音圧とは? わかりやすく解説

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おん‐あつ【音圧】

読み方:おんあつ

音のない状態に比べて、音があるときに加わる圧力。ふつう、瞬間的な圧力2乗平均の平方根実効音圧として表示する


音圧 (Sound Pressure)

スピーカー振動板前後に動くと振動板接した空気粒子動き隣接する空気粒子振動として次々伝えられ音波として広がっていく。この時ある点の空気圧力を見ると平静な時の大気圧中心にして気圧わずかに変動していることになる。この気圧変化を音圧という。耳に感じ音の大きさは音圧に関係する。耳が音として感じ始める最も小さな音圧である20マイクロパスカルを音圧の基準にして音圧レベル0デシベルdB)とする。

音圧

英語 sound pressure

媒質中音波通過するとき、媒質粒子振動し媒質内の圧力上昇し降下する。その圧力変化量、すなわち、音波によって生ず媒質内圧力の静圧からの変化量を音圧と呼ぶ。瞬時値波高値、実効値で表すが、とくに指定がないかぎり、ある時間内の実効値で表す。単位記号Pa(N/m2)。

参照 音圧レベル
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

おんあつ 音圧 sound pressure

音が空気中を伝わる時に起こる空気圧力変化をいう。 単位bar(マイクロバール)、dyn/cm2(ダイン/平方センチ)。

音圧

音波による大気圧対す圧力変動を音圧といい、パスカルPa=N/m2)単位表わす

≫ 総合カタログ 技術資料編「板ガラス遮音
  (PDFファイル 604KB/4ページ)

音圧

騒音とは人間不快感感じる音、すなわち、大きすぎる音、嫌な音色の音、突発的な音などを総称するが、一般的に大きな音を騒音ということが多い。

音には必ず発生源があり、固体面が振動している場合と、空気面の乱れ原因となっている場合とがある。固体面や空気面に強制力作用して振動乱れ発生すると、この面接している空気疎密波生じ、これが音波となって伝播鼓膜振動させ神経経て大脳達し音として感じさせる

音波伝播する速度音速といい、空気中の場合近似的に次の式で求められる

C = 331.5 + 0.61 t (C : 音速 m/秒、 t : 温度

従って常温 t = 1015 では C = 340 m となる。

音源から毎秒放射される音波エネルギー音響出力といい P で表す。

音波単位面 1 m2を毎秒通過するエネルギー音の強さといい、記号(J)単位は W/m2 を使う。

音波圧力を音圧といい P で表し単位N/m2 で表す。

音の強さ、音圧の表現は J または P 表示では桁数多くなって不便なため、これを統括して簡単な数字で表す目的をもって音圧レベルという言葉用いデシベルdB)という単位与えた

dB単位とする量をレベルと呼ぶ。

音の強さ、音圧、音圧レベルとの関係は下記の通り

音の強さ(W/m2)
音圧レベルdB
音圧(N/m2)
10-4
80
2 × 10-1
-
94
1
10-2
100
2
10-1
110
-
-
104
10
1
120
20

音圧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/07 06:37 UTC 版)

音圧(おんあつ、: sound pressure)とは、音波によって生じる媒質の静圧からの変動分[1]である。大気中においては大気圧からの変動分である[2][3]。媒質中のある点の瞬間圧力が静圧から変化した分を瞬時音圧といい、ある時間内の瞬時音圧の実効値を実効音圧という[4][5]。通常は実効音圧を単に音圧という[4][6]。音圧のSI単位はパスカル(Pa = N/m2)[7]


