RemotingSurrogateSelector

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

RemotingSurrogateSelector クラス

MarshalByRefObject から派生したオブジェクトをシリアル化するために使用できるリモート処理サロゲートを選択します。

名前空間: System.Runtime.Remoting.Messaging
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

<ComVisibleAttribute(True)> _
Public Class RemotingSurrogateSelector
    Implements ISurrogateSelector

Visual Basic (使用法)

Dim instance As RemotingSurrogateSelector

C#

[ComVisibleAttribute(true)] 
public class RemotingSurrogateSelector : ISurrogateSelector

C++

[ComVisibleAttribute(true)] 
public ref class RemotingSurrogateSelector
 : ISurrogateSelector

J#

/** @attribute ComVisibleAttribute(true) */ 
public class RemotingSurrogateSelector implements
 ISurrogateSelector

JScript

ComVisibleAttribute(true) 
public class RemotingSurrogateSelector implements
 ISurrogateSelector

解説

サロゲートとは、オブジェクトのシリアル化要求を処理できるオブジェクトのことです。リモート処理サロゲートは、MarshalByRefObject から派生したオブジェクトのリモートのシリアル化要求を処理します。RemotingSurrogateSelector は、BinaryFormatter および SoapFormatter で使用するために登録されているサロゲートを管理します。

リモート処理を行うために MarshalByRefObject をシリアル化している間、リモート処理サロゲートは、リモート オブジェクトをアクティブ化し、そのオブジェクトと通信するために必要とされる関連情報をすべて格納する ObjRef を作成します。新しく作成された ObjRef は、リモートの場所に送信され、プロキシを作成するために使用できるようになります。

メモ
このクラスは、リンク確認要求と継承確認要求をクラス レベルで行います。直前の呼び出し元または派生クラスにインフラストラクチャ アクセス許可がない場合、SecurityException がスローされます。セキュリティ要求の詳細については、「リンク確認要求」および「継承確認要求」を参照してください。

.NET Framework のセキュリティ

• SecurityPermission  (インフラストラクチャ コードを操作するために必要なアクセス許可)。要求値 : SecurityAction.LinkDemand; アクセス許可値 : SecurityPermissionFlag.Infrastructure
• SecurityPermission  (インフラストラクチャ コードを操作するために必要なアクセス許可)。要求値 : SecurityAction.InheritanceDemand; アクセス許可値 : SecurityPermissionFlag.Infrastructure

継承階層

System.Object
  System.Runtime.Remoting.Messaging.RemotingSurrogateSelector

スレッド セーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0

参照

関連項目
RemotingSurrogateSelector メンバ
System.Runtime.Remoting.Messaging 名前空間
ObjRef クラス
BinaryFormatter
SoapFormatter

RemotingSurrogateSelector コンストラクタ

RemotingSurrogateSelector クラスの新しいインスタンスを初期化します。

名前空間: System.Runtime.Remoting.Messaging
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Sub New

Visual Basic (使用法)

Dim instance As New RemotingSurrogateSelector

C#

public RemotingSurrogateSelector ()

C++

public:
RemotingSurrogateSelector ()

J#

public RemotingSurrogateSelector ()

JScript

public function RemotingSurrogateSelector ()

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0

参照

関連項目
RemotingSurrogateSelector クラス
RemotingSurrogateSelector メンバ
System.Runtime.Remoting.Messaging 名前空間

RemotingSurrogateSelector プロパティ

パブリック プロパティ

	名前	説明
	Filter	RemotingSurrogateSelector の現在のインスタンスの MessageSurrogateFilter デリゲートを取得または設定します。

参照

関連項目

RemotingSurrogateSelector クラス
System.Runtime.Remoting.Messaging 名前空間
ObjRef クラス
BinaryFormatter
SoapFormatter

RemotingSurrogateSelector メソッド

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	ChainSelector	指定した ISurrogateSelector をサロゲート セレクタ チェインに追加します。
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 ( Object から継承されます。)
	GetNextSelector	サロゲート セレクタのチェイン内の次の ISurrogateSelector を返します。
	GetRootObject	オブジェクト グラフのルートにあるオブジェクトを返します。
	GetSurrogate	指定したコンテキストにおける指定した型に適したサロゲートを返します。
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 ( Object から継承されます。)
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	SetRootObject	オブジェクト グラフのルートにあるオブジェクトを設定します。
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 ( Object から継承されます。)
	UseSoapFormat	現在のサロゲート セレクタを SOAP 形式を使用できるように設定します。

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 ( Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 ( Object から継承されます。)

参照

関連項目

RemotingSurrogateSelector クラス
System.Runtime.Remoting.Messaging 名前空間
ObjRef クラス
BinaryFormatter
SoapFormatter

RemotingSurrogateSelector メンバ

MarshalByRefObject から派生したオブジェクトをシリアル化するために使用できるリモート処理サロゲートを選択します。

RemotingSurrogateSelector データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。

パブリック コンストラクタ

	名前	説明
	RemotingSurrogateSelector	RemotingSurrogateSelector クラスの新しいインスタンスを初期化します。

パブリック プロパティ

	名前	説明
	Filter	RemotingSurrogateSelector の現在のインスタンスの MessageSurrogateFilter デリゲートを取得または設定します。

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	ChainSelector	指定した ISurrogateSelector をサロゲート セレクタ チェインに追加します。
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 (Object から継承されます。)
	GetNextSelector	サロゲート セレクタのチェイン内の次の ISurrogateSelector を返します。
	GetRootObject	オブジェクト グラフのルートにあるオブジェクトを返します。
	GetSurrogate	指定したコンテキストにおける指定した型に適したサロゲートを返します。
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 (Object から継承されます。)
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	SetRootObject	オブジェクト グラフのルートにあるオブジェクトを設定します。
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 (Object から継承されます。)
	UseSoapFormat	現在のサロゲート セレクタを SOAP 形式を使用できるように設定します。

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 (Object から継承されます。)

参照

関連項目

RemotingSurrogateSelector クラス
System.Runtime.Remoting.Messaging 名前空間
ObjRef クラス
BinaryFormatter
SoapFormatter