聴覚系の感覚器とは? わかりやすく解説

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聴覚系の感覚器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 14:22 UTC 版)

聴覚」の記事における「聴覚系の感覚器」の解説

外耳耳介(じかい)、外耳道からなる耳介は、パラボラアンテナのように空気中を伝わる音声音圧をあげて集音する機能を持つのみならず、その複雑な形態から、音源方向によって音響伝達特性が変わることで上・前後・左右といった音源定位役立っている。外耳道は約20 - 30mmの長さ持っており、鼓膜で終わる。 中耳は、鼓膜つち骨きぬた骨あぶみ骨3つの耳小骨じしょうこつ)よりなる。空気振動による鼓膜振動内耳リンパ液に伝わる際、3つの耳小骨を伝わることで、鼓膜あぶみ骨面積比の関係とてこの原理により圧力が約22倍に上昇する。つまり天然物理的変圧器役割果たしている。作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン耳小骨動き悪くなる硬化症罹患していたといわれている。 内耳側頭骨中に位置し直径1cm程度で2回り巻いておりカタツムリのような形をした蝸牛かぎゅう)、半規管前庭よりなる。蝸牛内部3層構造になっており(上から前庭階、蝸牛管鼓室階)それぞれリンパ液などで満たされている。あぶみ骨振動蝸牛入り口小窓卵円窓らんえんそう)に伝わり内部リンパ液振動させ、コルチ器載せた基底膜振動させる。このとき最も強く振動する基底膜位置音の周波数により異なり、高い音の方が入り口付近、低い音の方が入り口から遠い位置基底膜振動させる。この振動コルチ器のうちの内有毛細胞不動毛を変形させ、イオンチャネルを開かせ細胞電気的に興奮させ、内耳神経へと伝えられるこのような基底膜物理的な周波数特性加え内有毛細胞特定の周波数への「チューニング」という生物的な要素により、我々は音声認知初期から、周波数情報神経細胞興奮という情報変換しているのである基底膜周波数特性発見したゲオルク・フォン・ベーケーシその業績1961年ノーベル医学生理学賞受賞している。 その後内耳神経伝達され神経興奮背側腹側蝸牛神経経て、ほとんどは対側の一部同側の)上オリーブ中継され外側毛帯、下丘内側膝状体を経て大脳聴覚皮質伝達される

※この「聴覚系の感覚器」の解説は、「聴覚」の解説の一部です。
「聴覚系の感覚器」を含む「聴覚」の記事については、「聴覚」の概要を参照ください。

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