7人の証人たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/12 06:02 UTC 版)
太字の証言は、島の検証で訂正されたもの(実際に即した証言)。 なお、3名(小林啓作、岡村精一、浜野光彦)以外は、この町(A町3丁目付近)の住人である。 三根ふみ子 第1の証人。バー「ロマンス」マダム。年齢は37歳。「ロマンス」を再現した屋内で意識を取り戻す。一同に飲食物を提供した。 「佐伯と木下が口論し、佐伯がナイフを掴んで木下を追いかけて行った」と証言。 小林啓作 第2の証人。バー「ロマンス」の常連客。年齢は60歳で、中小企業(不動産会社)を定年退職している。最終役職は係長だった。小心者。妻は6年前に死亡し、一人娘は結婚して北海道にいる。 「ロマンス」を再現した屋内で意識を取り戻す。 「佐伯・木下が来店した際に同席していた」と述べ、三根ふみ子と同じ証言をする。 岡村精一 第3の証人。中央銀行N支店の副支店長。年齢は36歳。エリート意識が強いが、保身に汲々としている。神奈川県茅ヶ崎市在住。妻子あり。 愛車を模したシルバーメタリックのスカイラインGTの中で意識を取り戻した。 部下の千田美知子を車で送ってきた際、「佐伯がナイフを掴んで走り過ぎるのを見た」と証言した。 実は千田とは不倫の仲であり、事件当日は座席を倒して情交に耽っていたため、証言は誇張されていた。島で追及され、「誰も見ていない」と、証言を翻す。 島での第1の犠牲者。 千田美知子 第4の証人。中央銀行N支店勤務で、年齢は29歳。気が強い。結婚を控えている(不倫に未練はなかった)。 岡村と同じく、スカイラインGTの中で意識を取り戻した。 1年前は岡村精一と同じ証言をした。島で証言を検証され、「誰かが一人だけ走って行った」と訂正する(岡村と同じ証言ではない)。 第2の犠牲者。 山口博之 第5の証人。浪人生。年齢は19歳。記憶力が良いが、軽い性格。路上で意識を取り戻した。 「佐伯が木下を脅して刺す声を聞き、逃走するのを見た」と証言。 実際は、「佐伯が死体のそばに立って」いたのを見、「目が合い、佐伯が逃げ出した」だけだった。「佐伯の脅し文句」として証言したセリフは、事件当夜に放送していたテレビドラマのもの。 浜野光彦 第6の証人。フリーカメラマン。年齢は27歳。やたらと自己主張をする。盛岡出身。 愛車である茶色のホンダシビックを再現した車で意識を取り戻した。 「佐伯が木下を刺殺する現場を見、証拠写真を撮影した」と証言。この写真で報道写真賞を受賞している。 実際は刺殺する瞬間は見ておらず、「ナイフを抜く瞬間」を目撃して撮影しただけだった。 安藤つね 第7の証人。果実店経営。年齢は69歳。協調性がない。また、水商売の女性(三根ふみ子)を嫌っている。果実店を再現した屋内で意識を取り戻す。 「犯行後の佐伯が飛び込んできて、強盗被害に遭った」と証言。 実際は、事件直後に佐伯がリンゴ2個を買い求めただけだった。 第3の被害者。
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