うみねこのなく頃にの登場人物 右代宮一族

うみねこのなく頃にの登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:21 UTC 版)

右代宮一族

本家

右代宮家 座席順
序列 第1位
金蔵
序列 第2位
蔵臼
序列 第3位
絵羽
序列 第4位
留弗夫
序列 第5位
楼座
序列 第6位
朱志香
序列 第7位
譲治
序列 第8位
戦人
序列 第9位
真里亞
序列 第10位
夏妃
序列 第11位
秀吉
序列 第12位
霧江
右代宮 金蔵(うしろみや きんぞう)*
声:麦人 / 青年時代:小野大輔 - 演 : 石坂勇
誕生日8月17日 血液型:O型[1]
右代宮家の現当主。元々は分家出身だが、関東大震災により本家が壊滅状態したため、当主に抜擢された経緯を持つ。
多指症で両足の指が六本ある。右代宮の歴代当主の中でも名君と称えられた者に多指症が多く、誕生の際「名君の再来なのでは」と期待されていた。
魔女「ベアトリーチェ」との契約により、10tもの黄金を授かったとされている。また、ベアトリーチェに心酔しており、再会を切望している。
1年前から余命3カ月と宣告されている。また、酒好きであり医者に止められているにもかかわらず飲み続けていた。
西洋かぶれが高じて、4人の子に西洋風の名前をつけ、孫たちにもつけさせた(真里亞だけは楼座が命名)。
昔は非常に賢明で、ユーモアに富んだ好男児だった。若い時の外見は戦人に酷似している。
魔術師としての「ゴールドスミス」の姿が存在する(外見は変わりない)。この名前は魔導書を書くときのペンネームでもある。なお、本人の弁によると「金蔵」を英語風に読み替えたものでもあり、同時に「黄金を作り出す者」の意味でもある。
魔法的素質のない自分は魔法を使うことはできないが、召喚に関する技術は一品であり、人ならざる者たちを異界から召喚し、使役することができる。その力だけにおいてはベアトリーチェをも上まわる。
右代宮家は格式の点で他家から笑われており、金蔵自身も非常にコンプレックスを感じていた。このため格式があるうえに対立する他家を負かした際、その勝利の証として夏妃を手に入れ蔵臼の嫁とする。
1985年の親族会議以前に死亡していたとされ、長男夫婦と源次、南條、熊沢、紗音、嘉音によって死亡隠蔽が行われていた。
第二次世界大戦中、ただの傀儡にすぎない右代宮家当主としての人生に疲れ切ったことで死を望み、今の六軒島に兵士として配備されていた。しかし、そこでイタリア(サロ共和国)の潜水艦にいたベアトリーチェ・カスティリオーニ(通称:ビーチェ)と出会ったことで、彼女と恋して生きる希望を抱く。
潜水艦が隠し場所を求めて積んでいた10tの黄金をめぐり、サロ共和国兵と日本兵との間で争いが起き、自分とビーチェだけが生き残り、彼女を愛人とする。
金蔵とビーチェのあいだには娘「ベアトリーチェ」が生まれるが、ビーチェは産後の肥立ちが悪くて生命を落とす。その哀しみから娘をビーチェの生まれ変わりだと思いはじめ、近親相姦という過ちを犯して新しい娘(のちのヤス)が誕生する。
楼座との出会いをきっかけに、外へと出たベアトリーチェ(2代目)が事故で死亡したことを知らされ、今度は彼女と自分の間の子(ヤス)を右代宮家の当主にするべく夏妃に預ける。
しかし、新しい娘(ヤス)までもが夏妃によって崖から落とされ、3度も最愛のベアトリーチェを失ったショックにより、ベアトリーチェを蘇らせる為に自分の書斎に閉じこもり、オカルト趣味(黒魔術)に没頭するようになる。
episode7にて長い時間をかけ、かつて自分が犯した過ちを悔いるようになり、密かに生き延びていた娘が使用人「ヤス」として六軒島で働いており、最初に自分の掲示した碑文の暗号を解いたことを知り、親子としての再会を果たして静かに世を去った。
マンガ版では彼の内面に更に踏み込んだ描写が追加されており、彼がビーチェやその娘だけではなく、右代宮家の人々にもきちんと愛情を持っていたことが強調されている。
原作では語られなかった出来事として、偶然の怪我で紗音に多指症の手術痕があることを知り、碑文が解かれる前から自分と紗音との関係に気付いていたと明かされている。これにより特別扱いしてもおかしくないように「福音の家」の出身者である使用人には全員「片翼の鷲」を許すこととしたが、これにより長男の妻であるのに「片翼の鷲」を許されない夏妃を苦しめることになってしまう。これにより夏妃が使用人に厳しく接するようになるという悪循環が生まれている。
なお、CS版では設定が変更されており、ベアトリーチェ(2代目)は金蔵と血の繋がりはないということになっている(ビーチェの死因も産後の肥立ちの悪さではなく、病気に変更されている)。
金蔵の本妻
故人。金蔵の本妻であり、蔵臼たちの母親で、名は不明。
金蔵に浮気相手がいることを疑っていた。

