「無所属」選挙と政党
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 10:07 UTC 版)
「2009年千葉県知事選挙」の記事における「「無所属」選挙と政党」の解説
この選挙では、候補者5人がいずれも無所属として立候補しており、5人が立候補を届け出た当初は政党色が薄い選挙戦が予想されており、共産党推薦の八田、民主党・社会民主党・国民新党・新党日本が推薦する吉田を除いては、政党が表立った選挙戦は行われなかった。 しかし、小沢一郎民主党代表(当時)の公設秘書が違法献金に関する嫌疑で起訴された後の初の知事選挙となったことで、国政への影響の観点から注目されることとなった。特に、野党4党(主に民主党)が選挙戦を通じて「千葉から政権交代を」と積極的にアピールしたことで、吉田の得票が小沢の代表続投表明の評価に繋がるとして注目を集めることとなった。結果、得票数は森田の約7割程度に留まる惨敗となった。この結果について、民主党幹事長(当時)の鳩山由紀夫は選挙翌日の3月30日、知名度の差とともに小沢一郎代表の秘書の問題を挙げ、「選挙に影響がなかったとは言えない」として陳謝した。 他方、自由民主党千葉県連では、森田、白石、吉田それぞれを推薦する動きがあり、最終的には特定候補を支持・推薦せず自主投票としたことから、むしろ県連や県議団の内部対立を露呈させる格好となった。 一部の出口調査では、無党派層はおろか(共産党を除く)野党支持層ですら吉田に投票しなかったとの回答が多く見られた一方、すぐに総選挙があった場合に比例代表で投票する政党では民主党との回答もなお多く、単純に小沢の公設秘書の疑惑と自身の進退を巡る経緯のみを選挙結果の原因と評価することは難しい。また、吉田の立候補に至る経緯(自ら公募に応募して就任したいすみ鉄道の社長職を、2年の任期の半分にも満たない1年足らずで辞任したこと)や、後継として指名した堂本の説明責任(説明不足)に対する批判なども少なからずあったとされており、これが投票に影響した可能性もある。 一方、元自民党の国会議員で、一部の同党県議などの支援を受けたとはいえ、森田の当選を自民党への支持と評価できるものとは到底言い難いが、「負け続きの現状に歯止めがかかった」との評価も聞かれた。
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