Sonata for piano Op.37とは? わかりやすく解説

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チャイコフスキー:ピアノ・ソナタ(大ソナタ) ト長調

英語表記/番号出版情報
チャイコフスキーピアノ・ソナタ大ソナタト長調Sonata for piano  Op.37作曲年1878年  出版年1879年  初版出版地/出版社: Jurgenson 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Moderato e risoluto 1300 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andante non troppo quasi moderato 1030秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Scherzo: allegro giocoso 3分00 No Image
4 第4楽章 Mov.4 Finale: allegro vivace 7分30秒 No Image

作品解説

執筆者: PTNA編集部

一般的に19世紀ロシアではピアノソナタという分野馴染みの薄いものであったが、チャイコフスキー1865年にも1曲書いている。そして第2作であるこの「グランドソナタ」は1878年作曲されニコライ・ルービンシュタインによってモスクワ初演された。前年までモスクワ音楽院教鞭とっていチャイコフスキーは、このころからスイス・フランス・イタリアなどで生活することが多くなり、また富豪未亡人N.フォン=メック夫人年金援助をえて作曲専念しつつあった。題名からもうかがえるようにシューマンの非常に交響楽的要素の強い「ピアノソナタ第3番 へ短調通称グランドソナタ)」を参考にしたと思われる一般に演奏されることは決し多くないいかにもロマン派ピアノソナタらしい隠れ名曲である。
第1楽章:Moderato e risoluto ソナタ形式勇壮なファンファーレ風楽想とロシア教会の鐘の音を模した重々しい第一主題はじまり、一変して物悲しいモチーフ甘く夢見るような第二主題とその変奏へと続く。展開部冒頭ファンファーレ荘重な和音分散和音繰り広げられる再現部経てコーダオーケストラトゥッティのように非常に華やかに終わる。
第2楽章:Andante non troppo quasi moderato 瞑想的なテーマはじまり、フォルテ部分では第一楽章でもみられた符点のモチーフがここでも現れる中間部四分二拍子生き生きとしたテーマ用いている。様々なテーマ再現のたびに変奏されているのが印象的である。
第3楽章:Allegro giocoso スケルツォ主部弱拍アクセント持ち軽快に進む。中間部では転調して、いくつも声部現れるスケールがまるでいくつも楽器呼応し合うかのように絡み合う
第4楽章Allegro vivace フィナーレシンコペーション明る主題ではじまる。流れるような十六分音符スタッカートの裏拍にアクセントのある和音メロディーなどを経て中間部では物悲しいロシア民謡風な旋律聴かれる。さらに第二エピソードはこれもロシア民謡合唱のような楽しいメロディーである。再現部経てコーダはもとのト長調主音であるGのオルゲルプンクトの上第二エピソード奏でられ次第静まっていくが、最後華々しく和音トゥッティで終わる。




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