GeForce 10 Series
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「NVIDIA GeForce」の記事における「GeForce 10 Series」の解説
「en:GeForce 10 series」も参照 GeForce 10 Seriesは、Pascalアーキテクチャを採用する、ロークラスからハイエンドクラスの2016年 - 2018年前半の製品群である。。 Pascalアーキテクチャでは、16 nmプロセス採用によって、消費電力の増加を抑えながらコアクロックが大幅に引き上げられた。新開発された「SLI HB」と呼ばれるブリッジを推奨、3-way/4-wayのSLI構成は非推奨となっている。75 - 150 Wの補助電源の供給方法は、従来の6pin×2から8pin×1に変更された。 GTX 1060以上でVR(Virtual Reality)をサポートする。GTX 1080以上で、新たなメモリ規格のGDDR5Xメモリの採用により、メモリ帯域が向上している。 HDMI 2.0bやDisplayPort 1.4の最新のインターフェイスに対応。アナログ映像信号出力は廃止された。 製品名コア名 (プロセス)コアクロック [GPU Boost]コア数メモリFLOPSSLIVR最大消費電力 (補助電源)接続SMCUDATMUROPL2バス幅動作クロック帯域容量単精度 (理論値)GeForce GT 1010 (DDR4)GP108 (14 nm) 1151 MHz [1379 MHz] 2 256 16 16 0.25 MB 64bit DDR4 2.1 GHz相当 16.8 GB/s 2 GB 0.59 TFLOPS — — 20 W PCIe 3.0×4 GeForce GT 1010 (OEM)1228 MHz [1468 MHz] GDDR5 5 GHz相当 40 GB/s 0.63 TFLOPS 30 W GeForce GT 1030 (DDR4)1151 MHz [1379 MHz] 3 384 24 0.5 MB DDR4 2.1 GHz相当 16.8 GB/s 0.88 TFLOPS 20 W GeForce GT 10301228 MHz [1468 MHz] GDDR5 6 GHz相当 48 GB/s 0.94 TFLOPS 30 W GeForce GTX 1050 (2 GB)GP107 (14 nm) 1354 MHz [1455 MHz] 5 640 40 32 1 MB 128bit GDDR5 7 GHz相当 112 GB/s 1.7 TFLOPS 75 W PCIe 3.0×16 GeForce GTX 1050 (3 GB)1392 MHz [1518 MHz] 6 768 48 24 0.75 MB 96bit 84 GB/s 3 GB 2.1 TFLOPS GeForce GTX 1050 Ti1290 MHz [1392 MHz] 32 1 MB 128bit 112 GB/s 4 GB 2 TFLOPS GeForce GTX 1060 (3 GB)GP106 (16 nm) 1506 MHz [1709 MHz] 9 1152 72 48 1.5 MB 192bit GDDR5 8 GHz相当 192 GB/s 3 GB 3.5 TFLOPS ○ 120 W (6pin) GeForce GTX 1060 (6 GB)10 1280 80 6 GB 3.9 TFLOPS GeForce GTX 1070GP104 (16 nm) 1506 MHz [1683 MHz] 15 1920 120 64 2 MB 256bit 256 GB/s 8 GB 5.8 TFLOPS 2-way 150 W (8pin) GeForce GTX 1070 Ti1607 MHz [1683 MHz] 19 2432 152 7.8 TFLOPS 180 W (8pin) GeForce GTX 10801607 MHz [1733 MHz] 20 2560 160 GDDR5X 10 GHz相当 320 GB/s 8.2 TFLOPS GeForce GTX 1080 TiGP102 (16 nm) 1480 MHz [1582 MHz] 28 3584 224 88 2.75 MB 352bit GDDR5X 11 GHz相当 484 GB/s 11 GB 10.6 TFLOPS 250 W (6pin+8pin) NVIDIA TITAN X1417 MHz [1531 MHz] 96 3 MB 384bit GDDR5X 10 GHz相当 480 GB/s 12 GB 10.1 TFLOPS NVIDIA TITAN Xp1405 MHz [1582 MHz] 30 3840 240 GDDR5X 11.4 GHz相当 547 GB/s 10.8 TFLOPS GT 1030 2017年5月17日発売。