リトグラフ
リトグラフ
【英】:LITHOGRAPH
【別称】:石版画
版画技法。石版画。平版(版面に凹凸のない版形式)の代表的なもの。版材に石灰石や、今日では人造石灰石や亜鉛板、アルミ板も用いる。製版の原理は水と油の反発作用である。即ち石灰石に脂肪性のクレヨンや解き墨で描き、上から硝酸アラビアゴム溶液を掛けると、化学作用によって描画部は親油性に、他の部分は親水性になる。こうして版面に油性インキをローラーで転がし、描画部にのみ付着したインキをプレス機で紙に刷り上げる。亜鉛板等を用いる場合も、水と油の反発を応用することに変わりはない。18世紀末にゼネフェルダーがドイツで発明し、当初は近代的な複製出版技術として、広くヨーロッパに普及した。19世紀中頃には多色石版画、続いて写真製版も登場し、リトグラフは商業印刷の分野で急速に発展する。19世紀末の芸術的なポスターの隆盛は、この技法を抜きにしてはあり得なかった。今世紀に入いってからも、ピカソ、マチス、ルオー、シャガール等、多くの作家がリトグラフによる表現を意欲的に追求した。
リトグラフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/18 15:38 UTC 版)
リトグラフ (lithograph)とは版画の一種たる平版画。水と油の反発作用を利用した版種で、製作過程は大きく「描画」「製版」「刷り」の3工程にわかれる。ほかの孔版画、凹版画、凸版画などに比べると複雑で時間も多く要するが、クレヨンの独特のテクスチャや、強い線、きめ細かい線、筆の効果、インクを飛ばした効果など、描写したものをそのまま紙に刷ることができ、多色刷りも可能で、版を重ねるにつれて艶を有した独特の質感が出てくる。
- 1 リトグラフとは
- 2 リトグラフの概要
- 3 歴史
- 4 脚注
リトグラフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:06 UTC 版)
リトグラフもしくはデカルコマニーは意匠を作品に転写する技法である。リトグラフは3つの層からなる。 装飾デザインからなる、色もしくは図像の層 透明な保護層。低融点ガラスを含むこともある スクリーン印刷もしくはリソグラフィーで意匠が印刷された裏紙 裏紙を除去する際に意匠を転写する方法にはさまざまなものがあり、機械による製造に向いたものもある。
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