「姉妹の裏切り」編(1巻)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 01:31 UTC 版)
「不能犯 (漫画)」の記事における「「姉妹の裏切り」編(1巻)」の解説
夢原 優(ゆめはら ゆう) この話における宇相吹の依頼人。26歳の風俗嬢。10歳の頃に両親が離婚し、会社を経営していた父親に引き取られた。離婚後に父親の会社が倒産し、日々DVにおびえる日々を送っていた。風俗嬢になったきっかけは父親の借金の返済だが、父親が死んでも未だに続けている。 ある時SNSで双子の姉の唯を偶然見つけ、彼女の家を調べ近況報告とお祝いの言葉を書いて送ったが返事もなく、結婚式に招待もされないので唯を妬み、“唯を直接殺すのではなく、自分と同じ生き地獄を味合わせる為”に、克明を唯に殺害するように宇相吹に依頼する。 後に、宇相吹から渡された姉からの結婚式の招待状と唯の手紙を受け取って真実を知り、自分が取り返しのつかない事をしてしまった罪悪感に耐えかねて責任を取り、首吊り自殺をする。 夢原 唯(ゆめはら ゆい) 優の双子の姉で大手デザイン会社勤務の26歳。榊克明と婚約中でハワイでの挙式を翌月に控えている。 帰宅途中で「貴女を殺しに来ました」という宇相吹と出くわし、恐怖さながら自ら運転する車でその場から逃げ、その後車をガードレールに衝突させてしまうが、この時から宇相吹のマインドコントロールは始まっていた。 克明が勤める病院に入院するが、宇相吹のマインドコントロールにより食事も薬にも手を付けず、遂には克明が同僚の看護師と浮気をしていると強く思い込み、注射器で克明を殺害してしまう。 その後は、瀧の勤務する病院に転院して治療(公判は延期中)を続けていたが「宇相吹の闇」編(4巻)にて再登場。自分から婚約者と妹、そして自分が手にするはずだった幸せを全て奪い去った宇相吹へ強い恨みを抱いていた。別の病院に転院すべく多田と百々瀬の護送を受けるが、その直前に多田と瀧の会話を聞いていた事から、多田が宇相吹のマインドコントロールが通じない人間である事を知り、多田に宇相吹を殺害させるべく、百々瀬を人質にして強引に彼らを宇相吹の下へ向かわせて対峙させる。しかし一向に動かない多田に痺れを切らし、最後の手段として宇相吹の目の前で首に万年筆(百々瀬を人質にする為に使用したもの)を突き立てて、それを宇相吹の手に握らせる事で、宇相吹を殺人の現行犯に仕立て上げると、多田に宇相吹を処刑台に立たせる事を託し、息を引き取った。 榊 克明(さかき かつあき) 唯の婚約者で榊総合病院の長男で次期院長。33歳。 宇相吹にマインドコントロールされ事故で入院した唯を励まし、懸命に治療するが同僚の看護師と対面で話をしているところを、唯にキスをしていると誤解され、“あの看護師に心変わりをして邪魔になったから私を殺そうと車に細工した”と強く思い込んだ唯に刺殺されてしまう。 実は宇相吹に優の殺害を依頼していた。唯はこれまで生活で深く傷ついた優を想い、一緒に暮らそうとしていたが、克明は唯に一方的な恨み妬みを抱く優と同居などすれば、自分達の家庭をメチャメチャにされると猛反対していたので唯は返事を出せずにいた(宇相吹に優の殺害を依頼したのも同様の理由からだった)。言うなれば夢原姉妹にボタンの掛け違いを生じさせ、今回の悲劇を引き起こした元凶といえる。 それでも唯は優を結婚式には招待するつもりで自分の車のダッシュボードに招待状を用意していた。
※この「「姉妹の裏切り」編(1巻)」の解説は、「不能犯 (漫画)」の解説の一部です。
「「姉妹の裏切り」編(1巻)」を含む「不能犯 (漫画)」の記事については、「不能犯 (漫画)」の概要を参照ください。
- 「姉妹の裏切り」編のページへのリンク