PascalアーキテクチャのGP108コアを採用するロークラスモデル。14 nmプロセス採用。GP108コアはGP107コアの半分となる1基のGPC(3基のSM)で構成されていて、コア数、メモリバス幅とメモリ容量はGTX 1050 Tiの半分となる。Kepler世代のGT 730 (GDDR5版)の後継となる製品であるが、GTX 750に近い性能がある。PCIe 3.0×4接続でロープロファイルかつ1スロット。 GT 1030 (DDR4) 2018年3月12日発売(NVIDIAからの正式発表は無し)。GDDR5の価格高騰を受けて、VRAMをSDDR4に置き換えた。コアクロックが引き下げられ、TDPは20 Wに低減しているが、メモリ帯域がGDDR5版の35%まで減少した事が大きく影響して、性能はGDDR5版の60%弱にまで大きく低下、GT 730 (GDDR5版)を下回る。 GTX 1050 (2 GB) 2016年10月25日発売。GTX 1050 TiからSM 1基が無効化され、512 MBのGDDR5チップを4個搭載する。性能はGTX 950から数%上昇し、GeForce GTX 650の約3倍、GTX 750 Tiの約1.5倍となる。 GTX 1050 (3 GB) 2018年3月21日発売(NVIDIAからの正式発表は無し)。上位のGTX 1050 Tiの1 GBのGDDR5チップの数を4個から3個に減らしたもの。メモリバス幅は4分の3となる96bitへ減少した。GPUクロックが引き上げられており、性能はGTX 1050(2 GB)を上回る。 GTX 1050 Ti 2016年10月25日発売。GP107コアを採用するエントリーミドルレンジモデル。1 GBのGDDR5チップを4個搭載する。14 nmプロセス採用で補助電源が不要。同年12月にはロープロファイル対応の製品も発売された。2基のGPC×3で計6基のSMで構成され、前世代のGTX 950とコア数は同じだが、コアクロックとメモリクロックが上がって、性能はGTX 960と同程度となった。 GTX 1060 (3 GB) 2016年8月18日発売。GTX 1060 (6 GB)からSM 1基が無効化され、512 MBのGDDR5チップを6個搭載する。性能はGTX 970と同程度で、Kepler世代のGTX TITANを超える。 GTX 1060 (6 GB) 2016年7月19日発売。フルスペックのGP106コアを採用するミドルレンジモデル。2基のGPC×5で計10基のSMで構成されている。1 GBのGDDR5チップを6個搭載する。性能はGTX 980と同程度で、Kepler世代のGTX TITAN Blackを超える。 GTX 1070 2016年6月10日発売。ハイエンドモデルのGTX 1080で採用されているGP104コアから、GPC 4基中の1基が無効化され、3基のGPC×5で計15基のSMで構成されている。メモリは従来のGDDR5となっている。性能は前世代ハイエンドモデルのGTX 980 Tiと同程度。 GTX 1070 Ti 2017年11月2日発売。ハイエンドモデルのGTX 1080と同じGP104コアを採用しているが、SM 20基中の1基が無効化され、メモリは従来のGDDR5となっている。 GTX 1080 2016年5月27日発売。先に「DRIVE PX 2」や「Tesla P100 (GP100)」として投入されていたPascalアーキテクチャを採用する初のコンシューマ向けモデル。フルスペックのGP104コアを採用し、4基のGPC×5で計20基のSMで構成されている。新たなメモリ規格のGDDR5Xメモリの採用により、プリフェッチを底上げすることで、メモリ帯域が向上している。 GTX 1080 Ti 2017年3月10日発売。NVIDIA TITANシリーズと同じGP102コアを採用しているが、SM 30基中の2基とROPユニット96基中の8基が無効化され、メモリバス幅が32bit減少、メモリ容量も1 GB減少、L2キャッシュ容量も0.25 MB減少している。メモリ帯域については、GDDR5XメモリのデータレートがGTX 1080/NVIDIA TITAN Xの10Gbpsから11Gbpsに引き上げられたことで、NVIDIA TITAN Xより広くなっている。 NVIDIA TITAN X 2016年8月2日発売。GP102コアを採用しているが、SM 30基中の2基が無効化されている。 NVIDIA TITAN Xp 2017年4月6日発売。フルスペックのGP102コアを採用し、6基のGPC×5で計30基のSMで構成されている。
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