出典

  1. ^ このような基本周波数の整数倍の純音成分を音楽的には倍音という。
  2. ^ ここで、添字のrmsは、root mean squareの略である。
  3. ^ 1000 ヘクトパスカル(hPa)。
  4. ^ 1000Hz、40dBの音圧レベルの純音に等しい音の大きさの、各周波数における音圧レベル(等ラウドネスレベル)
  5. ^ より一般的には弾性媒質中をいう。
  6. ^ 空気中では大気圧を指す。
  1. ^ 音響用語辞典 2003, p. 45.
  2. ^ 大野・山崎『機械音響工学』 2010, pp. 2, 13.
  3. ^ a b 電気音響振動学 1978, p. 5.
  4. ^ a b 電気音響振動学 1978, p. 6.
  5. ^ 音響・音声工学 1992, p. 7.
  6. ^ a b c 音楽工学 1969, p. 9.
  7. ^ a b 電気音響振動学 1978, pp. 5–6.
  8. ^ a b c d e f 山本・高木『環境衛生工学』 1988, pp. 72–77, 80.
  9. ^ 大野・山崎『機械音響工学』 2010, p. 1.
  10. ^ a b 阪上『建築音響』 2019, p. 2.
  11. ^ 山本・高木『環境衛生工学』 1988, p. 75.
  12. ^ a b 前川・森本・阪上『建築・環境音響学』第3版 2011, p. 16.
  13. ^ 坂本真一; 蘆原郁『「音響学」を学ぶ前に読む本』コロナ社、2016年、144-145頁。ISBN 978-4-339-00891-3 
  14. ^ 計測コラム122号 2乗平均値や実効値が使われる理由”. 2023年5月24日閲覧。
  15. ^ 大野・山崎『機械音響工学』 2010, p. 13.
  16. ^ JIS Z 8106:2000 https://kikakurui.com/z8/Z8106-2000-01.html
  17. ^ 小野測器-FFT基本 FAQ -「実効値とは何ですか?」”. 2023年5月12日閲覧。
  18. ^ 計測コラム第76号 ディジタル計測の基礎 - 第4回「時間波形と実効値(その2)」”. 2023年5月12日閲覧。
  19. ^ 米国防省『環境用語辞典』(1986)の「有効音圧(effective sound predssure)」の項[1]
  20. ^ a b 計測コラム第190号 計測に関するよくある質問から 第13回 「時定数について」”. 2023年5月12日閲覧。
  21. ^ a b 前川・森本・阪上『建築・環境音響学』第3版 2011, p. 24.
  22. ^ JIS Z 8731:2019 環境騒音の表示・測定方法 「附属書JB (参考) 騒音計の時間重み付け特性」
  23. ^ JIS C 1509-1:2017 「5.8 時間重み付け特性F及び時間重み付け特性S」
  24. ^ 山本・高木『環境衛生工学』 1988, pp. 73–74.
  25. ^ 阪上公博 編著『建築音響』コロナ社、2019年、11頁。ISBN 978-4-339-01363-4 
  26. ^ 坂本真一; 蘆原郁『「音響学」を学ぶ前に読む本』コロナ社、2016年、150頁。ISBN 978-4-339-00891-3 
  27. ^ 飯野秋成『図とキーワードで学ぶ 建築環境工学』学芸出版社、2013年、127頁。ISBN 978-4-7615-2552-1 
  28. ^ 距離減衰 JSME Mechanical Engineering Dictionary”. 2023年5月24日閲覧。
  29. ^ 安藤・鈴木・古川『基礎音響学』 2019, p. 111.
  30. ^ 『音の百科事典』 2006, p. 97, 「音の大きさ」.
  31. ^ 清水響『一般音楽論』リットーミュージック、2021年、306,307頁。 
  32. ^ 電気音響振動学 1978, pp. 8–9.
  33. ^ 音響・音声工学 1992, pp. 8–9.
  34. ^ a b c d 大野・山崎『機械音響工学』 2010.
  35. ^ a b 山本・高木『環境衛生工学』 1988, p. 78.
  36. ^ Yôiti Suzuki, Hisashi Takeshima. Equal-loudness-level contours for pure tones. J. Acoust. Soc. Am.116 (2), pp.918-933, 2004.
  37. ^ a b 山本・高木『環境衛生工学』 1988, p. 80.
  38. ^ a b 安藤・鈴木・古川『基礎音響学』 2019, p. 112.
  39. ^ 前川・森本・阪上『建築・環境音響学』第3版 2011, p. 23-24.
  40. ^ 山本・高木『環境衛生工学』 1988, pp. 81, 82.
  41. ^ 山本・高木『環境衛生工学』 1988, p. 82.
  42. ^ 音響・音声工学 1992, pp. 7–8.
  43. ^ a b c d JIS Z 8106:2000「音響用語」(https://kikakurui.com/z8/Z8106-2000-01.html)



音圧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 15:53 UTC 版)

「音」の記事における「音圧」の解説

音圧は、音波によって引き起こされる周囲からの圧力のずれである。空気中ではマイクロフォンによって、水中ではハイドロフォンによって測定される国際単位系において、音圧の単位パスカル (記号: Pa) である。瞬間音圧は、ある点でのある瞬間の音圧である。有効音圧は、ある時間内で瞬間音圧のRMSをとったものである。音を波として記述したとき、音圧と対になる変数粒子速度英語版)である。 振幅小さいとき、音圧と粒子速度線形の関係にあり、両者の比が比音響インピーダンスである。音響インピーダンスは波の特徴媒質両方依存する。 ある瞬間局所的な音の強さは音圧と粒子速度の積であるため、ベクトル量である。

※この「音圧」の解説は、「音」の解説の一部です。
「音圧」を含む「音」の記事については、「音」の概要を参照ください。

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