ブエル
ブエル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/01 06:17 UTC 版)

概要
『ゴエティア』によると、50の軍団を率いる序列10番の地獄の大総裁。
太陽が人馬宮にある時に現れ、自然哲学、道徳哲学、論理学や全ての薬草の薬効を教える。望ましい使い魔を授ける。病の治療、とりわけ病気の人間を健康体に戻す知識に通じている[1]。
『ゴエティア』では(人馬宮のシンボル)の姿で現れるとされる[2]が、コラン・ド・プランシーは『地獄の辞典』においてブエルの姿を「星か車輪のような五本の脚を持ち、自ら転がりつつ前進する」と紹介している。『地獄の辞典』第6版以降のルイ・ル・ブルトンによる挿絵では、ライオンの頭と5本のヤギの足を体の周りに持つ姿で描かれており、今ではその姿の方が有名である。また、ヒトデの姿をした悪魔という説もある[3]。『悪魔の偽王国』ではアスタリスクの姿とされる[1]。
ブエルの名前の由来は不明であるが、興味深いことに"Buer"(現ゲルゼンキルヒェン)という古都がドイツのヴェストファーレンにあった。
脚注
参考文献
- フレッド・ゲティングズ 『悪魔の事典』大瀧啓裕訳、青土社、1992年。ISBN 4-7917-5185-X。
- コラン・ド・プランシー 『地獄の辞典』床鍋剛彦訳、講談社、1990年。 ISBN 4-06-201297-9。
- Mathers, S.L. MacGregor and Crowley, Aleister, The Lesser Key of Solomon(1904), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
- Waite, A.E., The Book of Ceremonial Magic(1913), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
- Weyer, Johann, Pseudomonarchia Daemonum, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集・解題・注釈、ラテン語原文、レジナルド・スコットの英訳)
- Goetia, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集、英文)
関連項目
ブエル(B.U.E.R)
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「紅殻のパンドラ」の記事における「ブエル(B.U.E.R)」の解説
#.03「Episode 1-3」で初登場。ウザル・デリラが製造した巨大兵器で、正式名称は「Base of Unearth Extra RESOURCES」。表向きには、真希少金属の採掘を目的とした「自律型採掘機(ボーリングマシン)」とされているが、その正体は衛星軌道上からの都市攻撃を可能とする荷電粒子砲である。核をも凌ぐ威力を持ちながら、放射性物質を撒き散らすなどの恐れがないため条約違反にもならない、絶大無害な超兵器とされ、本作の時代における「核兵器とBC兵器に懲りた人類が、条約で互いの手足を縛って殴り合う戦争」において絶大な威力を発揮するため、米帝やポセイドンなど多くの勢力から狙われている。実はポセイドンの誇る巨大自動戦艦、ソロモン級10番艦そのものであり、ポセイドンの上層部には「新たなる世界への鍵」「我々の希望」と認識されている。よってポセイドンは狙っているというより、ウザルから取り返そうとしている形になる。
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