『地球防衛軍』のモゲラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 02:48 UTC 版)
怪遊星人ミステリアンが開発した大型ロボット。本来は土木工作用だが、地球征服のための攻撃を目的として使用される。 全身がキャタピラに覆われ、口にあたる部分にもドリルを装備。各種目的に応じて装備の付け替え可能な尾部を持つ。[要出典]目からは自動車をも蒸発させる青い殺人光線を照射する。装甲は宇宙特殊鋼製で、ロケット弾の攻撃にも耐える。 1号機は山肌を突き破って出現し、防衛隊の通常の火器による攻撃(ポンポン砲、無反動砲、迫撃砲など、歩兵火器程度)をものともせずに富士山付近の街を破壊するが、自衛隊の鉄橋爆破作戦で谷底に落とされる。2号機は肘から腕のドリルを回転させて地中を掘り進み地球側を地底から攻撃しようとするが、倒れてきた攻撃兵器マーカライトファープの下敷きとなり、作戦続行不可能となる。「ピー・ピー・ピー」という単調な金属音を発して前進する。 スーツアクターは中島春雄、手塚勝巳。中島は、機械的な動きを意識したことを語っている。 映画公開当時に劇場のロビーに貼り出されていた設定資料ポスター『新兵器一覧表』の記述では「身長50メートル」ということになっており、これが東宝の公式設定として一般に認識されている。しかし、後年に出版された書籍では「15メートル」と書かれたものがあった。また、外装は映画公開当時では「特殊宇宙鋼」とされていたが、後年の書籍では「鋼鉄の200倍も硬いミステロイド・スチール」などと設定されたものもある。 第2稿とされる脚本の時点でモゲラの名称は記述されていたが、外見はロボット風ではなく破壊されて機械であることが判明するという展開であった。 鉄橋付近に現れるシーンは、東宝撮影所の小プールで撮影されたが、完成作品ではフィルター処理による夜間シーンとなった。 殺人光線は、作画合成で表現された。 ブルマァクのジンクロンシリーズでも発売される予定だったが、モスラとともに発売されることはなかった。 ジュエルケース版のDVDのジャケットでは樋口真嗣のデザインによって、ドーム内で待機する無数のモゲラが配されている。
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