日本国外での評価
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日本での絶大な名声に比較すると、欧米での知名度はそれほど高いとは言えないものの、英語圏では主要な作品のいくつかが訳されており、一定の評価を得ている。 1960年代に、英国人アラン・ターニーによる『草枕』の英訳 "The Three Cornered World" が刊行された。これはカナダのピアニストのグレン・グールドが愛読するところとなり、晩年に、自らラジオ番組で一部分を朗読したことがある。 アメリカ合衆国の批評家のスーザン・ソンタグは、「死後の生 マシャード・デ・アシス」(『書くこと、ロラン・バルトについて』所収)の中で漱石について、「ヨーロッパ中心の世界文学観が端に押しやってしまったもうひとりの多才な天才、夏目漱石」と評している。 イギリスの批評家で、2005年に『倫敦塔』の翻訳 "The Tower of London" を刊行したダミアン・フラナガンは、漱石をシェイクスピアやゲーテなどに並ぶ世界的な文豪であると評価したうえで、イギリスなど欧米ではほとんど漱石が認知されておらず、その理由として、川端康成や三島由紀夫のような「日本らしさ」が漱石には感知されないためではないかとしている。しかしフラナガンによれば、漱石は単に「日本文学」を代表するのみならず、人間や心の普遍性を探求した世界文学であり、現在はそのように認知されていないが、シェイクスピアが世界的な評価を得るに至ったのは、レッシングやゲーテなどドイツ・ロマン派によるところが大きいことを引用しながら賞賛している。 アメリカの比較文学者ジェイ・ルービン(Jay Rubin)の英訳 "Sanshiro A Novel"(トロント大学出版局)に添付された自身執筆の評論 "SANSHIRO AND SOSEKI: A Critical Essay" は『三四郎』論として包括的で優れている。漱石全集の本文を厳密に引用・英訳するルビンの姿勢には、漱石が世界文学の仲間入りをしていることを如実に感じさせる。ルビンは他にも『坑夫』などを英訳している。 中国・台湾・韓国ではよく知られており、多くの作品が中国語や韓国語に訳されている。中国語圏では周作人により紹介されて以来、多くの読書人に愛されてきた。韓国でも古くから漱石作品が親しまれてきたが、1990年代以降特に人気が高まり、「漱石ブーム」と言われるほどになった。
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日本国外での評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 19:32 UTC 版)
1978年3月発行の『Starburst』誌(イギリスのSF・ファンタジー雑誌)第2号に『Space Cruiser Yamato』の映画評が掲載されたが、その筆者は『宇宙戦艦ヤマト』が『スター・ウォーズ』の後発だと勘違いし、両作品の共通点を挙げ連ねて酷評した。
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日本国外での評価
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「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の記事における「日本国外での評価」の解説
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』と対照的に、アメリカの批評家の反応は肯定的である。2021年8月時点で映画批評サイトRotten Tomatoesでは、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、11件のレビュー中100%で、平均値は8.5/10を記録している。またMetacriticには6件のレビューがあり、加重平均値は85/100となっている。 Anime News Networkのリチャード・アイゼンバイス (Richard Eisenbeis) は、本作がテーマ面でもストーリー面でも『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』と密接に関係していることを指摘し、本作におけるキャラクターの描写・造形のされ方を称賛した。その一方、『Q』及び『シン』で描かれた世界観のディテールが説得力に欠けていることや、新劇場版の中でのマリの存在意義が十分に示されていないことなどを批判した。 IGNのカイル・マクレイン(Kyle McLain)は、本作に「成長」「希望」「前向きさ」というテーマが込められていることを称賛しながらも、ラストシーンについては「意味不明である(inscrutable)」とした。 ジャパンタイムズ紙のマット・シュライ(Matt Schley)は次のように評した:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版の決定的かつ明快なラストを望んでいた人々にとっては、『シン』は魅力あるものではない。過去作と同様に、『シンエヴァ』は答えよりも多くの疑問を投げかけている。時は巡り巡るのである」 Crunchyrollのダリル・ハーディング(Daryl Harding)は、本作が「極めてメタ的である」点を指摘しこれを称賛した。また、映像内の細かい描写を高評価する一方で、2Dアニメーション映像の全体的な美しさという点では「良くも悪くも『序』が製作された頃と代わり映えしない」という見方を示した。
