イエローポプラ
ポプラという名前がついていますが、ポプラにはおよそ縁遠い植物で、日本産のホオノキと同じ科です。植物園へ行かれると、たいていは一本ぐらい植えられています。樹木の場合、普通はチューリップツリーの名前が付けられていますので、見過ごすかも知れません。緑がかった橙色の大きな花を咲かせます。 ■木材 ■用途 |
ユリノキ
ゆりのき (百合の木)
●カナダの東南部、オンタリオ州南部からアメリカの中南部、ルイジアナ州にかけて分布しています。わが国へは、明治時代のはじめに渡来しました。山地の渓谷や斜面に生え、高さは24~37メートルになります。樹皮は暗灰色で厚く、深く割れ目が入ります。葉はほとんど四角形で、わずかに4~6浅裂します。5月から6月ごろ、うすい緑色と黄色の目立たない花を咲かせます。その花のかたちから「チューリップツリー」とも呼ばれ、あるいは葉の形から「はんてんぼく(絆纏木)」とも呼ばれています。秋になると大きな葉が黄色く色づきます。
●モクレン科ユリノキ属の落葉高木で、学名は Liriodendron tulipifera。英名は Tulip tree, Tulip poplar, Yellow poplar。
半纏木
半纒木
百合木
百合樹
蓮華木
鬱金香樹
ユリノキ
(liriodendron tulipifera から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 21:28 UTC 版)
ユリノキ(百合の木[8]・百合木[9]・百合の樹[10]、学名: Liriodendron tulipifera)は、モクレン科ユリノキ属に属する落葉高木の1種である。高さ45メートルに達することもある大きな木であり、特徴的な形の葉をもつ(右図)。花期は晩春から初夏、オレンジ色の斑紋をもつ黄緑色の花が上向きに咲く(図1)。北米東部原産であるが、日本を含む世界各地で植栽されている。植物の学名の出発点であるリンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物種の1つである[11]。
- ^ a b c d e f GBIF Secretariat (2022年). “Liriodendron tulipifera L.”. GBIF Backbone Taxonomy. 2022年2月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g “Liriodendron tulipifera”. Plants of the World Online. Kew Botanical Garden. 2022年2月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 勝山輝男 (2000). “ユリノキ”. 樹に咲く花 離弁花1. 山と渓谷社. pp. 386–387. ISBN 4-635-07003-4
- ^ a b c d e f g ユリノキ. コトバンクより2022年2月27日閲覧。
- ^ 半纏木. コトバンクより2022年3月5日閲覧。
- ^ a b 蓮華木. コトバンクより2022年3月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 松村ゆかり (2020年12月1日). “自然探訪2020年12月 ユリノキ(Liriodendron tulipifera)”. 森林総合研究所. 2022年3月5日閲覧。
- ^ a b 辻井達一 1995, p. 159.
- ^ a b c d e f g h 田中潔 2011, p. 134.
- ^ a b c d 亀田龍吉 2014, p. 122.
- ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 535
- ^ a b c d e f g 菱山忠三郎 1997, p. 82.
- ^ a b c d 平野隆久監修 1997, p. 20.
- ^ a b c d e f g 大橋広好 (2015). “モクレン科”. In 大橋広好, 門田裕一, 邑田仁, 米倉浩司, 木原浩 (編). 改訂新版 日本の野生植物 1. 平凡社. pp. 71–74. ISBN 978-4582535310
- ^ a b c d 馬場多久男 (1999). “ユリノキ”. 葉でわかる樹木 625種の検索. 信濃毎日新聞社. p. 170. ISBN 978-4784098507
- ^ a b c d e f g h i j k l m “Liriodendron tulipifera”. Flora of North America. Missouri Botanical Garden and Harvard University Herbaria. 2022年2月26日閲覧。
- ^ 毛藤勤治. “四、寿命”. ユリノキという木. アボック社. 2022年3月5日閲覧。
- ^ a b c d 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 238.
- ^ 林将之 2008, p. 24.
- ^ a b 東浩司 (2004). “モクレン科の花の匂いと系統進化”. 分類 4 (1): 49-61. doi:10.18942/bunrui.KJ00004649594.
- ^ 長谷川哲雄 2014, p. 91.
- ^ Mercader, R. J., Stelinski, L. L. & Scriber, J. M. (2008). “Differential antennal sensitivities of the generalist butterflies Papilio glaucus and P. canadensis to host plant and non-host plant extracts”. Journal of the Lepidopterists’ Society 62 (2): 84-88.
- ^ Betula, C., Fraxinus, L., Liriodendron, M., Malus, P., Ptelea, S. & Sassafras, S. (1981). “An oviposition "mistake" by Papilio glaucus (Papilionidae)”. Journal of the Lepidopterists’ Society 35: 75.
- ^ 衣浦晴生, 伊藤健太郎, 田中秀樹 & 植松千代美 (2019). “ユリノキの枯死とヨシブエナガキクイムシ”. 樹木医学研究 23 (1): 44-45. doi:10.18938/treeforesthealth.23.1_44.
- ^ 藤井英二郎, 山下得男 & 安蒜俊比古 (1988). “造園樹木の樹形形成に関する形態学的研究: ユリノキの剪定木について”. 千葉大学園芸学部学術報告 41: 93-100.
- ^ “代表樹種 ユリノキ”. 北九州市. 2022年3月5日閲覧。
- ^ a b 辻井達一 1995, p. 161.
- ^ “東京国立博物館公式キャラクター トーハクくん&ユリノキちゃん”. 東京国立博物館. 2022年3月4日閲覧。
- ^ 毛藤勤治. “六、花蜜”. ユリノキという木. アボック社. 2022年3月5日閲覧。
- ^ 指田豊. “五、ユリノキの薬効と成分”. ユリノキという木. アボック社. 2022年3月5日閲覧。
- ^ “ゆりの木の花”. きごさい歳時記. 2022年3月5日閲覧。
- ^ “大木にチューリップ型の花を咲かせる「ユリノキ」”. 養命酒製造株式会社. 2022年3月15日閲覧。
- ^ “ユリノキとは?気になる花言葉や育て方をご紹介!時期ごとのコツは?”. はなたま (2029年8月27日). 2022年2月19日閲覧。
- ^ “ユリノキ(百合の木)の花言葉”. LOVEGREEN. 2022年3月5日閲覧。
- liriodendron tulipiferaのページへのリンク