南鳥島
別名:マーカス島
英語:Minamitorishima
本州から約1800キロメートル東に位置し、日本最東端の島として知られる無人島。東京都小笠原村に所属する。
南鳥島は一辺2キロメートルの三角形をした平たい島である。東は太平洋が広がり、他国の排他的経済水域に接していない。
2012年6月28日、資源地質学会において、南鳥島の南西の海底から高濃度のレアアースを含んだ試料が採掘されたと発表された。読売、産経など複数の新聞社がこれを報じている。試料に含まれるレアアースの濃度や堆積物の厚みから、680万トンを超えるレアアースが埋蔵されていると推定されるという。ディスプロシウムやテルビウムをはじめ十数種類のレアアースが含まれ、国内消費量の230年分に相当する、とも言われる。
試料が採取たのは水深約5600メートルの深海低であり、利用するには採掘技術の確立が必要となる。他方で、日本の排他的経済水域でレアアースの埋蔵地が見つかったことで、レアアースの輸入依存を脱却できる可能性もあるという。
ちなみに、小笠原諸島の母島列島にも同名の島があるが、これは別の島である。
関連サイト:
南鳥島周辺でレアアースの泥 EEZ内で初 - MSN産経ニュース 2012年2月28日
南鳥島
(Minamitori-shima から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 18:25 UTC 版)
南鳥島(みなみとりしま)は、小笠原諸島の島。本州から1,800キロメートル離れた日本の最東端として知られている[2]。そのため、日本列島の東側に南北に走る日本海溝を隔てた唯一の島である。行政上は東京都小笠原村に属する。現在は一般住民はいないが海上自衛隊、気象庁、関東地方整備局の人員が常駐している。一般人は立ち入り禁止とされており、観光目的で訪問することはできず、常駐職員以外は調査、取材目的での立ち入りとなる。また、島内に医師も医療施設も無く、食中毒を起こすと命の危険があるため、魚を釣って食べる事は禁止されている。
注釈
- ^ 与那国島の附属岩。与那国島西崎との距離のほうがわずかに短いが、こちらとの距離も約3,139kmである。
- ^ 以下の数値は資料不足値の為未記載「1963(22.6),1964-1967(測定値なし),1968(26.7),2006(25.4),2008(25.9)」
- ^ 以下の数値は資料不足値の為未記載「1963(24.7),1964-1967(測定値なし),1968(29.2),2006(28.2),2008(28.6)」
- ^ 以下の数値は資料不足値の為未記載「1963(31.7),1964-1967(測定値なし),1968(32.6),2006(34.7),2008(33.9)」
- ^ 以下の数値は資料不足値の為未記載「1963(19.6),1956,1964-1967(測定値なし),1968(23.3),2006(20.3),2008(20.9)」
- ^ 以下の数値は資料不足値の為未記載「1963(20.8),1964-1967(測定値なし),1968(24.4),2006(23.4),2008(23.6)」
- ^ 以下の数値は資料不足値の未記載「1963(15.1),1956,1964-1967(測定値なし),1968(19.3),2006(16.8),2008(17.6)」
- ^ 以下の数値は資料不足値の為未記載「1963(25.9),1956,1964-1967(測定値なし),1968(28.3),2006(27.7),2008(27.6)」
- ^ 以下の数値は資料不足値の為未記載「1964~1967(記録なし),2006(75%)」
出典
- ^ a b c “南鳥島の概要”. 国土交通省. 2020年4月7日閲覧。
- ^ a b c “南鳥島気象観測所”. www.jma-net.go.jp. 気象庁. 2016年6月22日閲覧。
- ^ “アジア歴史資料センター”. www.jacar.go.jp. 2013年3月16日10:48:04時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月5日閲覧。
- ^ “南鳥島 | 小笠原村公式サイト”. 2023年12月14日閲覧。
- ^ “平年値ダウンロード”. 気象庁. 2021年6月閲覧。
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- ^ “南鳥島、西への移動加速 震災後年8.8センチメートルに”. 日経新聞 (2015年1月15日). 2015年9月21日閲覧。
- ^ アホウドリと「帝国」日本の拡大、35ページ、歴史 | 小笠原村公式サイト
- ^ a b c d アホウドリと「帝国」日本の拡大、36ページ
- ^ a b c d e f 歴史 | 小笠原村公式サイト
- ^ a b c アホウドリと「帝国」日本の拡大、37ページ
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- ^ アホウドリと「帝国」日本の拡大、39-40ページ、歴史 | 小笠原村公式サイト
- ^ 平岡昭利 (2003). “南鳥島の領有と経営 ーアホウドリから鳥糞,リン鉱採取ヘー”. 歴史地理学 45 (4): 5-7.
- ^ a b c d e f g h 平岡昭利「南鳥島の領有と経営 -アホウドリから鳥糞,リン鉱採取ヘ-」『歴史地理学』2003年9月。
- ^ 『東京府統計書 昭和3年』東京府、1930、80頁。
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- ^ “南鳥島に電子基準点設置”. 国土地理院. 2020年4月7日閲覧。
- ^ 南鳥島でレアアース発見 日本は資源大国になれるのか ジェイ・キャスト
- ^ 南鳥島のレアアース、一部で中国の約20倍 日テレNEWS24
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- ^ “世界のハム仲間から殺到するラブコール 南鳥島気象庁HAMクラブ”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 34. (2000年9月30日)
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- ^ 南鳥島における活動拠点整備事業 平成28年12月6日 国土交通省 関東地方整備局
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- ^ 交通困難地・速達取扱地域外一覧 (PDF) (日本語) 郵便事業株式会社
- ^ “郵便番号検索 > 東京都 > 小笠原村”. 日本郵便. 2022年4月19日閲覧。
- ^ 日本の最東端「南鳥島」~絶海の孤島を訪ねて,時事ドットコムニュース,2012年
- ^ 【宙にあこがれて】第50回 海上自衛隊クルーが語るYS-11 - おたくま経済新聞
- ^ “資料3 南鳥島技術開発マニュアル(案)”. 国土交通省. 2022年11月12日閲覧。
- ^ “一般人は絶対行けない、南の孤島硫黄島の求人 携帯・ネット不可での勤務に耐えられるのか”. J-CAST ニュース (2014年7月14日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2020年7月18日). “最東端で日本の海を守る自衛隊 南鳥島で見た海洋国家の現実(2/3ページ)”. 産経ニュース. 2022年11月12日閲覧。
- ^ “南鳥島近海にレアアース-東大・三井海洋開発、国産化にらみ技術開発”. 日刊工業新聞. (2012年7月2日). オリジナルの2012年10月21日時点におけるアーカイブ。 2012年10月9日閲覧。
- ^ 及川源十郎: “南鳥島のレアアース発見報道は「わが国を煽り、牽制のため」=中国”. サーチナ (2013年4月10日). 2013年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月10日閲覧。
- ^ 中村繁夫「 南鳥島レアアース開発は30年かけても難しい」
- ^ 資源エネルギー庁 エネルギー白書2016 第4節 石油・天然ガス等国産資源の開発の促進
- ^ “世界初、コバルトリッチクラストの掘削試験に成功~海底に存在するコバルト・ニッケルの資源化を促進~”. JOGMEC. (2020年8月21日)
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