装飾・デザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/06 21:14 UTC 版)
ヘレニズム時代の影響として、モザイク技法による装飾、エジプトやギリシアの宗教的なモチーフが挙げられる。一方で新たに、「鋳造技法」や「型押し垂下技法」を利用して、エメラルドグリーン、ペルシアンブルー、ピーコックブルーなどのカラフルな色の容器、特に竜骨状の器が生産された。ローマ人の好んだモチーフとして他には、鳥が挙げられる。 青地に白地のガラスを被せて(きせて)白地の部分を浮き彫り彫刻にした、「カメオ・ガラス」も生産された。これは高級品であった。 シドン近辺では、銘を入れたガラス器が生産された。銘は、製作者名や標語など様々であった。 ガリア(フランス)やゲルマニア(ドイツ)などでは、戦車競技(注:戦車と言っても、現代の戦車とは大きく異なり、馬車の仲間)や剣闘士の試合を描いた「サーカス杯」と呼ばれるものが1世紀後半から出現した。 吹き技法の開発に伴い、宙吹きの途中で凹凸のある型を使って紋を施し、さらに膨らませるという方法による「モール装飾」が多用された。また、透明ガラスの普及に伴い、粉状の色ガラスを水や油に溶かして容器に彩色する技法や、エナメル彩色やコールド・ペインティングも盛んになった。
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