凸面鏡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/26 17:23 UTC 版)
凸面鏡(とつめんきょう、英: convex mirror)は曲面鏡の一種で、曲面の凸面側を鏡面とした鏡[1]。
応用
凸面鏡は平面鏡に比べて小さな面積で広い範囲を映すことができる[1]。そのため自動車やバイクのバックミラー、カーブミラー、金融機関の店内監視用ミラーなどに用いられる[1]。
凸面鏡に映る鏡像は小さく見えるため、自動車等のバックミラーでは後続車が実際より遠方にあるとの誤解を招きやすい。例えば自動車の場合、フェンダーミラーが凸面鏡ならルームミラーは平面鏡を用いるなどして各ミラーの得失を補っており、その両方を確認することが推奨されている。
また自撮りができるように小型の凸面鏡を採用したフィルムカメラが1983年から今日に至るまで発売されている。
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脚注
- ^ a b c “反射鏡ってなに?(1/2)”. Canon Global. 2019年10月13日閲覧。
関連項目
凸面鏡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 05:04 UTC 版)
「アルノルフィーニ夫妻像」の記事における「凸面鏡」の解説
背景の壁に掛けられた凸面鏡のフレームに刻まれた小さな円形の飾りはイエス・キリストの受難を表現した彫刻で、凸面鏡に映る人々を神が救済することを意味している。『アルノルフィーニ夫妻像』が、アルノルフィーニの死亡した最初の妻への追悼画であるとする立場の研究者からは、向かって右手の女性側の彫刻はすべてキリストの死と復活であり、左手の男性側の彫刻はキリストの生活に関するものと解釈されている。凸面鏡は結婚の誓いを見届ける神の目であり、同時に曇りない鏡は聖母マリアの処女懐胎と純潔の象徴でもある。凸面鏡には戸口に立つ二人の人物が映っており、一人は画家のファン・エイク自身であると考えられている。この作品が婚姻証明であるとするパノフスキーの説によれば、描かれている二人の人物はこの結婚を法的に正当なものにするために呼ばれた立会人であり、ファン・エイクが絵画の壁に書いた署名は、婚姻の法的証拠としての機能を果たしたとされている。 ジャナ・レヴィンは、描かれている凸面鏡に言及し「非ユークリッド幾何学を完璧に表現した作品として引き合いに出される」としている。この鏡が凹面鏡だとするならば、再左部の窓枠、テーブルの端、衣服の裾以外、歪みが正確に描写されている。
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「凸面鏡」の例文・使い方・用例・文例
- 凸レンズ[凸面鏡].
- 凸面鏡
凸面鏡と同じ種類の言葉
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