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日本国外での評価
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「ルパン三世 カリオストロの城」の記事における「日本国外での評価」の解説
映画監督スティーヴン・スピルバーグはカンヌ国際映画祭で本作を「史上最高の冒険活劇の1つ」と評し、特に冒頭のカーチェイスを「映画史上最も完璧なカーチェイス」と評したとの噂が存在する。スピルバーグ自身がインタビュー等で発言した記録が無く事実関係が不明だったが、北米版のDVD-VideoをリリースしたManga Entertainmentは記載に足ると判断し、DVDパッケージ及びDVDに収録された予告編で、このスピルバーグの発言に言及している。
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日本国外での評価
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「ファミリー・一般向けアニメ」の記事における「日本国外での評価」の解説
これらのアニメや原作漫画は日本と比較的文化が近い韓国・中国・台湾などの東アジアやタイなどの東南アジアの国々で多くの作品が支持されており、人気を反映するかのように多くの海賊版が出回っている。中国では『クレヨンしんちゃん』のように中国企業が先に商標を取得して、長期にわたって海賊版のほうが中国においては合法商品になってしまったケースもある。 しかし文化・習慣・宗教が大きく違い、特に子供の育児に対する考え方も日本と異なる欧米はもちろん、アジアの国々でも一部の作品が青少年に有害とみなされて放映が制限されているケースがある。例えば『クレヨンしんちゃん』はアメリカ合衆国など放送禁止の国が多く、放送されている国でも大人のアニメとしてR指定のレイティングが行われたり、お下劣とされているシーンにモザイク処理が行われている場合もある。またアメリカ合衆国では『クレヨンしんちゃん』のみならず日本の小学生に人気が高い『ドラえもん』や『名探偵コナン』も一部の有識者からは青少年に有害な番組と見なされ、作品の性質上殺人・暴力などのシーンが入っている『名探偵コナン』は現地の放送局では大人向けアニメ扱いで放映は深夜である。PG指定のレイティングが行われていて子供の視聴に対しては親の同席が求められている。『ドラえもん』もジャイアンがのび太を殴るシーンなどが有害とされ、現地在住の邦人向け日本語版を除いて 未放映であったが、2014年夏からウォルト・ディズニー・カンパニーが配給し、アメリカ人の嗜好に合わせた形で、キャラクターの設定や脚本の一部を手直しして放送されている。また『サザエさん』は世界一放送が長いアニメとしてギネスブックにも掲載されているのにも関わらず、海外ではほとんど放送されておらず日本ローカルの作品といえる。
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日本国外での評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 15:10 UTC 版)
中国 中国国内では松阪牛とともにメディア、ネット上の口コミから大きな評判となっているが、同時に無断で「神戸ビーフ」を名乗る商品が流通している。環球網は2016年2月16日に「日本の松坂牛、神戸牛は本当にそれほどすごいものなのか」という評論記事を掲載した。記事の内容は松阪牛や神戸牛のブランディングはフランスなどの欧米のブランド化を真似たものだったが、内容は欧米とは全く異なると指摘。農林水産省が始めた「地理的表示保護制度」(GI制度)に基づき認証されている「神戸牛」、「夕張メロン」など7つのブランドについて、品質基準を満たしさえすれば、地域内の生産者は誰でもブランド名を使用できるが、欧米のそれは第三者機関による毎年の厳しい検査があるのに対し、日本の制度では一旦登録しさえすれば、生産者は年一回報告をするだけで維持されていると批判した。また、この制度は日本国内に限っての適用であるため、海外において商標乱用を避けることは不可避であり、「地理的表示保護制度」は単に、国が主導する自己陶酔、自画自賛に過ぎず、その目的は日本の特産品をただ多く海外へ輸出するためのトリック作りであって、特産品の保護ではないと論評した。
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