EJ255(DOHC AVCSターボ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 10:24 UTC 版)
「スバル・EJ25」の記事における「EJ255(DOHC AVCSターボ)」の解説
吸気カムシャフトにAVCSを搭載したDOHC 16バルブターボエンジン、ナトリウム封入バルブ使用。2003年、北米向けフォレスターに初めて搭載された。その後、欧州市場のインプレッサ、南アフリカ市場のレガシィ、豪州市場のリバティに展開された。日本国内向けでは、2004年に2代目フォレスターへ追加されたSTi Versionに初搭載された。圧縮比は8.2:1。最高出力は154–195 kW (210–265 PS; 207–261 hp)/5,600 rpm、最大トルクは38.5 kgf·m/3,600 rpm。 シリンダーブロックはインプレッサWRX STiのEJ20と同様にセミクローズドデッキを採用し、ジャーナル高さアップを施され、強度の向上を実現している。また、後端の5番ジャーナルには鉄系金属材を鋳込み、強度向上と振動・騒音の低減を図っている。なお、この5番ジャーナルへの処理は同年フルモデルチェンジされたレガシィシリーズのシリンダーブロックにも施されている。 EJ255バージョン1 2005年、2006年のレガシィ、2004年、2005年のフォレスターに搭載。このエンジンは、US 04-06 STIのEJ257と同じショートブロックとヘッドを使用している。 EJ255バージョン2 2006-2008 WRX、2007-2009レガシィ、2006+ フォレスターに採用。このEJ255は、AISを搭載した新しいEJ255で、わずかに異なるAB630ショートブロックとAB820シリンダヘッドを使用している。EJ255のショートブロックと2004-2006 EJ257のショートブロックの違いはピストンだけである。ピストンはほぼ同じ構造であるが、ディッシュボリュームが若干大きくなっている。SUBARUは圧縮比を8.4:1としているが、2004-2006年型STIエンジンの圧縮比は8.2:1である[要出典]。 EJ255バージョン3 2010-2012年のレガシィに採用。デュアルAVCS、圧縮比9.5:1のピストン、E25ヘッド、スカベンジオイルポンプターボの規定を持つ。助手席側インテークカムシャフトはスカベンジポンプを回すために切り欠いてある。オイルパンの取り付けボルトが追加され、EJ255のバリエーションに比べてオイルパンのボルトの位置が変更されている。 搭載車種(北米): インプレッサ (WRX): 2006–2014 フォレスターXT: 2004–2013 レガシィGT: 2005–2012 アウトバックXT: 2005-2009 バハ・ターボ: 2004 - 2006 サーブ・9-2X: 2006年のみ 搭載車種(北米以外): レガシィ/アウトバック: 2007–現在 インプレッサ: 2005–現在 フォレスター: 2005–2010
※この「EJ255(DOHC AVCSターボ)」の解説は、「スバル・EJ25」の解説の一部です。
「EJ255(DOHC AVCSターボ)」を含む「スバル・EJ25」の記事については、「スバル・EJ25」の概要を参照ください。
- EJ255のページへのリンク