GMC関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 17:23 UTC 版)
ルコント博士 声 - 納谷六朗 トーマスの父で、スコットの大学時代の先輩。研究方針の違いからスコットとは袂を分かっている。科学発展のためには一定の犠牲も許容するリアリストではあるが、GMCの手段を選ばないやり口にも嫌気がさしており、研究者としての矜持はスコット同様に持ちあわせている。数年ぶりに再会したスコットからヒカリクジラという幻の海洋生物の存在を知る。トーマスのことは愛しているがヒカリクジラの研究に夢中で、あまり息子にかまってあげられていない。妻がいるが現在は別居状態。中盤で数体のヒカリクジラの骨しか見つからず落胆して帰宅し、しばらくの間自宅で過ごしていたが後日ベネックスからヒカリクジラの新しい情報を見せられて再び航海に出る。 しかし生物兵器開発に固執するベネックスのやり口に遂に愛想を尽かし、スコットと共にヒカリクジラを解放する。以降はスコットとの友情やトーマスとの絆を取り戻し、ラストシーンでは別居していた妻とも復縁している。 ナターリャ・カミンスカヤ・ベネックス 声 - 川島千代子 世界経済の乗っ取りを企む巨大企業GMCの女幹部。トロンチウムを探すためにルコントを援助している。ルコントによると、トロンチウムはコンピュータ・チップの性能を飛躍的に向上させることが理論上は確かめられている、とされており、ベネックスも建前としてはそれを目的としているが、真の狙いはトロンチウムを利用しての生物兵器開発である。スコットが持つヒカリクジラの研究資料を手に入れるために、表向き“GMCであなたの研究に多額の資金援助をする”と話を持ちかけるが断られたため、その直後部下に資料を盗ませるなど手段を選ばない。南極ではヒカリクジラを捕獲するために化学兵器の使用を強行したり、ペペロンチーノ号への放火を命じるなど、より過激な手段をも辞さなくなっていく。 世界名作劇場に登場する“悪い人”という位置づけのキャラクタ-の中でも「特段の事情があるわけでもなく、動機も真意にも悪の要素以外はなく、最後に改心したり自らの行いを悔やんだりもしない」という珍しい存在で、その結末として明確な死が描写された(搭乗していたヘリコプターもろとも建造物に衝突して爆死)という点でも特異なキャラクターである。 ゴロワ 声 - 山下啓介 GMCの一員。トロンチウムを手に入れるため、ルコントを利用する。 ルコント博士に言わせると「お目付役の、くだらない男」。実際、北極ではヒカリクジラの骨を入手しようと無謀な行動を命じて自船を危機的状況に陥らせてしまう。その状況をペペロンチーノ号の救助活動によって救われたが、その救助活動のためにペペロンチーノ号に危険が迫っているのを尻目に「自船と乗組員の安全」を理由に見捨てようとするなど、自己中心的を通り越した無茶苦茶な言動を取っている。23話で北極を脱出して以降の動向は不明。 ステーブン 声 - 塩屋浩三 スコーピオ号の船員。また他にもクルーA(声 - 新田三士郎)、クルーB(声 - 佐藤浩之)がいる。ゴロワとルコント以外のスコーピオ号の乗組員はGMCの存在やこの船の正体を知らされておらず、“海洋哺乳類の調査船”の乗組員として作業をしており、ベネックスやゴロワとは違って善良な人物たちである。 船医 声 - 立木文彦 トゥーピアが怪我したときに治療した医者。
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