愛人・隠し子たち

ベアトリーチェ・カスティリオーニ
声:大原さやか
イタリア社会共和国高官の娘。愛称は「ビーチェ」で、美しい金髪の持ち主。パスタから消し炭を作る魔法が出来ると自称している。
ムッソリーニの側近である父や、海軍隊員と共に潜水艦に乗っていたが、航行中の事故により父と乗組員の大半を亡くし、艦体に深いダメージを受けた潜水艦で命からがら「六軒島」の基地へ辿りつく。
イタリア海軍の生存者の中で唯一英語を話すことができ、六軒島の基地の人間で唯一流暢に英語を話せた金蔵と親しくなる。また、彼女は当時死ぬことを求めていた金蔵と同じく「わたしは潜水艦の中で死んでいた」と述べていたが、「金蔵とともに生きたい」と願うようになり、彼に「さらってほしい」と訴える。
戦後は、小田原のあとに六軒島の九羽鳥庵に移住し、子供を授かる。しかし、産後の肥立ちが思わしくなく、出産からほどなくして死亡した。
金蔵を生涯虜にしたベアトリーチェ本人。いわば、最初に実在していたベアトリーチェである。
ベアトリーチェ(2代目)
声:大原さやか
六軒島の森の奥に「九羽鳥庵」という隠れ屋敷に住んでいた。
右代宮金蔵とベアトリーチェ・カスティリオーニのあいだに産まれた娘であり(CS版では金蔵とは血の繋がらないビーチェの娘になっている[注 1])、ヤスの母親でもある。いわば、実在した2代目のベアトリーチェである。
物心ついたときから、金蔵に「黄金の魔女」として九羽鳥庵で育てられた。しかし、彼女自体は魔法も使えず、屋敷から出ることもかなわず、「自分は何者なのか」「魔女ではないのではないか」というアイデンティティに悩んでいた。
1967年、九羽鳥庵に迷い込んだ楼座により、外の世界の存在を教えられ脱出を決意。楼座につれられて森を抜けようとした道程で、誤って海岸沿いの崖から転落して死亡。楼座は恐怖のあまり死体をおいたまま逃亡し、そのことはだれにも話されないままでいた。
九羽鳥庵の存在を知る者は川畑船長の話によると、源次、熊沢、南條、高齢の使用人数人、物資を運んでいた船乗りのみである。
ヤス*
声:大原さやか
誕生日:11月29日 血液型:O型[1]
episode7に登場。金蔵とベアトリーチェ(2代目)の子であり、ゲーム盤の六軒島で惨劇を引き起こした魔女「ベアトリーチェ」そのもの。
紗音嘉音ベアトリーチェの3つの人格がある。また、episode5の「19年前の男」(声-小野大輔)の正体でもある。
ヤスという名前は、姓の「安田」からとられた使用人仲間での愛称。また、周囲からは女性として扱われてはいるものの、肉体的な性別については不明。
生まれた直後、次期当主として育てるようにと出自を伏せて金蔵から夏妃に預けられる。夏妃が故意に崖から落としたことで死亡したとされていたが、実は源次と南條により救出されており、金蔵にも秘密に「福音の家」で「安田紗代」として育てられる。
1976年に右代宮家の使用人になる。このときから、人格の「紗音」を先輩の使用人として設定している。
未就学で奉公にやってきたため、周囲からは浮いた存在になっていた(本来なら小学4年生だが、源次により、3つ少なく年齢詐称させられていた)。
使用人としては前例のない学業最優先で、近い年齢の朱志香とともに学校も通いながら生活していた。
幼い頃は物を忘れる癖があり、先輩の使用人たちから嫌味を言われていたが、紗音だけは優しく接してくれたため、彼女を理想の使用人として憧れていた。
福音の家の園長の影響で、心の中で空想の友人を作り出す想像力がある。物忘れの現象を魔女の仕業と考え、頭の中でイメージした魔女(外見はガァプ)を物忘れの原因と思い込むようになる。それ以降は、そのイメージした魔女と会話遊びをして生活する。
熊沢が噂していた「六軒島の魔女」の姿を聞き、イメージをより忠実な魔女の姿(容姿はクレル)に変え、最初の魔女を「ベアトリーチェの友人の魔女(ガァプ)」として設定を変更する。
愚鈍な自分とちがう魔女への憧れが募るあまり、自身が作り出した魔女ベアトリーチェのイメージを、自分自身の姿として同一視するようになっていく。
推理小説を趣味とする熊沢とは、自分の推理を議論し、語り合う仲であった(当時、『そして誰もいなくなった』に夢中であった)。後に、紗音とも推理を議論する日々を送っていた。
幼い頃に交わした、戦人との再会の約束を信じて待ち続けていたが、それが果たされないと知り、その想いを切り離すことになる。
1984年に碑文を解読しており、金蔵から次期当主の座を継ぎ、それと同時に金蔵が大往生したため、その瞬間に右代宮家の当主となった。しかし、自身は公の場に名乗り出ることを拒否したため、その権限を凍結している。
