DOHC AVCSターボ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 10:24 UTC 版)
「スバル・EJ25」の記事における「DOHC AVCSターボ」の解説
北米向けインプレッサWRX STiに搭載されたEJ257は、スバル車として初めて300 PSを達成した。 DOHC 4バルブ毎シリンダ、連続複数ポート燃料噴射(Sequential Multipoint Fuel Injection)ターボによる燃料供給。EJ25のSTIバージョンであり、2004年に北米インプレッサSTI用に設計され、シングルAVCSとドライブ・バイ・ワイヤが搭載された。2004年から2007年のSTIモデルは、2005年から2006モデル年のレガシィGT(英語版)のEJ255と同じショートブロック、B25ヘッド、動弁装置(英語版)(バルブトレイン)を使用し、2004年から2005年のフォレスターXTと同じブロックを使用した。その後のモデルでは、ブロック、ピストン、ヘッドが変更されている。特筆すべきは、改良されたデュアルAVCS W25シリンダーヘッドの採用と、シリンダーブロックのデザインの改善である。2019モデル年では、ピストンの設計を見直して強度を向上させ、動弁装置全般を改良するとともに、ECUとエンジンプログラムを一新した。このエンジンは、レッドラインが6,700 rpmと、WRX EJ255型よりも上がっている。 排気ガス性能向上のため2次エアシステムを搭載したEJ25 AVCS付きターボエンジンは、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーの2.0から2.5リットルクラスのベストエンジンを2回受賞している。このエンジンも海外モデル専用エンジンだったが、2008年に限定車として設定されたレガシィアウトバック2.5XTに搭載された。このエンジンの圧縮比は8.4で、最高出力は265 PS/5,600 rpm、最大トルクは35.7 kgf·m/2,400 rpmであった。 2008年には、このエンジンをベースに等長排気系、専用ツインスクロールターボなどを採用し、エンジン本体系も改良された専用エンジンが4代目レガシィをベースにSTIが製作したコンプリートカーS402に搭載された。圧縮比は8.6で、最高出力は285 PS/5,600 rpm、最大トルクは40.0 kgf·m/2,000 - 4,800 rpmであった。
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