起亜自動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/29 17:57 UTC 版)
概要
年表
- 1944年12月 - 日本領だった頃の朝鮮京畿道京城府(現ソウル特別市)永登浦(ヨンドゥンボ)で金喆浩が「京城精工」として創業する[1]。当初は自転車部品を扱っていた。
- 1952年3月 - 京城精工、自転車「SAMCHOLLI」を発表。
- 1961年 - オートバイ「C100(ホンダ・スーパーカブ)」を発売。
- 1962年 - 1月にマツダのオート三輪・「K-360」「T600」をノックダウン生産。3月、社名を「起亜産業」(기아산업)に変更[1]。社名の「起」は立ち上がる、「亜」はアジアの意味からとっており、「アジアからの躍進」を意味している。
- 1971年 - マツダのトラック「タイタン」・「ボクサー」をノックダウン生産。
- 1974年 - マツダファミリアを、「ブリザ (Brisa)、브리사」の名称でノックダウン生産する。起亜ブランド初の乗用車となる。
- 1975年 - 起亜初の完成車を輸出(一号車はブリザ・ピックアップ)。
- 1976年 - 亜細亜自動車を傘下に収める。韓国政府が唯一公認する軍用車製造会社となる。
- 1979年 - プジョー604とフィアット132を生産。韓国初のDOHCエンジン搭載車である。自転車部門が分社化され、「三千里自転車(Samchuly Bicycle)」として独立。
- 1980年 - マツダのキャブオーバー車、「ボンゴ・トラック」を生産。翌年には「ボンゴ・コーチ」も生産。
- 1981年 - 多目的農業用トラック「キア・セレス」を生産。
- 1983年 - マツダ、起亜産業へ資本参加。
- 1986年 - フォードが資本参加[1]。ワンボックス車「キア・ベスタ」を生産。
- 1986年 - フォード・フェスティバ(現地名:キア・プライド)を生産。同時に対米輸出もスタート。
- 1989年 - 韓国の自動車メーカーでは初めて東京モーターショーに出展。
- 1990年 - 起亜自動車に社名変更。同時にロゴマークも変更する。
- 1991年 - 欧州法人(KME)を設立。
- 1992年 - 北米法人(KMA)を設立。4月に日本法人「起亜ジャパン」設立[1]。
- 1996年 - 韓国初の本格的スポーツカーであるロータスエランを「キア・エラン[注釈 1]」の名称で生産開始。インドネシア政府との合弁でティモールの生産を開始。
- 1999年3月 - 前年に起きた韓国経済危機の影響もあり経営破綻。7月には現代自動車傘下になったため、以後開発された起亜車はそれまでのマツダ車ベースから、現代車ベースとなった[1]。これに伴い、傘下の亜細亜自動車を吸収合併する。
- 2001年 - プロ野球チーム「起亜タイガース」設立。
- 2002年 - 全豪オープンテニスのメインスポンサーとなる。ティモールの生産を終了。
- 2006年 - 現代自動車とともに2006 FIFAワールドカップのオフィシャルパートナーとなる。元フォルクスワーゲングループのペーター・シュライヤーがCDO(最高デザイン責任者)に就任する。
- 2013年 - 北米市場で現代自動車と合わせて190万台という最大規模のリコールを発表[4]。
- 2016年 - メキシコ工場が完成。
- 2017年 - JDパワーの初期品質調査で、2年連続で第1位を獲得[5]。
- 2019年 - インド工場が完成。インド市場へ初参入を果たす[6]
- 2020年 - SUVのテルライドがワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
- 2020年11月 - 労働組合が4日間にわたり部分ストライキ(1日4時間の短縮勤務)を実施。生産損失は約1万6000台に達する見込み。ストライキの実施は9年連続[7]。
- 2021年1月 - 1994年以来、27年ぶりにCIを全面刷新。同時に社名も「起亜」に変更した[8]。
過去のCI
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1953年-1964年
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1964年-1986年
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1986年-1994年
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1994年-2012年
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2012年-2021年
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h “"All Mazda" 世界のマツダ”. maz.daa.jp. 2021年9月29日閲覧。
- ^ 水野 順子『97年アジア通貨危機 東アジア9ケ国・地域における 背景と影響を分析する』 第11章 韓国:財閥の倒産と通貨危機 アジア経済研究所、1997年、143頁
- ^ “日本再上陸のヒョンデとはこんなメーカー…昔とはちがう”. 株式会社イード (2022年2月15日). 2022年2月18日閲覧。
- ^ 現代・起亜車、米国で190万台のリコール 2013年4月4日、中央日報。
- ^ プレスリリース: June 22, 2017 米国における新車の初期品質が過去最高になったことが明らかに
- ^ 。起亜自が年間30万台生産のインド工場を完成、世界4位の市場攻略に拍車 (東亜日報 日本語版/2019年8月2日掲載/2019年12月20日閲覧)
- ^ “韓国GMに続き起亜自も部分スト…生産に支障で暗雲立ち込める自動車業界”. 朝鮮日報 (2020年11月19日). 2020年11月19日閲覧。
- ^ “起亜自動車が「起亜」に社名変更 モビリティー革新加速”. 聯合ニュース (2021年1月15日). 2022年2月18日閲覧。
- ^ 韓国2位の起亜自動車 日本から撤収 2013年6月12日、KBS WORLD。
- ^ “Ex-Copycats Find Their Own Styles”. ニューヨーク・タイムズ (2010年4月8日). 2010年4月12日閲覧。
- ^ “Interview with Peter Schreyer, Chief Design Officer”. Kia Press (2010年3月2日). 2010年4月12日閲覧。
- ^ [1]
- ^ KIA RACING WINS 2014 PIRELLI WORLD CHALLENGE CHAMPIONSHIPS 09/15/14 | KIA MEDIA
- ^ STCC:2018年体制続々確定。ゴルフGTIは約半数の大増殖 AUTOSPORT web 2018年4月17日
- ^ [2]
固有名詞の分類
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