自身の母がベアトリーチェということを源次たちから知らされ、「ベアトリーチェの子はベアトリーチェの生まれ変わりである」という金蔵の妄想を自らの幻想に取り込む。
ヤスの出自や当主の座を継いでいることについて知っているのは源次、熊沢、南條の3人だけであり、彼らに当主の権限を使うと決意したときは惜しみなく協力することを誓わされている。
マンガ版episode8では、彼女の生い立ちと動機について更に詳細に語られている。
本名は「安田 紗代(やすだ さよ)」。女性として育てられたものの、中性的な外見や初潮が一向に訪れないなど自分の身体にコンプレックスがあり、戦人との再会が叶わない悲しみもあって、「自分が男であったなら、しあわせになれたかもしれない」という思いから、「嘉音」という男の使用人として振る舞うまでに精神的に不安定になっていく。
やがて、自らの心を苛む「戦人への恋心」「日々の不満」を切り離し、その気持ちを心の中に作り出した「ベアトリーチェ」や「嘉音」に預け、表向きは安定を取り戻した。
その後、彼女は譲治との新しい恋や、彼の語る家族に囲まれた生活に希望を抱くようになる。しかし、碑文を解読した際、自らが近親相姦の末に生まれた金蔵の子であることや、夏妃に突き落とされた際の怪我で生殖能力を失っていることを知らされ、「子供がほしい」という譲治の望みをかなえることができず、そもそも倫理的に譲治と(そして戦人とも)結ばれることが許されない事実を知ってしまう。
さらに、朱志香が「嘉音」に好意を抱いていることを知り、その好意に喜びを感じる自分自身に気付いてしまったことで、金蔵と同じ近親相姦の過ちに踏み込もうとする右代宮の血そのものを呪われていると感じるようになり、譲治に全てを知られ拒絶される悪夢に悩まされるなど、次第に追い詰められていく。
譲治が婚約指輪を持って迎えにくる親族会議の日を待つしかできなかった1986年に、戦人が6年ぶりに参加することが判明する。それは心の底で待ち望んでいたことではあったが、このタイミングでの戦人の帰還は、決まりかけていた選択を無に帰す残酷なものでしかなかった。
「譲治に恋する紗音」「朱志香に恋する嘉音」「戦人に恋するベアトリーチェ」、誰も選ばずにいることは苦痛であり、誰を選んでも苦しむという袋小路に嵌まり込み、生きることに絶望した彼女は、自分が黄金と共に受け継いだ爆薬があれば、一族諸共心中することすら可能であると気付いてしまう。
絶望と狂気に囚われ、源次、熊沢、南條に「殺人ごっこ」への協力の約束を取りつけるが、想い人たちを含めた一族を皆殺しにすることにためらいがあった。迷った末に「実行する『殺人ごっこ』が狂言殺人で終わろうと、ほんとうの殺人に発展しようと、想い人が碑文をとけばその時点で計画を中止し、すべての事実を告白する」と決め、犯行計画書(「紗音」が犯人であるという前提で書かれたもの)を自白の意味を込めて、「ボトルメール」として海に流した。
右代宮 理御(うしろみや りおん)
声:川澄綾子
誕生日:11月29日 血液型:O型[1]
episode7において、1986年10月4日・5日の親族会議に登場する右代宮家次期当主。いわば、パラレルワールドの「ヤス」(安田紗代)。
ストレートな金髪を長く伸ばしている。白いスカーフつきのブラウスに臙脂色の上着、同じく臙脂色のニッカーボッカーに白いハイソックスを合わせている。
一人称は「わたし」。礼節を弁えない朱志香やウィラードの尻をよく抓っている。
体格は男性にしては華奢だが、女性にしては直線的という中性的な外見・振る舞いのため、他人から性別を尋ねられることが多く、そのことにコンプレックスがあり、「どちらに見えますか?」と聞き返してはぐらかしている。
蔵臼と夏妃の第一子であり、朱志香が生まれる1年前に、夏妃が懐妊しないために金蔵が与えた養子。温和かつ礼儀正しい性格であり、非の打ちどころのない好青年。学生の頃は中高で生徒会副会長・会長を務め、バドミントン部の部長もしていた。
若すぎることを除けば、次期当主として誰よりも相応しいとみられており、金蔵も溺愛しているほどである。次期当主を意味する「銀の指輪」を与えられており、20歳の誕生日には当主の座を継承する予定となっている。なお、1986年には19歳を迎える。
しかし、理御として存在できる確率は、ベルンカステルによれば「257万8917分の1」であり、他の世界において赤ん坊(ヤス)が夏妃に預けられたほぼ直後に、夏妃と使用人との散歩中に崖下に転落する。さらに、そのことを蔵臼と朱志香には知らされないまま事件は闇に葬られている。
ベルンカステルいわく、仮に理御が長男一家の一員として成長したとしても、1986年の10月の親族会議で右代宮の財産を狙う親族たちによって殺される運命にあるという。

