聴覚障害者
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聴覚障害者(ちょうかくしょうがいしゃ)とは、聴覚に障害がある(耳が不自由な)人のことである。
注釈
- ^ 騒音(公害)の環境基準。夜間の住宅地は45dB以下。新幹線沿線住宅地は70dB以下。ただし、騒音の環境基準は、正確にはA特性の騒音レベルにより定められており、聴覚を表す音圧レベルはdBHLという単位である。
- ^ 日本聴覚医学会難聴対策委員会では2014年に本法を推奨する報告を行っている。ただし他法による算出を否定するものではない。『難聴(聴覚障害)の程度分類について』(2014)p.6
- ^ 会話が不可能なほど重度の難聴であっても補聴器を装用していることがある。この場合の補聴器は警笛を聞くなどの危険回避もしくは後述する読話の補助を目的として装用している。一側性難聴の場合は健側耳に限っては健聴者と言えるため、補聴器を必要としていないこともある。
- ^ 2006年の同法施行以前は身体障害者福祉法と児童福祉法に基づいて支給されていた。
- ^ 2018年12月現在、北海道、富山県、静岡県、兵庫県、香川県、名古屋市で突発性難聴の道県市単独事業が実施されている。また、メニエール病は香川県で単独事業が実施されている。
出典
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- ^ 障害者差別とメディア
- ^ 楽曲「買物ブギー」、「今はまだ人生を語らず」、「フェイカー・ホリック」、落語「八九升」、「始末の極意」など
- ^ ザブングル加藤 21歳から左耳を失聴 突発性難聴放置で「後悔している」
聴覚障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 14:47 UTC 版)
白色遺伝子と白斑遺伝子は聴覚障害と結び付くことがある。 先天性の聴覚障害が白猫以外の猫に現われることは極めて稀である。白色遺伝子を例に取るならば、この遺伝子は、これを有する個体に対して、青色の眼、聴覚障害、あるいはこれらの両方を、数割の確率で発現させる。その眼の色に着目するならば、青色の眼を持つ白猫は、黄色や橙色の眼を持つ猫よりも聴覚障害の個体が多い。その発生率については、目色が青でない白猫におけるそれを17%から20%と、そして両目ともが青色で全身が白一色の白猫におけるそれを65%強から85%とする研究がある。 白毛と青眼と聴覚障害とが結び付きを有する理由は、被毛と虹彩と聴覚という3器官の形成の過程において、ともにメラノサイト―すなわちメラニン形成細胞が関わってくるからである。白毛と青眼なるものはすなわち被毛と虹彩の色が無い状態であり、これらの器官に色素を運ぶのが血液中のメラノサイトなのである。そしてメラノサイトは聴力の形成に関する細胞の運搬にも関わっており、白色遺伝子と白斑遺伝子はその働きを阻害する作用を有している。 ことに白色遺伝子に至っては、これが細胞中に1つや2つでも存在すると、メラノサイトのほとんどが全く動作しなくなってしまう。
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聴覚障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/01 15:01 UTC 版)
「コンピュータアクセシビリティ」の記事における「聴覚障害」の解説
コンピュータでは音声インタフェースは二次的である。音で何かをユーザーに知らせることは、聴覚障害者でなくとも騒音の激しい環境では役に立たない。例えばビープ音のみで警報とするのではなく、視覚的警告も同時に行うのが望ましい。
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聴覚障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 08:44 UTC 版)
剣道難聴と呼ばれる特有の症状がある。 面打ち、引き面打ち、小手面打ちなど頭部(耳)に受ける断続的な衝撃波や、技を出す時の烈帛の掛け声などで生じる音響性の聴力障害であるとされてきたが、騒音難聴に典型的である4kHz以外の周波数域にも障害が出ることが知られていた。聴性脳幹反応を利用した研究によって、「剣道難聴」が、騒音による感覚細胞の機能低下ではなく、頭部への物理的な打撃によってもたらされた脳中枢へのダメージによるものであることが示されている。 練習量や個人差があるが耳鼻咽喉科などで人工内耳や補聴器で聴力の補完が可能。
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聴覚障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 20:04 UTC 版)
坑夫は地殻の硬い岩盤を砕くような強力な機器を使う。このような機器を地下坑道のような閉鎖空間で使うと聴覚障害を起こすことがある。例えば、ルーフボルト機の発生する音は、音圧レベルが115dBにも達する。地下坑道では残響効果もあるため、耳を正しく保護していないとろう者となる危険性もある。また、この音圧レベルはアメリカでの労働安全基準を超えている。
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聴覚障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 20:42 UTC 版)
電話の使用が不自由なため、文字が扱えればハンディは軽減される。問い合わせ先には、キー入力が未学習の人を対象としてファクシミリ番号の掲載があると望ましい。
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「聴覚障害」の例文・使い方・用例・文例
- 聴覚障害
- 遺伝的な聴覚障害のため話すことができない
- 片耳の聴覚障害
- 聴覚障害の言語に使用される
- ある音が発生したことを合図することによって聴覚障害者を補助するよう訓練された犬
- かつて、聴覚障害をもつ人の耳に音を向けるのに用いられた円錐の音響装置
- 聴覚障害者が使うアルファベット
- 深刻な聴覚障害を持つ人々
- 重度の聴覚障害者
- 米国の教育者で、聴覚障害者のために米国初のフリースクールを設立した(1787年−1851年)
- 19ヵ月の年齢から盲目で聴覚障害があった米国の講師で作家
- 彼女が無言なのは聴覚障害の結果だった
- 訓練を受けた犬は視覚障害者や聴覚障害者を助けることができる。
- 聴覚障害者を支援する新システム
- ボランティアは授業の要約を書き,聴覚障害者のパソコンか教室の大型モニターに送り返す。
- コミュニケーションボードは,聴覚障害を持つ人たちや言葉でコミュニケーションをとるのが困難な人を助けることを目的に作られている。
- 視聴覚障害者が博士号取得
聴覚障害と同じ種類の言葉
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