2013年の接近とは? わかりやすく解説

2013年の接近

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 09:24 UTC 版)

(367943) 2012 DA14」の記事における「2013年の接近」の解説

2013年1月9日チリにあるラスカンパナス天文台によって再び2012 DA14観測され観測弧79日から321日へと一気長くなった。2013年2月15日1925分(世界協定時、日本標準時では16日4時25分)に、2012 DA14地球中心から0.0002276 au34,050 km)を通過した不確実性は約0.0000001 au15 kmであった。 最接近時の地表からの距離は27,743 kmで、これは静止軌道よりも地表接近したことになる。人工衛星静止軌道よりも内側に入るが、静止軌道自体地球とは充分離れており、地球衝突する可能性は非常に低いと考えられており、実際地球そのものには全く影響無かった地球接近時の2012 DA14観測するのに最も適していたのはインドネシアで、東ヨーロッパアジアオーストラリアも最接近した2012 DA14観測適していた。日本では明け方の空に7等級明るさ見えたため、肉眼で見るのは不可であったが、手軽な観測機器があれば観測可能であった。しかし、移動速度1度あたり1分、満月30秒で横切る程度早さであるため、視野にとらえるには事前の準備が必要であった2012 DA14地球周回するどの人工衛星にも1,950 km未満にまでは接近しない予想されていた。2月16日から2月20日にかけて、ゴールドストーン深宇宙通信施設レーダー観測が行われ、2012 DA14長さ20 × 40 mの細長い形状をしていることが示された。これにより、2012 DA1428 mの幾何平均球形直径を持つことになる。 この接近の間、2012 DA14物理的性質に関する情報を得るために、4つ異な観測所にある5つ望遠鏡通じて行う観測キャンペーン実施された。可視光線および赤外線での測光観測可視光線での分光観測カナリア大望遠鏡ガリレオ国立望遠鏡英語版)、カラル・アルト天文台行われ、その観測結果がまとめられた。M4ASTと呼ばれるオンラインツール使用した分類では、2012 DA14L型小惑星という珍しいタイプ分類されることが示された。 観測され光度曲線から2012 DA14正確な自転周期求められ、8.95 ± 0.08時間という値が得られた。この値は、小惑星センター報告され2012 DA14全ての測光解析において確認された。また、地球接近前後データから、2012 DA14地球接近している間に自転加速し自転周期が9.8 ± 0.1時間から8.8 ± 0.1時間へと短くなったことが判明しており、光度曲線推測された値とより互換性のある観測結果となっている。

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