長男一家

右代宮 蔵臼(うしろみや くらうす)*
声:小杉十郎太 - 演 : 高橋広樹
誕生日:2月26日 血液型:O型[1]
金蔵の第1子にして長男。濃い緑色の瞳に、茶褐色の髪を七三に分けた濃い顔が特徴。
嫡男ゆえに次期当主が約束されており、書斎に引きこもっている金蔵に代わって本家を管理している。父の西洋かぶれに対抗し、アジア諸国に詳しい。
いずれは父のように大きな経済的成功を収めようと考えているが、事業活動のほとんどが時代を先取りしすぎた所為で失敗に終わっており、かなりの損失を被っている。中には待てば成功を容易に収められるような事業もあったが、生来の気の弱さと自分の能力を信頼しきれない点から事業の早期撤退をする癖が災いして、悉くチャンスを逃している。
現在はリゾート開発に莫大な投資をしており、これからのバブル景気の到来によって絶大な収益を上げると予測している。
episode4では、大学時代にボクシングの経験があることが判明。episode8で自分に投資家としての才能のなさを自覚している一方、ボクサーとしては自他共に認める才能があったとしている。
威厳だけでも当主として振舞おうと考え、幼い頃から弟や妹にも高圧的に接してきた。さらに、弟や妹たちに金蔵の遺産を独り占めするのではないかと疑われており、兄妹仲は悪い。しかし、弟妹たちをいじめ抜いたことを後悔しており、彼らの憎しみを生涯背負っていくことを決意している。
また、普段言動には出さないが家族を想ってもおり、万が一右代宮家が危険な状況になれば最悪夏妃と縁を切ることによって妻子を救おうとしたり、使用人に対しても、嘉音に対しても2人きりの時などは友人のように接していたりする良心的な人物。
episode5で、実は金蔵の黄金の遺産を担保にしていたことが判明し、他にも法に触れる問題を起こして親族たちにそれを悟られたくないため、夏妃の提案で郷田を除いた使用人たちと共に金蔵の死亡を隠蔽することを決意する。
マンガ版にて、episode4の事件の共犯者だったことが判明。
右代宮 夏妃(うしろみや なつひ)*
声:篠原恵美 - 演 : 舞原鈴(進戯団 夢命クラシックス)
誕生日:7月30日 血液型:A型[1]
蔵臼の義妹の絵羽よりも3歳下(episode1で判明)。巫女の家系出身。
高潔でプライドが高く、少しばかり勘が鋭い。次期当主の妻として、金蔵の孫を一日も早く授かることを最大の役目として嫁ぎながら、12年もの間子供を授かることができず、辛い境遇に置かれていたことがある。また、右代宮の血を引かないことから片翼の鷲を身につけることを許されておらず、そのことで義妹の絵羽との仲は険悪である。
夫が専らビジネスばかりにかまけているため家の切り盛りや使用人の管理、朱志香の教育までを主導している。その熱心さが災いして、現在反抗期である朱志香とは仲がいいといえる状態ではないが、朱志香には「女として幸福になってほしい」と願っている。
生まれつきの頭痛持ちのため頭痛に悩まされており、いつも気難しい表情を浮かべている。
若く年季が短いのにもかかわらず、片翼の鷲をまとうことの許されている使用人の紗音と嘉音を嫌っている。
金蔵に心酔しており、実の両親以上に慕っている。その為、右代宮家に嫁いだ時から妻として蔵臼に生涯ついていく覚悟を持っており、いかなる苦境に立たされようとも夫を支えていこうと決めている。
かつて、なかなか子を産めずに苦悩していた際に金蔵から娘(のちのヤス)を授けられるも、後継者を産むという長男の嫁としての役目を果たせず、また尊敬する金蔵にその役目を期待されなくなったという哀しみや憤りを抑えきれず、赤子を崖から突き落としてしまう。当時は長年の不妊によるノイローゼ状態であり、赤子の性別を確認していなかったらしく、episode5で「19年前の男」から電話が掛かってきた際は酷く狼狽した。
マンガ版にて、episode4の事件の共犯者だったことが判明。
右代宮 朱志香(うしろみや じぇしか)*
声:井上麻里奈 - 演 : 青木陽菜
誕生日:1968年8月25日 血液型:O型[1]
蔵臼と夏妃の娘。高校3年生の18歳。ウェーブのかかった金髪ポニーテールに結っている。
男勝りな性格だが、家族思いで心根は優しい。高校では生徒会長を務めており、バンド活動もしている。生徒会長になる気はなかったが、夏妃に言われて立候補したら人気者だったので当選した。学校の友達からは「ジェシ」あるいは「ジェシー」と呼ばれている。
蔵臼の次期当主とされているが、右代宮家では長らく男尊女卑にあるため、彼女自身は当主になることができない(彼女の婿養子が次期当主)。ただし、養子の理御が長男夫婦の子として存在する世界においては朱志香は蔵臼と夏妃の第二子となり、「右代宮理御」が次期当主を継承する。
本作では絶賛反抗期中であり、母親である夏妃から令嬢らしい言葉遣いを強要された結果、それらの反動で男勝りな性格・言葉使いをしている。そのため、夏妃から注意されることが多いが、頭痛に悩まされる夏妃にお守りを渡したり、蔵臼の苦しい立場を理解して、彼のように家族を守れるようになりたいと思っている。
作中でメリケンサックと拳技を使って応戦することがあり、EP4の幻想描写の中、霧江の発言によれば蔵臼からボクシングの才能を受け継いでいるとされている。
生まれつき気管支が弱く、突発的に喘息の発作を起こすことがある。EP7で、喘息発作はかまってほしいときや、場の悪い空気を変えたい時にわざと咳き込んでいたのが癖になってしまったもので、喘息というわけではないことが判明。
使用人の嘉音に対して、恋心を持っている。
マンガ版にて、episode4の事件の共犯者だったことが判明。

