羽化とは? わかりやすく解説

う‐か〔‐クワ〕【羽化】

読み方:うか

[名](スル)

昆虫が、(さなぎ)や幼虫から、成虫になること。→蛹化(ようか)

羽化登仙(うかとうせん)」に同じ。


羽化

英訳・(英)同義/類義語:eclosion

サナギから成虫出てくること
「生物学用語辞典」の他の用語
現象や動作行為に関連する概念:  緯割  繊毛運動  繊維素溶解  羽化  習得的行動  翻訳  翻訳後修飾

羽化

作者坂東眞砂子

収載図書春話二十六夜 月待ちの恋
出版社新潮社
刊行年月2004.10

収載図書春話二十六夜 月待ちの恋
出版社新潮社
刊行年月2007.8
シリーズ名新潮文庫


羽化

作者野元正

収載図書八景
出版社審美
刊行年月2004.12


羽化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/02 02:25 UTC 版)

羽化直後のアブラゼミ。セミは不完全変態をおこない、幼虫から蛹の時期を経ずに成虫となる

羽化(うか)とは、昆虫が、幼虫またはから成虫脱皮変態すること。英: Eclosion。

昆虫の羽(はね・(し))はほぼ全ての昆虫に見られる、昆虫独自の構造である。昆虫において完成した翅は成虫にしか見られないことから、成虫になるときの脱皮を特に羽化という。

概要

昆虫の変態の様式は大きく分けて不完全変態完全変態に分けられる。

不完全変態の昆虫の場合、幼虫の背中には小さな翅があり、羽化の際にこれが大きくなる。完全変態の昆虫では、幼虫の間は翅は外から見えず、蛹になってはじめて外見上でわかるようになる。

いずれにせよ成虫になるときには、翅が一気に伸びて成虫の姿になる。

蛹から出た直後は翅は皺くちゃで、体液を送り込むことによって翅を伸ばす。そのため、翅が伸びるための十分な空間がない場合、翅が充分に伸びず、その後の活動が出来なくなる。これは昆虫に良く見られる事故の一つである。カブトムシクワガタムシなど地中に蛹室を作る昆虫によく見られる。

セミトンボチョウなどは翅が伸び切るのに時には数十分を要し、翅が固まるまではさらに時間がかかる。この間に翅に何かが触れたり、風などで吹き飛ばされたリすると、翅が伸び切らなかったり、歪んたりといった事故を起こして翅が奇形化し、やはりその後の活動に支障を来す。この様な昆虫では、羽化は夜間に行なわれる場合が多い。

他方、翅が伸びてしまうのにほとんど時間がかからないものもある。ユスリカの場合、蛹が水底から泳ぎ上がり、水面に頭が触れると脱皮が始まり、成虫の体が出てくると、あっという間に翅が伸びて成虫が水面の上に乗った形になる。

関連項目

  • 変態
  • →(孵化)→幼虫→(蛹化)→→(羽化)→成虫
  • ukka(うっか) - 女性アイドルグループ。蛹から蝶に「羽化」するようにグループの一層の飛躍を願う思いを込めて命名された。

羽化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:53 UTC 版)

ゲンゴロウ」の記事における「羽化」の解説

蛹化後約10日 - 2週間後に約2時間脱皮羽化する幼虫が土に潜ってから羽化するまでは約20日間で、羽化直前観察する複眼大顎部分黒く変色するほか、前日には脚が赤っぽく色づいている。羽化に際してはまず脚を少しずつ動かしながら腹部動かしてうつぶせ姿勢になり、腹部の皮の襞が伸びて余分な皮が腹部後ろに集まる。その後翅が伸び始めとともに体幅広がり頭部胸部の背中側の殻が割れて成虫頭部現れ、約2時間以上をかけて翅を伸ばしつつの殻を脱ぎ捨てる最後に脚が抜け出して羽化完了となる。羽化直後新成真っ白な色をしているが、羽化完了から約2時間後には淡褐色変色しその後徐々に色が濃くなり翌日には緑色 - 暗褐色体色になる。 羽化直後新成はまだ体柔らかく外敵から身を守れないため、体が硬化するまでしばらく地中留まり、羽化後5日 - 1週間程度経過する室を脱出して地上這い出し、活動開始する新成野生下では8月初め - 10月にかけて出現し間もなく池に移動して11月初旬ごろまで活動するが、新成繁殖来年以降持ち越される。 羽化直後新成体表を弾くためか、しばらくは水中にうまく潜れミズスマシのように水面泳ぎ回ることがある。また体が完全に硬化するまでには(餌を十分に摂食した場合活動開始から1 - 2週間程度かかるが、それまで新成は「共食い少なゲンゴロウにとって最も共食い起きやすい時期」であり、他のゲンゴロウとともに飼育する捕食される危険性がある。実際に都築谷脇猪田 (2003) は「羽化直後新成前年生まれ成虫同居させたところ一晩捕食され、本来は硬くて食べ残されるはずの腹部前翅後脚まできれいに食べつくされてしまった」と記録している。

※この「羽化」の解説は、「ゲンゴロウ」の解説の一部です。
「羽化」を含む「ゲンゴロウ」の記事については、「ゲンゴロウ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「羽化」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「羽化」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「羽化」の関連用語

羽化のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



羽化のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JabionJabion
Copyright (C) 2025 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの羽化 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのゲンゴロウ (改訂履歴)、NOeSIS (改訂履歴)、タガメ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS