おうしゅう‐じんけんさいばんしょ〔オウシウ‐〕【欧州人権裁判所】
欧州人権裁判所
(European Court of Human Rights から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/29 09:35 UTC 版)
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大法廷
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欧州人権条約加盟国
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略称 | ECtHR(英語) CEDH(フランス語) |
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設立 | 1950年11月4日 欧州人権条約の採択 1953年9月3日 欧州人権条約の発効 |
種類 | 国際裁判所 |
本部 | ![]() Allée des Droits de l'Homme 67000 Strasbourg |
公用語 | 英語、フランス語 |
長官 | ![]() |
ウェブサイト | www |
欧州人権裁判所(おうしゅうじんけんさいばんしょ、仏: Cour européenne des droits de l'homme)は、1959年にフランスのストラスブールに設置され、1998年11月1日条約改定により常設組織となった人権救済機関である。欧州評議会加盟国を対象とする。
国家間の紛争を処理する国際連合の国際司法裁判所とは異なり、国家対国家だけでなく個人や団体の国家に対する提訴も受け付けるが、この点は欧州連合の欧州司法裁判所と同じである。
使命
1950年にローマで調印され、1953年に発効した欧州人権条約の実効を保障するため、加盟国の人権侵害事件に対する判決を下す。加盟国は判決を履行する義務がある。
裁判官
加盟国から各1人の裁判官が任命され、2022年現在47名の裁判官が在籍しており、任期は9年(定年は70歳)である。2022年11月1日から現在まで、長官はアイルランド国籍のシーフラ・オリアリー裁判官が務めている。裁判官は出身国の代表ではなく、独立した個人としての判断が求められる。
人権裁判所は4部に分かれており、それぞれ統括裁判官が置かれている。提訴があった場合、3人の裁判官で構成される委員会が事件の選別作業をおこない、受理された事件については小法廷(裁判官7人)で審理され、重大な事件についてはさらに大法廷(裁判官17人)に持ち込まれる。
原告と被告
- 被告適格:欧州評議会加盟国のみ。つまり加盟国の公権力の行使による人権侵害事件のみが対象となる。
- 原告適格:①個人、②個人のグループ、③団体、④国家が提訴できる。
本人訴訟も可能だが、訴訟代理人として弁護士をつけるのが望ましいとされる(弁護士強制主義は採用されていない)。
提訴の条件
個人やNPOも加盟国の人権侵害を訴えることができるが、当該国ですべての法的手段を尽くしていることが求められる。つまり、当該国の最終審でも救済されなかった事件のみを扱う。最初から当該国裁判所を無視して人権裁判所に提訴することはできない。裁判所の公用語は英仏語のみであるが、訴状は加盟国の言語であれば受理される。
欧州社会に対する影響
欧州人権裁判所は人権問題に関する限り、フランスの破毀院やドイツの連邦憲法裁判所といった、日本で言えば最高裁判所の判決さえ覆すことのできる国際裁判所であり、その判決が欧州加盟各国に与えた影響は甚大なものがある。例えば、イギリス情報機関がアイルランド共和軍 (IRA)のテロ実行者と目された人物を発見現場で即座に射殺した事件については、遺族が裁判もなしに処刑を実行するのは違法であるとして英国政府を提訴した。これに対し、ストラスブールの欧州人権裁判所は、英国政府の人権侵害を認定し、遺族に賠償金の支払いを命じた。
外部リンク
- 欧州人権裁判所公式サイト (英語)(フランス語)
- 在ストラスブール日本国総領事館ホームページ (日本語)
- 裁判所公式パンフレット「裁判所の概要」 (日本語)
- 裁判所公式パンフレット「人権裁判所50の質問」 (日本語)
- 裁判所公式パンフレット「よくある質問とその答え」 (日本語)
- 裁判所公式パンフレット「欧州人権条約ー変化し続ける条約」 (日本語)
「European Court of Human Rights」の例文・使い方・用例・文例
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- 『sunshine-roof』は『sunroof(サンルーフ)』に対する英国の用語である
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