DOHCコンペティションエンジン (AX-227)
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「フォード・インディアナポリスエンジン」の記事における「DOHCコンペティションエンジン (AX-227)」の解説
プッシュロッド「インディアナポリス」の基本構造を継承し、シリンダーヘッド、ピストン、コネクティングロッドが新規開発され、その他は高回転化に対応して必要個所が改良されている。形状が変わったフロントカバーに加えて、カムシャフト駆動系を専用被覆するギアカバーがマグネシウム合金で新設された。 シリンダーヘッド素材はアルミニウム合金である。DOHC式のカムシャフトはギアで駆動される。バケット型タペットでカムに直接押し下げられる吸排気バルブは1気筒当たり各2本の4バルブ式で、ペントルーフ型燃焼室を形成している。バルブ挟み角は70度でクロスフロー式である。 DOHC式になったことでプッシュロッド「インディアナポリス」の吸排気配置では外方の排気ポートが低くなりすぎ、ミッドエンジンのシングルシーターに実装した場合、エキゾーストマニホールドが後サスペンションのリンクと空間で競合した。このため排気をエンジンバレー側に変更し、シリンダーヘッド頂部からの垂直吸気方式を採用してシリンダー外側が整理された。 燃料供給装置はヒルボーン・フューエルインジェクションである。 主要諸元動弁方式DOHC バルブ数吸気排気各2本 (クロスフロー) 燃焼室形状ペントルーフ型 圧縮比12.5: 1 公称最高出力425英馬力 (317 kW) (1964年型ガソリン燃料) 本体乾燥重量400ポンド (181 kg) 燃料航空ガソリンまたはメタノール 燃料供給方式各気筒同時燃料噴射
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