2022年北京オリンピックシーズンまで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 22:24 UTC 版)
「日の丸飛行隊」の記事における「2022年北京オリンピックシーズンまで」の解説
2018-19年シーズンは小林陵侑がワールドカップ個人開幕戦で自身初の3位表彰台に立つと、翌週の個人戦第2戦第3戦で連勝し、史上3人目のジャンプ週間4戦全勝、史上5人目のスキージャンプワールドカップ6連勝をマークするなど総合優勝争いを独走した。世界選手権での個人メダル獲得こそならなかったものの、2009年大会以来の男子団体銅メダルを獲得した。上記ジャンプ週間、スキーフライング・ワールドカップ(英語版)、ヴィリンゲンファイブ(ドイツ語版)、Raw Air、プラニツァ7(英語版)のワールドカップを兼ねた各種タイトル戦をすべて制覇した上で日本人男子初の総合優勝を達成した。小林陵侑以外にもシーズン序盤に調子が上がらない竹内択に代わって海外遠征メンバー入りした佐藤幸椰がワールドカップ個人戦で初表彰台、世界選手権の個人ノーマルヒルで7位に入る健闘をする一方、開幕から海外遠征メンバーに選出された中村直幹はシーズン通してワールドカップを転戦し続け、葛西紀明の成績を上回り、世界選手権の代表に選出されるなど若手の台頭や世代交代の兆しが見えたシーズンとなった。女子はエース高梨が前年度の平昌五輪同様総合3位で世界選手権に臨むも女子ノーマルヒル個人では6位に終わり、同種目で2大会連続で銀メダルを獲得していた伊藤も15位に沈み、今大会から急遽導入された女子団体は6位にとどまり3大会連続で獲得していた女子種目のメダルが途絶えた。高梨は世界選手権後総合順位を1つ下げ4位でシーズンを終えたが、女子ワールドカップが2011-12年シーズンから開始されて以来高梨が総合3位以内に入れなかったのは初であり、前年度総合4位だった伊藤も12位に後退し日本女子にとっては苦しいシーズンとなった。 2019-20シーズンは小林陵侑は3勝をあげてシーズン総合3位に入った。また、前シーズンW杯初表彰台を獲得した佐藤幸椰が初優勝を含む2勝をあげた。一方、女子では高梨が3月にシーズン初優勝 (通算57勝目)をあげて女子では史上初の通算表彰台獲得回数100回を達成したが、総合では2年連続の4位にとどまった。 2020-21シーズンは、コロナ禍により代表の入れ替わりが制限され、またワールドカップ札幌大会や蔵王大会が中止となったことから、遠征が男子は4か月半、女子は3か月半の長期にわたる異例のシーズンとなった。男子では、小林陵侑は序盤2桁順位が多かったが徐々に調子を上げ、優勝3回、2位2回で最終的には総合4位に浮上した。優勝回数は葛西紀明の17回を上回り、日本人男子としては最多の19勝に達した。また、佐藤幸椰は総合11位、佐藤慧一は初の開幕戦からの参戦で総合20位、中村直幹は総合34位と、それぞれ自己ベストを更新するシーズンとなった。一方女子では、高梨が好調で世界選手権前に3勝を挙げるなど、全13戦で9度の表彰台を獲得し、ヤンネ・アホネンの持つ通算表彰台獲得記録(108回)を超え109回となった。世界選手権ではノーマルヒルで銅メダル、ラージヒルで銀メダルを獲得した。総合成績は高梨とニカ・クリジュナル、マリタ・クラマーが11ポイント差以内で競うの接戦の末、高梨は2位となった。また、丸山希は総合11位で自己ベストを更新した。
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