長女一家

右代宮 絵羽(うしろみや えば)*
声:伊藤美紀 - 演 : 平湯樹里
誕生日:10月21日 血液型:A型[1]
金蔵の第2子にして長女。蔵臼の2歳下(episode3で判明)。
明朗快活な性格だが、強欲かつ陰湿な面もある。物事を白黒させたがる一方、自分の意に沿わせるための強引な言動も多い。空手テコンドーカポエイラなど格闘技に長けている。
長い間兄夫婦に子供が授からなかったため、半ば強引に秀吉を婿養子にして右代宮家に留まる。兄の蔵臼を敵視し、ほぼ全ての事柄で対立している。夏妃に対しても兄の妻であることに加え、「右代宮の血を引いていない」と見下しているため不仲である。
幼少の留弗夫や楼座に何かと辛く当たることがあったらしく、楼座の9歳の誕生日に「いつか舌を食い千切ってやりたい」と思われるような目に合わせている。その一方、エヴァによれば楼座が小学校に上がる前は魔女の夢を語り合ったりして遊んでいた。
息子の譲治をいずれ当主にしようと考えているため、譲治と使用人である紗音が交際することを良しとしていない。また、秀吉と譲治を命よりも大事に思っており、それが原因で冷静さを失うこともある。
料理が得意で、秀吉に「台所の魔女」なるあだ名をつけられている。コーヒーを煎れるのも上手く、蔵臼は当人に面と向かって口に出す事はないが、この味が一番好きだと答えている。
大の嫌煙家。秀吉の喫煙は諦めているが、機嫌が悪いと煙に過敏になり、秀吉にすら八つ当たりする。
六軒島での惨劇を唯一生き残って、未来では右代宮財閥当主となっているが、夫と息子を失った痛みから、唯一の近縁者の縁寿を憎み虐待した。病の床に臥し、死の間際に不幸を背負わせるために縁寿を当主にする。
しかし、縁寿に対して酷く接していた理由は単なる憎しみだけではなく、真実が縁寿にとって辛いものであるがゆえに、それを隠すことで彼女を守るという意図もあった。そのため、縁寿とのすれ違いにより狂気に取りつかれるようになったとはいえ、元々は縁寿のことをとても大事にしていた。
事件から生き残った後に、「一なる真実」という六軒島事件の真実が書かれた絵羽の日記が存在していたことが判明した。日記は縁寿に読まれ、その後の縁寿の行動に影響をもたらしている。
一人息子の譲治に愛情を注いでいるが、episode8にて実は娘を渇望していたことが描かれ、幼少の頃の朱志香や縁寿を可愛がっていた。
マンガ版にて、episode1とepisode3とepisode4の事件の共犯者だったことが判明。特にepisode3の物語では、碑文をといて黄金を発見するが、その余りの眩しさに狂気に取りつかれて「エヴァ・ベアトリーチェ」を生み出し、結果的に殺人に手を染めていく。
右代宮 秀吉(うしろみや ひでよし)*
声:広瀬正志(ep1 - 8)、宝亀克寿(翼・羽・咲[2])- 演 : 佐藤圭右
誕生日:11月25日 血液型:B型[1]
絵羽の婿養子関東出身。
陽気な性格。戦争で身寄りをすべて失い、裸一貫から外食チェーン運営会社の経営で成功を収めた人物。婿養子として入った右代宮家を新しい家族として素直に親しんでいる。
「たちの悪い連中」に株を買い占められ大株主の委任状が必要になるが、高額な金額での株式買取を求められてしまう。
陰湿な面が目立つ親族一同の中では大らかな性格で良識人として振舞うが、会社が乗っ取りの危機に瀕していることもあって、金が絡むと右代宮家の一員らしい強欲さを出す。
ただし強欲だけの人物ではなく、格式的には右代宮家と分相応と判断される紗音と息子の譲治の関係に気づいた際には、格式という理由で反対する姿勢は見せず、かつての自分の境遇や紗音の人間的な魅力から、むしろ二人の関係を認める態度を見せている。妻への愛情も本物であり、絵羽が魔力の魅力に溺れた際には我が身をかえりみず絵羽を叱咤し、人の道を説くほどである。また、身寄りのなかった自分が右代宮という家族を得たことには心から感謝しており、絵羽を巡る右代宮家の仲違いも理解しているため、時には相手の兄弟姉妹の事情も汲み取った上で絵羽に思いやりを促す場面もある。
マンガ版にて、episode1とepisode3とepisode4の事件の共犯者だったことが判明。
右代宮 譲治(うしろみや じょうじ)*
声:鈴村健一 - 演 : 伊藤孝太郎
誕生日:1963年3月16日 血液型:B型[1]
絵羽と秀吉の息子。大学院1年生の23歳。金蔵の孫たちの中で唯一成人している。
大学に通っている一方、秀吉の経営する会社の元で見習いをしており、父を尊敬している。勤勉で人当たりのよい好青年。
episode6にて、少なくとも小学校時代は絵羽の熱心な当主教育により月曜と日曜以外、学校の放課後はピアノ、学習塾、家庭教師との勉強等と習い事漬けであったことが明らかにされた。他、絵羽の教えから「女性に優しい紳士」として振舞い、学校では「いじられキャラ」として扱われていた。内心では言葉や素行が雑な朱志香や戦人を見下していたが、一方で友人を惹きつける彼らの魅力を認めており、後に過去の自分の考えを恥じている。
右代宮家では珍しい物静かな性格。ストレートに感情を出すことは少ないが、母同様に格闘技に長けており、足技が得意。
親族の間では「成績不良で口も悪い朱志香よりも、成績優秀で好青年の譲治のほうが跡継ぎにふさわしい」といわれているが、尊敬している父のように自力で出世したいと考えているため、跡継ぎに対してのこだわりはない。
使用人の紗音とは以前より交際をしており、彼女の為なら世界の全てを敵にする覚悟があると豪語している。
原作では父親に似た中肉中背に描かれたが、移植版およびアニメ版では美形に描かれ、印象が大きく異なる。
マンガ版にて、episode4の事件の共犯者だったことが判明。

