SHIRASEプロジェクト
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「ウェザーニューズ」の記事における「SHIRASEプロジェクト」の解説
詳細は「しらせ (砕氷艦・初代)#SHIRASEプロジェクト」を参照 三代目南極観測船初代しらせを文部科学省から買い取り、一旦船橋港に係留した後、千葉港または幕張沖に停泊させ気象観測船「SHIRASE」として再利用するプロジェクトである。
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SHIRASEプロジェクト
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「しらせ (砕氷艦・初代)」の記事における「SHIRASEプロジェクト」の解説
2009年11月9日、南極地域観測統合推進本部は「しらせ」を同年1月に「スクラップになるのはもったいない」・「気象や環境問題の情報発信や議論の場として活用したい」と、「しらせ」の購入を文部科学省に提案していた、民間の気象情報会社「ウェザーニューズ」に売却すると発表。環境情報発信基地として、「第二の人生」を送ることになった。「しらせ」は2010年2月10日に海上自衛隊からウェザーニューズ社に引き渡され、海上自衛隊横須賀基地を出港。一旦、神奈川県横浜市中区の三菱重工業横浜製作所本牧工場のドックに曳航され、検査や用途変更船修繕工事を実施するとともに、船名をローマ字表記の「SHIRASE」に変更した。同年3月31日に当面の間の係留地である千葉県船橋市の船橋港(港則法上は千葉港葛南区)に曳航され、係留された。 「しらせ」の艦番号「5002」にちなんで2010年5月2日から南極観測および気象観測の象徴として一般公開。また、それに先立ち、一般公開前日の5月1日にはSHIRASEが係留されている船橋市の近隣住民・市職員・教育関係者向けに先行公開された。5月2日に開催されたSHIRASEのグランドオープニングセレモニーには、同社社員や同社のウェザーリポーター約320人、国会議員、冒険家でSHIRASEの副KANCHO(艦長)に任命されている三浦雄一郎など約500人が参加。同セレモニーでは、SHIRASE KANCHOの宮部二朗同社代表取締役副社長がシャンパンの瓶の形をした氷を割って、「第2の船出」を宣言した。 ウェザーニューズでは船内の南極観測機器を居抜きで入手。2010年10月から同社グローバルアイスセンターを船内に移設して世界の氷のモニタリング業務を開始する。さらに、小型気象観測レーダー『WITHレーダー』を設置し、首都圏のゲリラ雷雨や突風などをリアルタイムに観測する他、2010年頃に打ち上げ予定で東京大学・千葉大学・アクセルスペース共同開発の小型人工衛星『WNI衛星(仮称)』から送られてくるデータを利用して、世界各地の海氷の動きなどを観測する「WNI衛星管制センター」や東京湾・世界各地で発生した地震を観測・検証する「地象センター」を開始する予定となっている。また、テレビスタジオや教育・会議施設などを開設・設置し、みんなで気候変動を考え、コンテンツを発信する場にしたいとしている。 2010年8月15日には同社の第24期株主総会(幕張メッセで開催)終了後に株主向けにSHIRASE体験乗船(株主以外に3名まで乗船可)を実施。また、同年8月22日には「夏休みに環境問題を考えるきっかけに」とSHIRASEの親子乗船会を開催した。 なお、「しらせ」の購入代金約4千万円の他に改修に10億円、年間維持費に1 - 2億円かかるとされている。 また、このプロジェクトの中心となったウェザーニューズ創業者で代表取締役会長・石橋博良が死去した際はお別れの会が「船出の会」という名称で2010年7月13日に本船船上にて行われた。 2011年7月に、東日本大震災の被災地の人を元気づけようと、福島県いわき市小名浜港でイベント開催。 2013年9月2日に本船の所有権がウェザーニューズから同社関連団体であるWNI気象文化創造センターに移管された。 2015年11月18日、修繕のため4年ぶりに船橋港を出港し、三菱重工業横浜製作所のドックに入った。12月14日修繕を終え船橋港に帰着した。
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