カット・アンド・ペーストとは? わかりやすく解説

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カット‐アンド‐ペースト【cut and paste】

読み方:かっとあんどぺーすと

[名](スル)コンピューターで、文章図形などを元の位置から切り取り、それを他の位置転写ペースト)すること。→コピー‐アンド‐ペースト


コピー・アンド・ペースト

(カット・アンド・ペースト から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/04 06:08 UTC 版)

コピー・アンド・ペーストを行っているコンピュータ画面

コピー・アンド・ペースト: copy and paste)とは、コンピュータ上で行う操作の用語である。ほぼ同様の意味を持つ、カット・アンド・ペースト: cut and paste)についても、ここで解説する。

コピー・アンド・ペーストは、コンピュータ上のデータを別の場所へ複製することを指し、カット・アンド・ペーストは移動することを指す。ペースト(日本語では「貼り付け」〈はりつけ〉とも言う)の部分は同じだが、違いは、元のデータをコピー(copyつまり複写複製)するか、カット(cutつまり切り取り)するか、の違いである。つまり、コピーとカットの違いは、「元の場所にデータが残るか残らないか」の違いである。利用者が特に意識はしていてもいなくても、どちらも実際にはデータがまずクリップボードバッファされてからペーストされる。

概要

現在のほとんどのグラフィカルユーザインタフェース (GUI)システム上ではコピー(移動)したい範囲を選択したうえで一定の操作を行うことで、クリップボードにデータをコピーや移動することができ、クリップボードにあるデータは、一定の操作で他の箇所に貼る(ペーストする)ことができる[1]。異なる箇所へデータを容易に[2]複製(移動)できる操作である。

  • コピー・アンド・ペースト: Copy and Paste)とは、文章データなどをコピーし、そのコピーしたものを別の場所などへペーストpaste:転写貼付)するという操作を表す。正式の省略形は「コピーペースト」である。俗語的には「コピペ」と呼ばれることがある[3]
  • カット・アンド・ペースト: Cut and Paste)とは、文書やデータなどをカットし、他の場所にペーストして移動させる操作を表す[1]。省略形は「カットペースト」で、それ以外はあまり使われない。

歴史

少量のデータ用のバッファを初めて使った人物はen:Pentti Kanervaであり、1973年に米国のコンピュータ科学者ラリー・テスラーが、そのバッファの呼び名として「クリップボード」という名を選び、そのバッファにデータを入れたりそこから出したりすることを「cut」「copy」「paste」と再命名したことでこう呼ばれるようになった。

詳細はクリップボード#歴史を参照。

主な操作方法

コピー・アンド・ペーストおよびカット・アンド・ペーストの方法は、機種もしくはシステムによって多少ばらつきがある(ほとんど同じものもある)。また、キーボード上の各種キーの組み合わせによって発動するもの(ショートカットキー)もあれば、マウスなどのポインティングデバイスの操作で行えるものもある。

主なオペレーティングシステムやGUI環境での操作方法は、以下の通りである。

Microsoft

Microsoft Windows

Windowsにおいては、Windowsのバージョンによって異なる。KDEGNOMEの標準的なアプリケーションでは、Windows 3.1以降と同じである。

  • Windows 3.1以降、および標準的なアプリケーション
  1. 範囲を選択して Ctrl+C
  2. 貼り付けたい場所を選択して Ctrl+V
  • Windows 3.0まで、OS/2 (CUA)
    1. 範囲を選択して Shift+ Insert
    2. 貼り付けたい場所を選択して Ctrl+ Insert

また、Windowsでスクリーンショット取得も可能で、

  1. PrintScreen キーを押下
  2. 画像を処理できるアプリケーションを開いて Ctrl+V

その他Microsoft

  • DOSプロンプトなど
    1. 範囲を選択してマウスを右クリック
    2. 貼り付けたい場所でマウスを右クリック

Macintosh

  • Macintoshの標準的なアプリケーション
    1. 範囲を選択して ⌘ Cmd+C
    2. 貼り付けたい場所を選択して ⌘ Cmd+V

その他PC端末

  • UNIX系(X Window System)
    1. マウスの左ボタンを押しながら範囲を選択し、左ボタンを放す
    2. マウスの中ボタンをクリックするとカーソル位置に貼り付けされる
  • Emacs
    1. Ctrl+SPACE で選択を開始し、Ctrl+fなどで範囲終了場所まで移動する
    2. Alt+wもしくはMeta+wでコピーし、貼り付けたい場所でCtrl+yで貼り付ける

モバイル端末(Android, iOS)

  1. コピーしたいテキストや画像を長押ししたあとに表示されるメニューから「コピー」を押す
  2. 貼り付けたい場所(テキストボックス)を長押し、表示されるメニューから「ペースト(貼り付け)」を押すと貼り付けられる

その他

電子掲示板などにおいて、コピペという言葉は、頻繁にコピー・アンド・ペーストされる特定の文章(いわゆるテンプレート)を指すこともある[4]

脚注

  1. ^ a b ペースト(IT用語辞典 e-words)
  2. ^ コピペ(日本語俗語辞書)
  3. ^ コピー&ペースト(IT用語辞典バイナリ)
  4. ^ 武田麻希 (2021年12月16日). “意外と知らない「コピペ」の由来とは?”. 「マイナビウーマン」. 2023年5月16日閲覧。

関連項目


カットアンドペースト

出典:『Wiktionary』 (2021/09/17 13:03 UTC 版)

語源

英語: cut and paste

発音

名詞

カットアンドペースト

  1. (情報技術) カットしたデータ別の文書ペーストすること。

類義語


カット・アンド・ペースト

出典:『Wiktionary』 (2021/09/17 13:03 UTC 版)

語源

英語: cut and paste

発音

名詞

カットアンドペースト

  1. (情報技術) カットしたデータ別の文書ペーストすること。

類義語


「カットアンドペースト」の例文・使い方・用例・文例

  • カットアンドペースト操作
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