次男一家

右代宮 留弗夫(うしろみや るどるふ)*
声:小山力也 - 演 : 森宮栄治
誕生日:9月29日 血液型:O型[1]
金蔵の第3子にして次男バツイチ。前妻の明日夢とは6年前に死別したが、その後すぐに霧江と再婚した。
女好きで軟派な性格だが、私益を追求する狡猾さを併せ持つ。喫煙者。胡散臭い隙間産業で財を成しているため、関係者からは「いつか後ろから刺されるだろう」と噂されている。絵羽と同じく蔵臼のことを毛嫌いしており、共闘するシーンが多い。
戦人とは自身の結婚事情のせいで6年間断絶状態にあったが、息子に対する愛情は本物であり、彼が家に戻ってからは父親としてふたたび友好な関係を築こうと努力している。
子煩悩であり、episode4によると縁寿の誕生日パーティに出席するためだけに帰宅していた。
楼座の回想では昔から蔵臼と絵羽は暴力的かつ威圧的で楼座をいじめていたとされる一方で、二人にはそれに見合う頭脳も実力もあったことを楼座自身も認めている。一方で留弗夫に対する楼座の回想は昔から蔵臼がいるところでは蔵臼に従い絵羽がいるところでは絵羽に従う小利口な人物、それでいて蔵臼と絵羽がいない所で楼座をいじめるなど陰湿で狡賢い性格の持ち主とされている。蔵臼や絵羽と違い、貫禄や才能については末っ子の楼座にさえ評価されていない。ただリーダーシップについては評価されており金蔵が好むような言い回しをするなど機転は利く。
正妻に決まっていた明日夢が死産し、愛人である霧江が無事に出産したとなればトラブルが起こるため、医者を買収して戦人が霧江の息子であることを隠し、無事出産できたのは明日夢のほうであるとウソをつかせていた。そのことについて重すぎる罪だと自覚しており、真実を告げたときには霧江や戦人に殺されても文句は言えないと考えている。
海外でも本来の狡猾的な性格を発揮し、各企業の隙間産業に手を出すなど経営の多角化を駆使しコングロマリット的な会社を経営していた。しかし各企業の縄張りを荒らす留弗夫のやり方は他の大企業たちの怒りを買い訴訟を起こされてしまう。日本と違い法律や裁判に感情が優先される海外の司法の場では留弗夫の手腕では乗り切れず、留弗夫の案件に類似し留弗夫の案件よりも有利な状況であったにもかかわらず敗訴した企業が出たことで和解金を支払うことを決意する。この和解金の為に絵羽や楼座と結託することになる。
マンガ版にて、episode4の事件の共犯者だったことが判明。
episode7のお茶会では、彼が親族間の内輪揉めを好機とみた霧江とともに六軒島で大量殺人を行う様子が描かれているが、自分の息子ではない戦人は説得できなければ殺しても構わないと言う霧江に対し、「これが終わったら二度とそんなことを言うな」と釘を刺している。
ベルンカステルが告げる真実の話では霧江と戦人と共に犯行をしていく。
右代宮 霧江(うしろみや きりえ)*
声:田中敦子 - 演 : 矢澤梨央(進戯団 夢命クラシックス)
誕生日:11月8日 血液型:A型[1]
留弗夫の後妻。戦人の義母であり、縁寿の実母。旧家「須磨寺家」出身。
自信に溢れた才女だが、ドライで行動力のある打算的な性格。普段こそ知的に振る舞っているが、実際は激しい情動を内に秘めている。留弗夫との付き合いはかなり長いものの、先述のとおり結婚したのは遅め。戦人からは「霧江さん」と呼ばれており、母と云うよりは姉のように慕われている。
親族会議では、病気だった縁寿を実家に預けていた。
夫の手綱を握っており、留弗夫との結婚と同時に彼の女性関係を次々と清算した。
過去にゲーム理論に没入していたため、その筋の本を読みつつ自分なりに解釈して「“チェス盤をひっくり返す”」という持論を形成している。
一見すると冷静沈着で右代宮家の事情にも配慮する気配りの持ち主と見えるが、その本性は狂気に満ちている。特に妊娠を理由に半ば強引に留弗夫を寝取った明日夢への嫉妬を18年間延々と抱いており、その嫉妬のすさまじさは使い魔でさえ恐怖するほど。右代宮家の強欲さが霞んでしまうほどの冷酷さが強さの源泉とも言える。
本来ならば長女のため、家督を継ぐ立場にあった。しかし、留弗夫の子(縁寿)を宿し、右代宮家に嫁入りをしたことでその立場を放棄した(須磨寺家側としては右代宮の財力に惹かれ、霧江の嫁入りを認めている)。これにより、須磨寺家の家督は妹である霞に押しつけられたため、彼女からは深く憎まれている。
マンガ版にて、episode4の事件の共犯者だったことが判明。
episode7のお茶会では、親族間の内輪揉めから冷徹な本性を表し、六軒島で大量殺人を実行していく様子が描かれており、実の娘である縁寿を「夫を縛っておくための道具だ」と言い放った。
実は、戦人の実の母親だったことが留弗夫の告白によって判明した他、六軒島事件後、産まれて間もない戦人と死産した明日夢の子を留弗夫に金を積まれて入れ替えた医師が事実をマスコミに告白している。
右代宮 戦人(うしろみや ばとら)*
声:小野大輔 - 演 : 川隅美慎
誕生日:1968年7月15日 血液型:O型[1]
本シリーズの主人公。高校3年生の18歳。毛先の跳ねた赤髪に緑眼が特徴。父親譲りの180cmを超す長身を有する。髪色を除けば、若かりし頃の金蔵と瓜二つ。
典型的な猪突猛進タイプだが、咄嗟の閃きに優れた柔軟な思考を持つ。好色な父親への反発もあって今は恋より友人関係を優先している。
母親を亡くした後、喪が明けないうちから再婚した父親に反感を抱いて家出し、6年間は亡き母の実家の世話になっており右代宮の姓も名乗っていなかった。しかし、実家の祖父母が相次いで死去したため6年ぶりに元の家に戻ってきた。父親に対する不満は消えていないが、二人に土下座までして息子を取り戻そうとする姿を見た事もあり、許そうと努力している。また、年の離れた義妹の縁寿の事も可愛がっている。
留弗夫と前妻・明日夢の息子とされていたが、実際は霧江の実子であった。
霧江の「チェス盤をひっくり返す」という理論には感銘を受けており、ことあるごとにその発想術を使っている。
「探偵役」としての戦人は、他人に感情移入しやすい性格が祟って「親族や使用人の中に殺人犯なんていてほしくない」という気持ちが先走りしやすく、それが推理を鈍らせる傾向がある。
口癖は「ダメだな…ああ、全然ダメだぜ!」。英語の決めゼリフや冗談を、後先考えずに使う癖が幼い頃からあった。
episode5終盤の上位世界の戦人は、ベアトリーチェの魔法を継承し、魔術師「バトラ」となる。二つ名は「黄金の魔術師」または「無限の魔術師」。後見人はラムダデルタ。episode6のゲームマスターを務めた。
バトラとしては、ワルギリアやロノウェらを従え、新しい「ゲームマスター」としてヱリカと戦った。「黄金の剣」を用いることで、赤と青の二つの真実を使用でき、さらには赤で証明できないことも証明できるゲームマスターの特権である「黄金の真実」を使う。
episode8でベルンカステルが用意したゲームでは、霧江、留弗夫と共に「六軒島大量殺人事件」の犯人と設定されており、六軒島事件の真犯人と思わせる旨趣がされている。
