仏教
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資料や統計により数値は異なるものの、2010年代において世界の仏教徒の総数は4.88億[83]から4.95億[84]、または5.35億人[85]にのぼり、世界の総人口の7%から8%が信仰していると推定されている。最も仏教徒の人口が多い国は中国であり、総人口の18%、2.44億人が信仰していると推定されている[83]。彼らは主に中国の仏教諸派を信仰しており、中国仏教の属する大乗仏教の最大の信徒集団となっている。このほかに、日本や台湾などを含めた東アジア全体での仏教信者は、世界の仏教徒の半数以上を占めている[83]。日本においては統計によって信徒数が非常に大きく異なる。
ピーター・ハーヴェイが2013年に報告した人口統計学の分析によると[86]、世界の仏教のうちで大乗仏教は3.6億人、上座部仏教は1.5億人の信者を持ち、密教系は1900万人の信者を持っている。また、仏教徒のほとんどはアジアに居住しているが、アジア以外の仏教信者も700万人ほど存在する。
ジョンソンとグリムの2013年の研究によると、1910年には仏教徒の人口は1億3800万人であり、そのうち1億3700万人はアジアに居住していたが、2010年には仏教徒の人口は4億9500万人にのぼり、そのうちアジアの仏教徒は4億8700万人だった[87]。この間、パキスタン、サウジアラビア、レバノン、いくつかの西ヨーロッパ諸国においては仏教徒の数が高い増加率を示した。2000年から2010年にかけては、カタール、アラブ首長国連邦、イラン、いくつかのアフリカの国々で仏教徒数が高い成長率を示している[88]。
カンボジアやタイでは仏教徒は人口の90%以上を占め、そのほかにミャンマーやラオスでも仏教徒は高い比率を示しており、東南アジア大陸部においては仏教が最も重要な宗教となっているといえる。これらの国では上座部仏教が主に信仰されている。また、発祥の地である南アジアにおいては、インドでは仏教は衰退したものの、ブータンやスリランカなどでは仏教徒は高い比率を示している。スリランカでは仏教は主に南部に居住し人口の3分の2を占めるシンハラ人によって信仰されており、北部に居住しヒンドゥー教を信仰するタミル人との間には宗教的な対立が存在する。大乗仏教は東アジアで広く信仰され、信徒数は上座部仏教よりもはるかに多いものの、国家における人口比ではそれほど高くはない国がほとんどである。大乗仏教国で最も信徒比率が高い国はブータンであり、チベット仏教の一派であるカギュ派が国教の地位にあり、広く信仰される。チベット仏教は、モンゴルにおいても広く信仰されている。東アジアにおいてもっとも信徒比率が高い国もモンゴルである。
2050年の予想では、キリスト教やイスラム教、ヒンドゥー教が増える一方で、仏教はほとんど増減がないと予測されている[89]。
言語圏
伝統的に仏教を信仰してきた諸国、諸民族は、経典の使用言語によって、サンスクリット語圏、パーリ語圏、漢語圏、チベット語圏の4つに大別される。パーリ語圏のみが上座部仏教で、残る各地域は大乗仏教である。
- サンスクリット語圏
- ネパール(ネワール族、チベット・ビルマ系)、インド(ベンガル仏教、新仏教等)
- パーリ語圏
- タイ、ビルマ、スリランカ、カンボジア、ラオス等。
- 漢語圏
- 漢民族(中国・台湾)、朝鮮民族(中国東北部・朝鮮など)、日本、ベトナム等。
- チベット語圏
- チベット民族(チベット、ブータン、ネパール、インドなどの諸国の沿ヒマラヤ地方に分布)、モンゴル系民族(モンゴル国、中国内蒙古ほか、ロシア連邦ブリヤート共和国やカルムイク人)、ツングース系民族の満州族(中国東北部など)、テュルク系民族のトゥヴァ人(ロシア連邦トゥヴァ共和国)など。
注釈
- ^ 例えばユダヤ教はタルムードが日本語に全訳されていないなどの不備を持つが、仏教ではそのようなことはなく、仏典のほぼすべてが日本語訳されており研究点数も多い。
- ^ 原始仏典『サンユッタ・ニカーヤー』第1巻では、弟子が釈迦にむかって「君、ゴータマさんよ」と気さくに呼びかけるのが定型句となっており、釈迦の神格化は見られない (植木2019[16]p.59)。
原始仏典『スッタニパータ』第927偈で、釈迦は迷信を否定し、呪法や夢占い、手相や顔相など相の占い、星占い、鳥や動物の声による占い、呪術的な懐妊術や医術を信奉することを仏教徒に禁じた(植木2019[16]p.88)。
また歴史に実在した釈迦は徹底した平等主義者であり、原始仏典『スッタニパータ』第608偈-第611偈は人間は本質的に平等であると説く(植木2019[16]pp.143-144)。
釈迦は女性や在家信者も弟子として出家信者と同等に扱い、教えを説いた。原始仏典『テーリー・ガーター』に出てくるアノーパマーという在家の女性は、釈迦の教えを聞いて阿羅漢の一つ手前のステージ「不還果」まで到った (植木2019[16]p.149)。
植木雅俊『仏教、本当の教え』[17]第1章でも、同様の考証が展開されている。 - ^ 武田宏道, 「無我の論証 ―『倶舎論』破我品の研究―」 龍谷大学 学位論文 乙第53号, 2007年, hdl:10519/102 参照。仏教は実体的な我(アートマン, आतमन्)を論理的に否定する。それは、「常住であるなら、変化しない。それゆえに人が行為をしても、それの変化は認められないから、行為が無意味となってしまう」という理由である。これは後に大乗仏教の龍樹による『根本中頌』(中論)の第24章にも概ね伝承された考え方である。五蘊を離れて「我」が存在しない理由は以下の通りである。まず、目の見えない人には、目の見える人が見るようには、外界の対象が見えない。それは、目という感覚器官の働きが有るか、無いかの違いによる。普通は認識することはできないが、目という感覚器官が存在するであろう、ということが推理によって知られる訳である。しかし「我」にはそのようなことはない。ゆえに「我」は存在しない。
- ^ これについて、日本の仏教各宗派に対してアンケート調査が行われたことがあり、結果は存在を認める宗派、肯定も否定もしない宗派、否定する宗派の割合がそれぞれ同程度で、見解が全く相違した。
- ^ 経典『中部』(マッジマ・ニカーヤ)第63経「小マールンキャ経」(Cūḷa-Māluṅkyaputta Sutta)によって、仏教は霊魂の有無を形而上学説としてみなし、これを扱わなかった(無記)とする説もあるが、ここで問題にされているのは、「身体と命の同異」と「生死を乗り越えたもの(如来)の死後」であって、霊魂の有無ではない。
- ^ 「小乗」という呼び名は大乗仏教からの一方的な蔑称であること、また大乗勃興当時のその批判対象は説一切有部が中心であったことが知られてきたため、南伝仏教の実際が知られてきた近年ではむやみに使用されることはなくなってきている。大乗経典群が指している「小乗」の語は当時の部派仏教を指したものであって、大乗仏教が北伝を開始した時点でその蔑視の対象はすでに滅んでいた。したがって存続中の何らかの宗派・学派に対して小乗の語を当てるのは誤用であり、蔑称であるためカテゴライズとしても適切な言葉ではない。
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