2009年シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 01:46 UTC 版)
1 初めての出会い (Серия 1) 線路の脇の小さな家に小さな女の子、マーシャが住んでいた。遊び相手の家の動物たちは隠れてしまい、一人でつまらなく思っているマーシャは森に遊びに行く。森には熊が小さな家に住んでいた。熊が出かけたすきに、マーシャは熊の家に入り込み家中を引っ掻き回す。 Серия 1 2 春になるまで起こさないで! (Серия 2) 熊は冬眠の準備をしていたのだが、戸締りを終えた矢先にマーシャが訪ねてきた。おなかがすいたというので、熊は眠いのを我慢しながらお粥を作ってあげる。 ここで"お粥"と訳したものはロシア語で「カーシャ(Каша)」といい、必ずしも米のお粥とは限らない。オートミールとも似ている。穀物をひいて、水や牛乳で煮るとお粥になるように加工されたものが箱や袋に入って売られている。煮るとふやけて少し嵩が増える。それ自体に味がつけてあったり、ジャムを入れて食べたりもする。 Серия 2 3 1、2、3、光れ、クリスマスツリー! (Серия 3) マーシャのいたずらで、プレゼントを配っていたジェド・マロース(いわばロシアのサンタクロース)は怪我をしてしまった。ジェド・マロースは残ったプレゼントを配ってくるように熊に頼み、マーシャをスネグーラチカに変えて熊と一緒に送り出す。 この題名はロシアの大晦日の家族の集まりのときの習慣を踏まえている。 ロシアでは大晦日の料理の並ぶテーブルにつき、薄暗くした中でリズムをとりながら手を打ち、みんなで「1、2、3、光れ、クリスマスツリー! (Раз, два, три! Ёлочка, гори!)」と言って、クリスマスツリーの明かりをつけるのである。 Серия 3 4 春が来た! (Серия 7) 春に目を覚まして散歩に出かけたところ湖で雌の熊を見つけた。熊は彼女をデートに誘うのだが、マーシャがデートの邪魔をする。 題名はロシアの作曲家セルゲイ・スロニムスキーの同名の合唱曲の連作(1958年)、または児童音楽の作曲家であるニコラヤ・ラドヴァの合唱曲の連作によっている。 Серия 7 5 魚釣り! (Серия 8) 魚釣りに熊は川に来た。熊についてきたマーシャは散々熊の邪魔をしたのち、最後は熊と一緒に釣りをすることになった。熊はスケート靴を釣り上げ、マーシャは金の魚を釣り上げた。 題名を直訳すると"釣られろ、お魚"(Ловись, рыбка!)というような意味になる。 これはロシアの民話「狐と狼」にでてくる魔法の呪文「釣られろ、お魚。大きいのも小さいのも」の最初の部分である。 Серия 8 6 姿の見えない動物の足跡 (Серия 4) 熊が雪の上に残った狼とウサギの足跡を見せて、どちらが狼の足跡でどちらがウサギの足跡なのか教えるが、マーシャにはちっとも分からない。 題名はロシアの詩人アレクサンドル・プーシキンの『ルスラーンとリュドミーラ』(1817–1820)を踏まえている。冒頭の"献辞"と題された部分で、これから昔話をするとひとしきり断った部分の後に物語の舞台の情景を描写する部分があり、人口に膾炙している。 Серия 4
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