸞)は大悲往還の回向を顕示して、ねんごろに他利利他の深義を弘宣したまへり。仰いで奉持すべし、ことに頂戴すべしと。 と釈したように、還相回向は利他行と解するべきである。 さらに親鸞は、『浄土文類聚鈔』において、 二つに還相回向といふは、すなはち利他教化地の益なり。すなはちこれ必至補処の願(第二十二願)より出でたり。また一生補処の願と名づけ、また還相回向の願と名づくべし。 とし、四十八願の内、第二十二願を根拠として挙げている。
※この「『教行信証』『浄土文類聚鈔』における還相回向」の解説は、「還相回向」の解説の一部です。
「『教行信証』『浄土文類聚鈔』における還相回向」を含む「還相回向」の記事については、「還相回向」の概要を参照ください。
- 『教行信証』『浄土文類聚鈔』における還相回向のページへのリンク