D&S列車(観光列車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 17:24 UTC 版)
「九州旅客鉄道」の記事における「D&S列車(観光列車)」の解説
JR九州では、管内各地のローカル線で「D&S(デザイン&ストーリー)列車」と称する観光面に特化した列車を多数運行している。「D&S」とは、これらの列車にはそれぞれ特別なデザインと運行する地域に基づくストーリーがあり、「デザインと物語のある列車」であることに由来する。 2022年4月時点において、JR九州管内で以下の10種類のD&S列車が運行されている。 列車名運転開始ゆふいんの森 1989年3月11日 いさぶろう・しんぺい 1996年3月16日(専用車両は2004年3月13日) 九州横断特急 2004年3月13日 SL人吉 2009年4月25日 海幸山幸 2009年10月10日 指宿のたまて箱 2011年3月12日(実際の運転開始は同年3月13日) あそぼーい! 2011年6月4日 A列車で行こう 2011年10月8日 或る列車 2015年8月8日 かわせみ やませみ 2017年3月4日 36ぷらす3 2020年10月16日 1989年に同社初の観光列車として特急「ゆふいんの森」が運行を開始し、2004年には九州新幹線が一部開業することを契機に、鹿児島県・宮崎県を中心として多数の観光列車が運行を開始した。その後、九州新幹線が全線開業、沿線である熊本・鹿児島両県でさらなる観光列車の投入が行われた。 D&S列車はそのほとんどが従来から使用されていた車両をリニューアルした車両で運行されており、中には普通列車用の車両を改造し、観光特急と称して運行している列車もある。D&S列車はその全てが水戸岡鋭治によるデザイン・設計である。 各D&S列車の特徴としては、内外装やサービスに乗客を楽しませる仕掛けが施されてあり、車内にアルコール飲料を提供するバーを備えた特急「A列車で行こう」や、沿線の浦島太郎伝説にちなみ、ドアが開くとドア上部から玉手箱の煙に見立てた白いミストが噴出する特急「指宿のたまて箱」、中には、列車の運行中に客室乗務員が沿線の日本神話をモチーフにした手作りの紙芝居を披露するサービスが行われている特急「海幸山幸」といった列車も運行されている。 2019年11月21日に12番目のD&S列車として、787系を改造した初の電車ベースの専用車両で九州内を毎週5日かけて周遊して運転する「36ぷらす3」が発表され、2020年10月16日から運転を開始した。D&S列車として初めての他社線乗り入れ(肥薩おれんじ鉄道線内を通過)を実施している。 同社の観光列車の先駆けとなった特急「ゆふいんの森」
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