2003年イタリアグランプリとは? わかりやすく解説

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2003年イタリアグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/27 19:09 UTC 版)

 2003年イタリアグランプリ
レース詳細
日程 2003年シーズン
決勝開催日 9月14日
開催地 モンツァ・サーキット
イタリアモンツァ
ポールポジション
ドライバー フェラーリ
ファステストラップ
ドライバー ミハエル・シューマッハ フェラーリ
タイム 1.21.832
決勝順位
優勝
2位 ウィリアムズ-BMW
3位 フェラーリ

2003年イタリアグランプリ (LXXIV Gran Premio Vodafone d'Italia) は、2003年F1世界選手権の第14戦として、2003年9月14日にモンツァ・サーキットで開催された。

レース前

ミシュラン製のタイヤのトレッド幅がレース後に広くなっていることが判明、このレース前までにトレッド幅を変更することになった。

劣勢にありここ2戦で情けない状態が続いたフェラーリは直前のモンツァ合同テストで大量のブリヂストン製タイヤのテストを行い、必勝態勢で臨んだ。このモンツァ合同テストではラルフ・シューマッハがクラッシュし、金曜日は走行を行ったものの、土曜日以降はマルク・ジェネが代役を務めた。

ハンガリーグランプリのプラクティスで大事故を起こしたファーマンは今回も欠場し、前戦でデビューしたバウムガルトナーが再び参戦する。

予選

アロンソは土曜予選でミスをしたため、予選中最も遅いタイムを記録してしまった。

決勝

スタートは上位陣では混乱はなかったが、後方のグリッドで混乱があった。最後列のミナルディとルノーが接触。1台は宙を舞ったが無事に着地した。しかし前方でもルノーのもう1台トゥルーリがマシントラブルで1度もホームストレートに戻ってこないままレースを終えてしまった。

先頭争いはシューマッハにモントーヤが仕掛けるも、シューマッハはうまくモントーヤの攻撃をしのぎ、トップを守ったままオープニングラップを帰って来た。その後はピットインの際にもモントーヤにその位置を譲らず、そのまま満員のティフォシたちの前で今シーズン5勝目をあげた。バリチェロも3位となり、フェラーリが表彰台のふたつをしめた。ドライバーズチャンピオンシップでのリードを広げることができた。モントーヤは終盤、周回遅れのフレンツェンに苦労した。フレンツェンは終盤まで8位を走っていたが、のこりあとわずかというところでトラブルが発生、アロンソが8位に入った。

ラルフ・シューマッハの代役のジェネは5位でフィニッシュし、これは自身最高位の入賞となる。ビルヌーブは第3戦以来のポイント獲得となったが、チームはこの時点で来シーズンのドライバーを決めていたという発言も行った。バウムガルトナーはこれがジョーダンでの最後のレースとなり、レースでも完走を果たした。

なおこのレースは247.585km/hと、当時史上最も速い平均レース速度で終了した。これまでの記録は1971年イタリアグランプリピーター・ゲシンが記録して以来の新記録となった。当時のモンツァにはシケインがなく、シケインができてからは最速記録である。

順位 No ドライバー チーム 周回 タイム グリッド ポイント
1 1 ミハエル・シューマッハ フェラーリ 53 1:14:19.838 1 10
2 3 ファン・パブロ・モントーヤ ウィリアムズ-BMW 53 +5.294 2 8
3 2 ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 53 +11.835 3 6
4 6 キミ・ライコネン マクラーレン-メルセデス 53 +12.834 4 5
5 4 マルク・ジェネ ウィリアムズ-BMW 53 +27.891 5 4
6 16 ジャック・ヴィルヌーヴ B・A・R-ホンダ 52 +1 Lap 10 3
7 14 マーク・ウェバー ジャガー-コスワース 52 +1 Lap 11 2
8 8 フェルナンド・アロンソ ルノー 52 +1 Lap 20 1
9 9 ニック・ハイドフェルド ザウバー-ペトロナス 52 +1 Lap 16  
10 11 ジャンカルロ・フィジケラ ジョーダン-フォード 52 +1 Lap 13  
11 12 ゾルト・バウムガルトナー ジョーダン-フォード 51 +2 Laps 18  
12 18 ニコラス・キエーサ ミナルディ-コスワース 51 +2 Laps 19  
13 10 ハインツ=ハラルド・フレンツェン ザウバー-ペトロナス 50 トランスミッション 14  
リタイア 5 デビッド・クルサード マクラーレン-メルセデス 45 燃料圧 8  
リタイア 20 オリビエ・パニス トヨタ 35 ブレーキ 9  
リタイア 19 ヨス・フェルスタッペン ミナルディ-コスワース 27 オイル漏れ 17  
リタイア 17 ジェンソン・バトン B・A・R-ホンダ 24 ギアボックス 7  
リタイア 21 クリスチアーノ・ダ・マッタ トヨタ 3 タイヤ 12  
リタイア 15 ジャスティン・ウィルソン ジャガー-コスワース 2 ギアボックス 15  
リタイア 7 ヤルノ・トゥルーリ ルノー 0 ハイロドリック 6  

第14戦終了時点でのランキング

  • 太字は理論上ワールドチャンピオンの可能性あり
  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。

参照

前戦
2003年ハンガリーグランプリ
FIA F1世界選手権
2003年シーズン
次戦
2003年アメリカグランプリ
前回開催
2002年イタリアグランプリ
イタリアグランプリ 次回開催
2004年イタリアグランプリ

座標: 北緯45度36分56秒 東経9度16分52秒 / 北緯45.61556度 東経9.28111度 / 45.61556; 9.28111




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