3両固定編成化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 06:42 UTC 版)
「西鉄600形電車 (鉄道・2代)」の記事における「3両固定編成化」の解説
先述のように本形式は全車運転台付きで製造され、3両固定編成は必要に応じて先頭車を切り離して2両で使用することが可能であったが、輸送増に伴い列車の長編成化が進み、先頭車を切り離すことがなくなったため、3両編成の中間車である605・627は1981年(昭和56年)から翌1982年(昭和57年)にかけて運転台を撤去し、中間電動車とされた。中間車化により、乗務員室ドアが撤去されてその跡に窓が1枚増設され、運転室は完全に撤去されてその跡は客室となり、定員は140人(座席50人)から150人(座席56人)に増加した。運転台撤去部分の通路と妻面の形状はそのままである。 1985年時点での3両編成は以下の編成である(斜字は運転台撤去車。すべて左側が大牟田方、右側が福岡方)。 603-605-655 608+609-659 610+611-661 621+622-672 626-627-677 626Fについては3両固定編成化改造工事と同時に電動車の626・627を2両ユニット化し、制御装置を5000形と同じ1C8M方式に変更した。主制御器とパンタグラフは627に設置し、CPは626に移設している。このため3両編成車の中でこの編成のみパンタグラフが編成中1基搭載となった。主電動機も5000形と同一のものに交換されたが、出力は変わっていない。 なお3両編成の中間車のうち609・611・622は運転台・運転室がそのまま残されたが、前述した方向幕設置や前照灯移設改造は実施されておらず、製造当初の前照灯、尾灯兼通過標識灯のままで、運転台側連結面の塗装も中間車の連結面と同様、アイスグリーン一色となった。 また3両編成については全編成とも1987年(昭和62年)から1990年(平成2年)にかけてCPをDH-25から4両固定編成と同じC-2000Mに交換したほか、大牟田方先頭車も中間に連結できるよう、先頭部に貫通幌とジャンパ連結器が設置された。
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