物語の一つの結末、いわゆる「魔法END」と呼ばれる世界では、九羽鳥庵に続く地下道に逃れ生還した絵羽と同じように、六軒島大爆発事故から生還していたことが明かされる。地下道を渡って潜水艦基地へと逃れ、そこに停めてあったモーターボートを使って海へと出る途中、転覆をしたのか海へと落ちて漂着をとげる。
その後、意識が朦朧としたまま交通事故に遭い、道端に倒れているところを「八城幾子」に助けられる。だが、交通事故の影響で記憶障害に陥ったために自分が何者かが解らなかった。その結果、幾子に「十八」という新しい名を与えられ、彼女と同居することになる。
元々ミステリー好きであったために幾子の作った小説を読み、感想を求められるうちに才能を開花させ、幾子と二人で「八城十八」というペンネームを名乗るようになる。
それから数年をかけて戦人としての記憶を取り戻していくが、すでに「十八」としての人格が確立され、事故の後遺症の影響もあり、どうしても「右代宮戦人」の記憶を自分のものとして受け入れられず、自らの存在を統一できなかった。その結果、発作的に自殺未遂を起こしたことで車椅子生活を余儀なくされた。
それからまた数十年後、有名作家の「寿ゆかり」が縁寿であることに気づき、出版社を通して幾子も含めた3人だけで会える場を設けさせ、遂に縁寿との再会を果たす。自分の今までの経緯を縁寿に告げた数日後に、縁寿が復興させた「福音の家」に招かれ、数10年をかけて「縁寿の元に帰ってくる」という役目を果たした十八の中の「右代宮戦人」は黄金郷に招かれ、ようやくベアトリーチェとの再会を果たした。
十八が戦人としての記憶を取り戻した際、島からボートで脱出してから島へ漂着するまでの記憶を思い出せなかったが、本編のラストでは「六軒島事件から生き残った戦人(後の十八)」と「上位世界でベアトリーチェとの戦いを終えたバトラ」を重ねる形で、六軒島を脱出した直後のようすが描かれている。ベアトリーチェ(ヤス)を半ば強引にボートに乗せ、彼女に生きて罪を償うよう訴えるが、数々のゲーム盤で人を殺めたという罪の重さに耐えかねたベアトリーチェは海へ身を投げ、彼女のあとを追うものの気を失い、自分の身体だけは海面へと浮き上がり、海中に残された戦人の心とベアトリーチェは永遠にいることを誓いながら、深淵の‌闇の底へと落ちていった。
右代宮 縁寿(うしろみや えんじぇ)
声:佐藤利奈
誕生日:1980年6月17日 血液型:A型[1]
1998年の世界における主人公。留弗夫と霧江の娘であり、戦人の異母妹。金蔵の孫たちの中では最年少。
ツーサイドアップに結った長い赤髪が特徴。幸の薄い荒んだ性格。日頃から現金を持ち歩いており、露払いにバラ撒く悪癖がある。兄と同じく学業不振。戦人にもらったゲームセンターの賞品「髪留め」に身につけている。戦人との付き合いは浅かったものの、従姉である真里亞とは仲がよかった。
episode3およびepisode4で描かれる「親族会議の日よりあとの世界」では、唯一の生存者である絵羽に引き取られ、虐待される日々を送っていく。絵羽の策略により護衛がつけられていたため、同世代の学友の畏怖の対象となり、家族や友人もなく斜に構えた少女時代を送る。
戦人と同じような口癖が出ることも多い。(「ああダメね、全然ダメ。」、「シーユーアゲイン」「ハヴァナイスディ」)
魔女「エンジェ・ベアトリーチェ」という存在でもある。「黄金」「無限」「反魂」の三つの称号をもつが、魔女と魔法を否定するため、ベアトリーチェと対決する「魔女狩りの魔女」となっていた。
幼い頃にマリアから魔法の手ほどきを受け、魔女同盟「マリアージュ・ソルシエール」の一員となったが、さくたろうに対し魔法を否定する発言をしてしまい、同盟から破門される。
六軒島事件の後、真里亞が残した日記の中で彼女と再会し、魔法修行を再開して「原初の魔女見習い」となるが、魔法の力は現実の自分を救ってくれないことに絶望し、またも魔法を否定する。
最後の生き残りであるため、右代宮グループのあらゆる財産と権利を継承している。この時「黄金と無限の魔女ベアトリーチェ」の名も継承され、三度も魔女となった。継承の後見人はベルンカステル。
真里亞との記憶から真の魔女として開眼し、「煉獄の七姉妹」を家具として呼び出せるようになる。そして、六軒島大量殺人事件の真相を巡る旅を通じて「魔法」を完全に理解し、魔法の存在を肯定するに至る。
数奇な運命の中で魔法の素晴らしさを知り、魔法の空しさも同時に悟っており、魔法を肯定しながらも魔女の敵に立つことができる唯一の存在である。
episode4の上位世界にて18歳の姿で登場し、戦人の推理をサポートしている。ただし「正体を明かさない」というラムダデルタとの誓約のため、戦人に対しては「グレーテル」という偽名を名乗っている。
episode6では、「八城十八」と面会する「ありえない記憶」に迷い込むと同時に、フェザリーヌの館へと誘われ、彼女の新しき「巫女」としてバトラの紡いだ物語を朗読する役目を担うことになる。
episode7では終盤で理御とともにナゾの劇場に迷い込み、ベルンカステルが「真実」と主張する物語を見せられることになる。
物語の一つの結末、いわゆる「魔法END」と呼ばれる世界では、1998年にビルの屋上からの飛び降りをやめ、小此木に右代宮グループを後継させた結果、小此木が暗躍することもなくなった。そして、絵羽を第2の母親であることを認め、作家になることを決意し、天草に海が見える南の島へと向かう。
数10年後には「寿ゆかり」と名を変え、『さくたろうの大冒険』というシリーズで有名なファンタジー小説家となっていた。印税は恵まれない子供への支援金としていた。また、いくつかの養護施設の理事長を務めている。
金蔵が運営していた「福音の家」を、子供に未来を信じる「こころ」と、未来を紡ぐ幸せを見つける「魔法」を教える学校として再興させていた。
その後、十八として生活していた戦人と再会を果たすが、事件後に患った記憶障害の影響によって兄ではなくなっていた。自分が待ち望んでいた兄がもう帰ってこないことを理解し、十八に会うのは次で最後にしようと決心し、彼を「福音の家」へと招待する。
物語のもう一つの結末、いわゆる「手品END」と呼ばれる世界では、1998年に六軒島へ向かう船上で、小此木に自分の殺害を命じられていると判断した天草と、須磨寺家に買収された可能性の高い川畑船長を、天草の荷物から見つけた拳銃で殺害する。
そして、自らの信じる「真実」を貫き通すことで未来を切り拓くことを決心する。その際古戸ヱリカが現れ、彼女と共に「グッド!」と共感の意を示した。
右代宮 明日夢(うしろみや あすむ)
留弗夫の前妻。故人1980年に他界している。
容姿については一切不明であったが、漫画版では長い赤髪の女性として描かれている。思いやりのある人物であったが、強かな面を併せ持つ。生前は極度の乗り物嫌いであった。
実は、戦人を産んだのは霧江であり、明日夢の赤子が死産していた。

