江東マンション神隠し殺人事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/28 06:29 UTC 版)
この記事には暴力的または猟奇的な記述・表現が含まれています。 |
江東マンション神隠し殺人事件 | |
---|---|
場所 |
![]() |
標的 | 2部屋隣の部屋に住んでいた女性 |
日付 | |
概要 | 性奴隷獲得目的で同じマンションに住む女性を拉致、殺害 |
凶器 | 包丁 |
武器 | 包丁 |
死亡者 | 1人 |
犯人 | 男H |
容疑 | 殺人・わいせつ略取・死体損壊および遺棄など[3] |
動機 | 性奴隷獲得目的 |
対処 | 加害者を警視庁が逮捕・東京地方検察庁が起訴 |
刑事訴訟 | 無期懲役(求刑・死刑、検察側控訴棄却により確定) |
管轄 | 警視庁(捜査一課および深川警察署)[4]・東京地検 |
注釈
- ^ 事件当時、Hの父親は岡山市内で税理士事務所を経営していたが[10]、Hは両親との仲が悪く、10年以上音信不通状態だった[11]。
- ^ 父親からは厳しくしつけられたことで次第に避けるようになったほか、何か母親に相談してもすぐ父親に伝わってしまうため母親も信用できなくなり、最終的には「両親を殺害したい」とまで憎悪するようになっていた[11]。
- ^ 「女性にやけどの痕を見られると振られてしまうから普通の恋愛・結婚はできない」と考えており、実際に女性との交際経験はなかったが「一緒に映画や食事に出かけたり、遊園地の帰りにホテルに寄って性行為をしたりする女性が欲しい。自分のことをずっと好きであり続け、なんでも自分の言うことを聞いてくれるような女性がいい」と考えていた[12]。
- ^ 群馬女子高生誘拐殺人事件・奈良小1女児殺害事件・三島女子短大生焼殺事件[20]。群馬事件および三島事件は第一審で無期懲役、控訴審で(破棄自判による)死刑が宣告された事件で、前者は被告人が上告しなかったことで、後者も最高裁で上告棄却の判決が言い渡されたことによってそれぞれ死刑が確定。奈良事件は第一審で死刑が言い渡され、被告人が自ら控訴を取り下げたことによって死刑が確定した。
出典
- ^ 『読売新聞』2008年5月26日東京朝刊第一社会面35頁「江東の女性失跡 2部屋隣の男を逮捕 33歳『殺害、切断』供述/警視庁」(読売新聞東京本社)
- ^ a b c d 東京地裁 2009, 罪となるべき事実.
- ^ 東京地裁 2009.
- ^ 「20代の会社員女性が不明 玄関に血痕、警視庁が捜査」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2008年4月19日。オリジナルの2008年4月25日時点におけるアーカイブ。
- ^ 『読売新聞』2008年6月14日東京朝刊第一社会面39頁「江東女性失跡 死体遺棄・損壊でH容疑者再逮捕/警視庁」(読売新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2008年6月25日東京朝刊第一社会面39頁「江東区の女性不明、被告を殺人容疑で再逮捕/警視庁」(読売新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2008年7月18日東京朝刊第二社会面34頁「江東女性失跡 H被告を追起訴/警視庁」(読売新聞東京本社)
- ^ a b 東京地裁 2009, 被告人.
- ^ 「江東マンション神隠し殺人事件 【神隠し公判】「先例踏まえ、冷静な判断必要」 弁護側最終弁論(1) (1/3ページ)」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年1月26日、1面。オリジナルの2009年1月26日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b 『読売新聞』2008年5月26日東京夕刊第一社会面15頁「東京・江東女性失跡 H容疑者、自宅に連れ込み殺害 帰宅を待ち伏せ」(読売新聞東京本社)
- ^ a b c d e f g 東京地裁 2009, 被告人の生活歴、逮捕後の態度等.
- ^ 東京地裁 2009, 住居侵入、わいせつ略取について.
- ^ 「【神隠し殺人初公判(11)】「警察に訴えられないようセックスで調教しようとした」身勝手な論理を展開(14:00〜14:15)」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年1月13日、3面。オリジナルの2009年1月21日時点におけるアーカイブ。
- ^ 東京地裁 2009, 犯行後の罪証隠滅行為等.
