国民経済
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国民経済(こくみんけいざい、英: nation's economy, 独: Volkswirtschaft)は、国民国家の枠内における経済のこと。
概要
近代以降、国民国家の台頭が進むと中央集権政府による統一的な貨幣と、統一的な財政圏により経済の囲い込みが進んだ。この国境で囲まれた範囲における経済を国民経済と呼び、他の国民経済との間の取引を貿易や資本移動に分類することになった。
現在、世界中の国家に国民経済が存在するが、中国における香港(一国二制度)や途上国におけるドルの流通など、必ずしも独立的な国民経済とは呼べない経済圏が存在する。
一方、安定した通貨を持つ先進国の間においても貿易・資本移動の自由化・拡大などからボーダレス化が進み国民経済の垣根を低くしている。さらに、国民国家の支配下を脱した地下経済が拡大しており、このことも国民経済の統一色を薄める効果を持っている。
先進国の多国籍企業のいくつかは、中進国のGDPを上回る売上高を持つ場合もあり、国民経済を超える経済勢力となっている。
先進国の国民経済であっても、ポンド危機のようにホットマネーに敗北する場合がある。
依然として国民経済は大きな枠組みであるが、グローバリゼーションの中で次第に存在があいまいになりつつある。
関連項目
外部リンク
「国民経済」の例文・使い方・用例・文例
- 国民経済
- 在庫品増加は、国民経済計算では、制度部門別および形態別に表示されます。
- 国民貸借対照表は国民経済計算(SNA)の一つである。
- 中央銀行は主にその他の銀行及び政府と業務を行い、利潤をあげることの他に国民経済の利益になる広い責任を負う銀行である。
- ストライキは国民経済に影響を与えた。
- 全体的な国民経済の動きを研究する経済学の分科
- 経済学において,対外関係を考慮に入れて一国の国民経済を分析する体系
- 関税によって国民経済の発展を図る政策
- 経済成長率という,国民経済の拡大の程度を示す比率
- 国内総需要という,国民経済の生産物に対する需要額
- 国民総支出という,国民経済の生産物に対する需要総額
- 国民経済を対象とする学問
- 国民経済における,貿易による利益
- 国民経済の失業率とインフレ率を合計した指数
- 国民経済の中で,資金や通貨の流れ
- 国民経済全体に関する物価水準
- 国民経済計算の速報
- 新国民経済時計体系SNAという国民経済計算方式
- 国民総生産という,国民経済の生産物に対する価値総額
国民経済と同じ種類の言葉
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