SUMIFS 関数
適用対象: Microsoft Excel 2010, Excel Web App, SharePoint Online for enterprises, SharePoint Online for professionals and small businesses , Excel 2007, Excel 2003
説明
複数の条件を満たす範囲内のセルの値を合計します。たとえば、B1:B20 の対応する数字がゼロ (0) を超えていて、C1:C20 の対応する数字が 10 未満の場合のみ A1:A20 の範囲の数字を合計する場合は、以下の数式を使用できます。
=SUMIFS(A1:A20, B1:B20, ">0", C1:C20, "<10")
重要 SUMIFS と SUMIF とでは、引数の指定順序が異なります。特に、合計対象範囲は SUMIFS では第 1 引数であるのに対し、SUMIF では第 3 引数になります。類似の関数をコピーして編集する場合は、引数の指定順序を間違えないよう注意してください。
書式
SUMIFS(合計範囲, 条件範囲 1,条件 1, [条件範囲 2,条件 2], ...)
- 合計範囲 必ず指定します。合計する 1 つまたは複数のセル (数値か、数値を含む名前、範囲、またはセル参照など) を指定します。空白と文字列は無視されます。
- 条件範囲 1 必ず指定します。対応する条件による評価の対象となる最初の範囲を指定します。
- 条件 1 必ず指定します。加算の対象となる条件範囲 1 のセルを定義する条件を数値、式、セル参照、または文字列で指定します。たとえば、検索条件は 32、">32"、B4、"Windows"、または "32" のようになります (式および文字列を指定する場合は半角の二重引用符 (") で囲む必要があります)。
- 条件範囲 2,条件 2, ... 省略可能です。追加の範囲と対応する条件です。最大 127 組の範囲/条件のペアを指定できます。
解説
- 合計対象範囲に含まれるセルの中で、そのセルに対応する条件をすべて満たすものだけが計算の対象となります。たとえば、数式に 2 つの条件範囲が含まれているとします。条件範囲 1 の最初のセルが条件 1 を満たし、条件範囲 2 の最初のセルが条件 2 を満たす場合、合計対象範囲の最初のセルが加算の対象となり、同様の処理が指定した範囲の残りのセルに対して実行されます。
- 合計対象範囲のセルに TRUE が含まれている場合は 1 と見なされ、FALSE が含まれている場合は 0 (ゼロ) と見なされます。
- SUMIF 関数の範囲および条件とは異なり、SUMIFS 関数では、各条件範囲に含まれる行数と列数は、合計対象範囲と必ず一致している必要があります。
- 条件には、 半角の疑問符 (?) または半角のアスタリスク (*) をワイルドカード文字 として使用することができます。ワイルドカード文字の疑問符は任意の 1 文字を表し、アスタリスクは 1 文字以上の任意の文字列を表します。ワイルドカード文字ではなく、通常の文字として疑問符やアスタリスクを検索する場合は、その文字の前に半角のティルダ (~) を付けます。
使用例
使用例 1
このヘルプ トピックは、埋め込まれたブックのライブ データにリンクしています。ワークシートでデータを変更したり、数式を変更または作成したりすると、すぐに Excel Web App (Web バージョンの Excel) で計算されます。
この例では、SUMIFS 関数を使用して特定の条件を満たすセルの値を追加します。
埋め込まれたブックの "計算結果" 列のセルを選択した状態で F2 キーを押すと、計算式を確認できます。セルの数式は変更が可能です。数式をコピーしたり編集したりして、別のセルで試してみることができます。
ブックはダウンロードすることもできます。ダウンロードするには、埋め込まれたブックの右下隅 (上図の黒いバーの右端) にある [フル サイズでブックを表示] ボタンをクリックします。ボタンをクリックすると、新しいブラウザー ウィンドウ (ブラウザーの設定によっては新しいタブ) にブックが読み込まれます。フル サイズのブラウザー ビューではワークシートのセルへの入力はできないことに注意してください。
次に、フル サイズのブラウザー ビューで、[ダウンロード] ボタン ( ) をクリックします。ブック全体を Excel で開くか、コンピューターに保存することができます。一部の関数の例については、ブックを Excel デスクトップ プログラムで開くと配列数式を操作できます。この操作をするには、Ctrl キーと Shift キーを押しながら Enter キーを押します (このキーの組み合わせはブラウザーでは使用できません)。
使用例 2
この例では、SUMIFS 関数を使用して銀行口座の残高を利息に基づいて加算します。
使用例 3
この例では、SUMIFS 関数を使用して特定の日の降雨量を合計します。
使用例 4
この使用例は、使用例 3 のデータを拡張したものです。それぞれの日の降雨量、平均気温、および風速を午前と午後に区分して記載しています。
使用例 5
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