「華胥の幽夢」とは? わかりやすく解説

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「華胥の幽夢」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 08:32 UTC 版)

十二国記」の記事における「「華胥の幽夢」」の解説

冬栄 驍宗の登極から間もない戴国。泰麒は蓬莱からの帰還手助けしてもらったお礼兼ねて使節として漣国を訪れる。半月行程経て国重嶺へ辿り着いた泰麒らは、外殿を通り抜け後宮まで招き入れられたことに戸惑うが、そこにあったのは畑、しかも農作業をしているのは廉王・鴨世卓であった蓬莱から帰還して日が浅く政治のことも分からず戴国での自分存在悩んでいた泰麒であったが、廉王との対話通じてお役目」と「お仕事」の違い、そして麒麟はそこにいることで「お役目」を果たしていると教えられる。戴国へ帰還した泰麒は、驍宗から性急過ぎる自分重しでいて欲しいと告げられる乗月 芳国恵州州侯の月渓は、諸侯束ね王・仲韃を討った次の峯王が立つまでの仮王として月渓を推す声は強かったが、月渓は頑なにそれを拒んでいた。月渓は朝廷混乱収まったことを見届けるや、恵州城に戻ると宣言し官吏たちは嘆く。 ちょうどその時、慶国から青辛と名乗る使いが、景王からの親書届けやってくる。「芳国の国主である月渓」宛てであったが、月渓は国に宛てた書状一州に過ぎない自分受け取わけにはいかないと言う。青はさらにもう一通、月渓宛て書状差し出す。差出人は慶国下官、名を孫昭、先の芳国公主であった。 2通の書状冢宰預け、青は月渓の官邸逗留することになる。月渓は、敬愛する峯王が民に恨まれるのを見ていられず大逆到ったのは私怨であり民のためではなかった、この上さらに玉座まで盗むことはできないと語るが、青は民に称えられる王であって欲しいと願うのは民のためを思うことと同義である、罪を遠ざけるのが道ならば罪を悔いて正すことも道だと月渓に諌言する景王公主からの書状受け取った月渓は、民の苦しみ目を向けず父王を諫めることをしなかった己の罪を背負覚悟決めた公主倣い仮王として立つ決意固める。 書簡 慶国の王・陽子と、雁国の学生楽俊。かつて共に旅をした2人は、今は遠く離れ現状伝え合っていた。 陽子楽俊に「官吏とも問題がなく」と伝えていたが、実際問題が起こるほど意見もできていない状態であった楽俊は「学生教師も皆よくしてくれる」と伝えていたが、実際半獣荒民であることから苦労絶えない生活を強いられていた。そんな背伸び互いに理解しており、それでもなお励まし合うとなっていた。 華胥 華胥華朶、それは才国の宝重であり、枕辺挿して眠ることで国のあるべき姿見せるという。 采王・砥尚はわずか8歳の采麟にこの宝重を授け理想の世界に近づいていく様を見せることを約束する。しかし、采麟の見る国と砥尚作ろうとする国は近づくことは1度としてなく、ついには采麟は失道してしまう。華胥華朶普遍的な理想見せるものではなく所持者にとっての理想見せるものであり、采麟の理想砥尚理想大きく食い違っていた。しかも砥尚思い描く世界は、国として到底成立するはずのないものであった遂に砥尚は自らの罪を認め、「責難は成事にあらず」(先王悪政否定することで登極した自分正し政治知っている訳ではなかった)との遺言残し禅譲する。大司徒朱夏は、自分たちが自らの過ち認めようとせず、他者に罪を押し付けようとしていた事を悟り、それを悔いる帰山 国は現劉王による厳格な法治体制の下で、安定した治世120年続いていた。この国が傾きつつあるという。 その噂に引き寄せられ利広と風漢(尚隆)は首都芝草30年ぶりに再会した。この2人出会うのは、いつも傾きかけた国だった。2人は酒を酌み交わしつつ、自身母国を含む国の盛衰について語り合いそれぞれの国へと戻っていった。

※この「「華胥の幽夢」」の解説は、「十二国記」の解説の一部です。
「「華胥の幽夢」」を含む「十二国記」の記事については、「十二国記」の概要を参照ください。

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