次女一家

右代宮 楼座(うしろみや ろーざ)*
声:小清水亜美 - 演 : 滑川恭子
誕生日:6月3日 血液型:O型[1]
金蔵の第4子にして次女。亜麻色のストレートヘアーと姫カットが特徴。デザイン会社「アンチローザ」を経営しているが、本人からすると道楽の一環らしい。
他の兄弟とは大きな年の差があるため、親族会議などでの発言力はかなり劣っている。
当時の金蔵曰く「どこの馬の骨とも知れぬ男」と結婚して娘の真里亞をもうけるが、夫は蒸発(最初、周囲には長期の海外出張だと誤魔化していた)し、現在はシングルマザー。自身は籍を夫のほうには入れておらず、右代宮姓を名乗り続けている。episode6で、そもそも真里亞の父親とは入籍しておらず、「夢のためにアメリカに行く」と言い残して行方不明になったとしている。
蔵臼対絵羽・留弗夫の間で板挟みになることが多く、そのたびに曖昧に取り繕っている。
ある程度の年齢になるまで六軒島の外で育ち、島に引っ越したばかりの1967年のある日森に入り、九羽鳥庵のベアトリーチェに遭遇している。エヴァによれば小学校に上がる前は絵羽と魔女の夢を語り合ったりして遊んでいたらしく、島の外で暮らしていた頃も兄姉達との交流はあった模様。
真里亞に対しては世間体を気にするがゆえに教育熱心で、娘がオカルト趣味や幼児言葉が抜けないことに真剣に頭を抱えているが、それが自分の生活態度が悪いからとは気づいていない。
上記のように歳の離れた兄姉たちから虐げられた記憶やシングルマザーとしての重圧があり、魔女を信奉する真里亞への嫌悪感を持ちつつも娘を愛さなければという義務感など、様々な感情に苛まれている。その感情のはけ口として表では取り繕っているが、裏では真里亞の言動に激昂して過剰な暴力を振るうなどの虐待を行っている。
しかし、一方でそんな生い立ちから娘には自分の分まで幸せになって欲しいと願っており、アニメでは些細なことで真里亞を庭園に置き去りにしてしまった時は雨の中傘もささずに探し回ったり、彼女を過剰虐待してしまったと自覚した途端、一転して子供の様に泣き崩れながら必死に名前を呼んで謝るシーンがあるなど、娘を思う気持ちは本物である。
同じく娘の教育に熱心な事から、義姉の夏妃とはささやかながらも交流がある。また、上記する通り兄の留弗夫とは仲が悪いものの、真里亞と年が近い縁寿がいる事もあってなのか、息子の方の戦人とは良好関係を築いている様子。
しかし、真里亞に仕事だとウソをつき、ボーイフレンドと北海道に3日間旅行に出掛けるなど、家庭を顧みない行動も多々みられる。近所や学校でも真里亞がぬいぐるみをもって一人で買い物をする姿が目撃されており、大人たちはそんな境遇に同情を示している。
だがその一方、学校では真里亞のオカルトに傾斜した言動に伴う他の子供達の不満、真里亞の子育てをまともにしていない楼座の激昂などの板ばさみ状態で教師陣は悩まされている。さらに楼座が既婚のボーイフレンドと共に不倫を楽しんでいる際に真里亞が家の鍵をなくしたことで民生委員が自宅訪問する事態となり、その際には真里亞の目の前でぬいぐるみを破り捨て、自分を困らせるたびにぬいぐるみを破るという虐待行動を起こし、民生委員が必死に楼座を止めようとするほどであった。
最終的には多くのボーイフレンドたちと破局しているが、破局理由は真里亞がいるということで自分が子持ちで処女ではない、だから男にとっては面倒な存在であると結論付けている。このため真里亞の育児をせず旅行まで計画する楼座をボーイフレンドがさすがにやりすぎとたしなめた際には激情を発するなど、本人自身の気質による破局とも言える。
マンガ版にて、episode2とepisode4の事件の共犯者だったことが判明。
右代宮 真里亞(うしろみや まりあ)*
声:堀江由衣 - 演 : 阿部恵理奈
誕生日:1977年3月29日 血液型:O型[1]
楼座の娘。小学4年生の9歳。年の割りに言動が幼く、「うーうー」が口癖。
素直な性格で、戦人のウソも平気で信じる傾向はあるものの、比較的知能が高い。
勉強や友人に関心はないが、趣味であるオカルトに関する知識は豊富。知識を披露する場合「きひひひひ」という笑い声とともに饒舌になることが多い。
ベアトリーチェの熱心な信奉者で、一緒に遊んだことさえあるといい、ベアトリーチェの存在を否定されると極度に怒る。
金蔵と同じくオカルト黒魔術が趣味だが、その出生故か金蔵からは毛嫌いされている。
楼座が滅多に家に帰ってこないのは仕事ではなく、ボーイフレンドたちと遊びに出かけているためだと知っている。だが、それでもなお母親として楼座の事は思い慕っており、彼女が自分や私生活の事で伯父母達から馬鹿にされていると「ママを虐めないで!!」と怒り出し、上記する民生委員に対しても「ママは悪くない」と必死に庇っている。
9歳になっても「うーうー」という言葉が多いのは、かつて楼座と出かけた時に歌っていた歌の歌詞を忘れてしまい「うーうー」と誤魔化したのを楼座が喜んだから。そのため真里亞にとっては笑顔の魔法の言葉であり、たとえ注意されてもやめたくない言葉。
マンガ版にて、ヤスの協力者だったことが判明。
魔女「マリア」としての姿が存在する(服装のみ変わる)。無から有を創造できる「原初の魔女」で、眷属として「さくたろう」を創り出した。
魔法の凄まじい素質を持ち、ベアトリーチェに見込まれて彼女と魔女同盟「マリアージュ・ソルシエール」を結成する。
マリアの魔法は、世の中を全てポジティブに考えることができる魔法であり、マリアージュ・ソルシエールの魔法もかつては人々を幸福にする魔法を作り出していた。しかし、真里亞が楼座から虐待を受け続けたことからマリアージュ・ソルシエールは変質。いかにして他者を傷つけることができるかという黒き魔法の研磨に執着するようになる。
魔法についてのことを日記に残しており、六軒島事件のあとは縁寿がそれを所有している。縁寿は真里亞の日記を読むことで、その日記の中のマリアと邂逅することができる。縁寿にとっては導き手にして師匠でもある。

  1. ^ CERO倫理規定の禁止事項に抵触してしまうための変更であると思われる。【まり探】いよいよ明日発売! PS3『うみねこのなく頃に散 ~真実と幻想の夜想曲~』の中川滋プロデューサーが読者の質問に答えます”. 電撃オンライン. KADOKAWA (2011年12月14日). 2021年2月1日閲覧。
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『07th Expansion全キャラ設定資料集』、2013コミックマーケット85発行
  2. ^ a b c d e 登場人物”. うみねこのなく頃に咲 〜猫箱と夢想の交響曲〜 オフィシャルサイト. 2020年9月3日閲覧。





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