AFC転籍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 17:00 UTC 版)
「オーストラリアサッカー連盟」の記事における「AFC転籍」の解説
オーストラリアサッカー連盟も、多くの評論家やファンもオセアニアサッカー連盟(OFC)からの脱退、そしてアジアサッカー連盟(AFC)への参加を以前から希望していた。その理由は、OFCにワールドカップ出場独自枠がなく、常に南米などの強豪と大陸間プレーオフを戦う必要があり、32年間予選敗退を繰り返したからである。また、OFC加盟国は11カ国しかなく、オーストラリアと他国の実力差が大きく、予選のような真剣勝負でも10点以上の大差がつくことがしばしばあり、強化につながらないことも理由である。先述の通り、選手の多くが欧州のクラブに所属し、代表活動時間が限られている上に、たまに行われる真剣勝負が大差のゲームでは強化が進まないのは当然であった。 AFC転籍には「OFC」と「AFC」双方の了解が必要だったが、オーストラリアサッカー連盟は政府の後押しを受け、念入りにロビー活動を展開した。 2005年3月23日にAFC執行委員会は全会一致でオーストラリアサッカー連盟のAFC参加を承認した。AFCの当時の会長モハメド・ビン・ハマムはオーストラリア参加による経済的な利益を考慮したと説明している。OFCは4月17日にオーストラリアサッカー連盟の離脱を承認した。FIFAはこれをうけて2006年1月1日の時点をもってAFCへオーストラリアサッカー連盟が移動することを発表した。また、オーストラリアサッカー連盟も従来のアメリカ英語であるsoccerの使用を止め、Football Federation Australiaへ改名した。 同連盟のキャロル運営部長は記者の「AFC転籍はアジアのビジネスマーケットを意識したのか」との質問に対し「もちろん。「フットボール(サッカー)」はアジアの共通言語。我々は世界でもっとも急成長しているアジアのマーケットに関わりたかった。特にスポーツの分野で。しかしオーストラリア特有のスポーツ、クリケット、オージーフットボール、ラグビー、ラグビーリーグはアジアとの接点がない。接点があるのはサッカーのみだ。スポーツ業界はビジネスチャンスも多いから、サッカーの試合を通して、国、文化、経済的な意味でもアジア進出をしたかった」と答えている。
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