- ^ “【裁判員制度 あなたは…】(上)証拠映像 それ直視できますか?”. MSN産経ニュース: p. 1. (2009年3月28日). オリジナルの2009年3月31日時点におけるアーカイブ。 2009年4月1日閲覧。
- ^ 「【神隠し殺人初公判(1)】動機は「性奴隷にしたかった」 交際経験ない被告(10:00〜10:15)」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年1月13日、1面。オリジナルの2009年1月15日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「【衝撃事件の核心】容疑認めた…争点は「量刑」 “神隠し殺人”あす初公判」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年1月12日、1面。オリジナルの2009年1月21日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「【詳細一覧】江東マンション神隠し殺人事件 第6回公判」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年1月26日。2009年2月11日閲覧。オリジナルの2009年2月11日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「江東マンション神隠し殺人事件 【神隠し公判】H被告に死刑求刑 判決は2月18日」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年1月26日。オリジナルの2009年1月29日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「江東マンション神隠し殺人事件 【神隠し公判】「自身の生命で罪を償わせるべき」 検察側論告(7完) (1/3ページ)」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年1月26日、1面。オリジナルの2009年2月10日時点におけるアーカイブ。
- ^ 東京地裁 2009, 主文.
- ^ 「江東マンション神隠し殺人事件 【神隠し公判】「残虐極まりないとまではいえない」無期懲役判決の理由」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年2月18日、1面。オリジナルの2009年2月19日時点におけるアーカイブ。
- ^ 『読売新聞』2009年2月26日東京朝刊第二社会面38頁「江東・女性殺害 地検が控訴「死刑が相当」」(読売新聞東京本社)
- ^ 『読売新聞』2009年6月11日東京夕刊第二社会面12頁「H被告控訴審 遺族が「死刑に」/東京高裁公判」(読売新聞東京本社)
- ^ 「江東バラバラ控訴審初公判 検察側改めて死刑求める」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年7月16日、1面。オリジナルの2009年6月14日時点におけるアーカイブ。
- ^ 『読売新聞』2009年7月16日東京夕刊第二社会面12頁「江東・女性殺害 H被告の控訴審結審」(読売新聞東京本社)
- ^ 『毎日新聞』2009年9月10日東京夕刊社会面11頁「東京・江東の女性バラバラ殺害:極刑回避に遺族落胆 H被告、姿なく--2審判決」(毎日新聞東京本社)
- ^ 『毎日新聞』2009年7月17日東京朝刊社会面26頁「東京・江東の女性バラバラ殺害:H被告、9月10日控訴審判決」(毎日新聞東京本社)
- ^ a b 『毎日新聞』2009年9月10日東京夕刊一面1頁「東京・江東の女性バラバラ殺害:H被告、2審も無期懲役 計画性は否定--2審判決」(毎日新聞東京本社 記者:安高晋)
- ^ a b c 「「矯正の可能性ある」 江東バラバラ事件の○○被告、二審も無期懲役判決」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年9月10日、1面。オリジナルの2009年9月11日時点におけるアーカイブ。
- ^ 安高晋「女性バラバラ殺害:○○被告に2審も無期判決 東京高裁」『毎日新聞』毎日新聞社、2009年9月10日。オリジナルの2009年9月11日時点におけるアーカイブ。
- ^ 『毎日新聞』2009年9月25日東京夕刊社会面10頁「東京・江東の女性バラバラ殺害:H被告の「無期」確定」(毎日新聞東京本社 記者:安高晋)
- ^ 「東京・江東区の女性殺害で○○被告の無期懲役が確定」『MSN産経ニュース』産業経済新聞社、2009年9月25日。オリジナルの2009年9月28日時点におけるアーカイブ。
- 1 江東マンション神隠し殺人事件とは
- 2 江東マンション神隠し殺人事件の概要
- 3 事件の概要
- 4 事件の全貌
- 5 加害者のプロフィール
- 6 刑事裁判
- 7 脚注
固有名詞の分類
平成時代の殺人事件 |
飯塚事件 桶川ストーカー殺人事件 江東マンション神隠し殺人事件 足立区小台会社員殺人事件 比叡山女子大生殺人事件 |
日本の性犯罪 |
バッキー事件 関東連続少女殺人事件 江東マンション神隠し殺人事件 米谷事件 奈良小1女児殺害事件 |
- 江東マンション神隠し殺人事件のページへのリンク