G7型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 04:25 UTC 版)
「プリンス・G型エンジン」の記事における「G7型」の解説
1,988cc 内径×行程:75.0mm×75.0mm 2バレル(4バレル)シングルキャブレター仕様 圧縮比8.8 最高出力(グロス)105PS/5,200rpm 最大トルク(グロス)16.0kgf·m/3,600rpm ウェーバー社製ダブルチョーク40DCOE3キャブレター仕様 圧縮比9.3 最高出力(グロス)125PS/5,600rpm 最大トルク(グロス)17.0kgf·m/4,400rpm 1963年6月、2代目グロリアスーパー6(S41D-1型)に追加搭載されたエンジン。日本製量産乗用車初のSOHC直列6気筒エンジン。カウンターフロー(ターンフロー)、4ベアリング仕様。シリンダーヘッド及びブロックは鋳鉄製。1964年5月にはスカイラインGT(S54型)にも搭載された。 排気量を日本の小型車規格の2リットル以内に抑えつつ、多気筒高速型とすることで振動抑制と出力向上を狙い、また複雑になり過ぎないシングルキャブレター仕様でもG2型4気筒同等のトルクを確保しつつグロス100PS超の出力を確保するなど、意欲的な設計となっている。基本的な耐久性やポテンシャルも高く、その性能を買われて、スカイラインGTにも車体側のスカットル延長という大工事を施して搭載された。 カムシャフトはタイミングチェーン駆動とされたが、クランクシャフトとカムシャフトをチェーン1本で結ぼうとすると長くなり過ぎ、当時の日本製チェーンの性能では全体の緩みによる磨耗劣化が看過できないレベルになった。やむを得ず途中にアイドラー・スプロケットを介したチェーン2段掛けで設計された。 2段掛け対策を施してもなおチェーンの磨耗による特性変化が大きく、テンショナーでの調整が難しかったため、一定の摩耗を前提に、製造時から走行1万km程度経過で慣らしが完了するような設定にするなど、当時の日本製チェーンの品質に多くの制約を受けたエンジンであった。
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