2008年ヨーロッパグランプリとは? わかりやすく解説

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2008年ヨーロッパグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/14 03:59 UTC 版)

 2008年ヨーロッパグランプリ
レース詳細
日程 2008年シーズン第12戦
決勝開催日 8月24日
開催地 バレンシア市街地コース
スペイン バレンシア
コース長 5.473km
レース距離 57周(310.080km)
決勝日天候 晴れ(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'38.989
ファステストラップ
ドライバー フェリペ・マッサ
タイム 1'38.708(Lap 36)
決勝順位
優勝
2位
3位

2008年ヨーロッパグランプリ(英称:2008 FORMULA1 Grand Prix of Europe )は、2008年8月22日から8月24日バレンシア市街地コースで開催された、2008年F1世界選手権第12戦。

予選

展開

Q1

ヤルノ・トゥルーリがQ1唯一の1分37秒台でトップ通過。ここでホンダの2台とフォース・インディアの2台、そしてデビッド・クルサードが脱落。

Q2

若干の小雨が降る中、セバスチャン・ベッテルがトップタイムを記録。中嶋一貴は10番手タイムを記録していたが、最後のアタックを行ったニック・ハイドフェルドにタイムを越され、11番手で予選を終えた。ここで、中嶋、フェルナンド・アロンソティモ・グロックマーク・ウェバーネルソン・ピケJr.が脱落。

Q3

トロ・ロッソが両ドライバーとも最高位となる、ベッテルが6番手。セバスチャン・ブルデーが10番手を獲得。ポールポジションはフェリペ・マッサで今季4回目。一方チームメートのキミ・ライコネンは4位に沈んだ。2番手はルイス・ハミルトン、3番手はロバート・クビサが獲得した。トゥルーリは日本勢トップの7番手となった。

結果

順位 No ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 グリッド
1 2 フェリペ・マッサ フェラーリ 1'38.176 1'37.859 1'38.989 1
2 22 ルイス・ハミルトン マクラーレンメルセデス 1'38.464 1'37.954 1'39.199 2
3 4 ロバート・クビサ BMWザウバー 1'38.347 1'38.050 1'39.392 3
4 1 キミ・ライコネン フェラーリ 1'38.703 1'38.229 1'39.488 4
5 23 ヘイッキ・コバライネン マクラーレンメルセデス 1'38.656 1'38.120 1'39.937 5
6 15 セバスチャン・ベッテル トロ・ロッソフェラーリ 1'38.141 1'37.842 1'40.142 6
7 11 ヤルノ・トゥルーリ トヨタ 1'37.948 1'37.928 1'40.309 7
8 3 ニック・ハイドフェルド BMWザウバー 1'38.738 1'37.859 1'40.631 8
9 7 ニコ・ロズベルグ ウィリアムズトヨタ 1'38.595 1'38.336 1'40.721 9
10 14 セバスチャン・ブルデー トロ・ロッソフェラーリ 1'38.622 1'38.417 1'40.750 10
11 8 中嶋一貴 ウィリアムズトヨタ 1'38.667 1'38.428 11
12 5 フェルナンド・アロンソ ルノー 1'38.268 1'38.435 12
13 12 ティモ・グロック トヨタ 1'38.532 1'38.499 13
14 10 マーク・ウェバー レッドブルルノー 1'38.559 1'38.515 14
15 6 ネルソン・ピケJr. ルノー 1'38.787 1'38.744 15
16 16 ジェンソン・バトン ホンダ 1'38.880 16
17 9 デビッド・クルサード レッドブルルノー 1'39.235 17
18 21 ジャンカルロ・フィジケラ フォース・インディアフェラーリ 1'39.268 18
19 17 ルーベンス・バリチェロ ホンダ 1'39.811 19
20 20 エイドリアン・スーティル フォース・インディアフェラーリ 1'39.943 20


決勝

  • Car No.17,20はピットレーンスタートを選択

展開

抜群のスタートを切ったフェリペ・マッサと2位スタートのルイス・ハミルトンが互いにファステストラップを更新しながら3位のロバート・クビサ以下を引き離していく。また、フェルナンド・アロンソは1周目に中嶋一貴と衝突してリヤウイングを破損。ピットに戻り再走行を狙うもマシンのダメージが思った以上にひどくリタイヤとなる。アロンソは2回の母国グランプリを完走することができなかった。中嶋もピットにも戻り、フロントウイングを交換。コースに復帰する。

1回目のピットストップを前にマッサがハミルトンを引き離してトップを守る。キミ・ライコネンは1回目のピットストップの後、まだピットに入っていないティモ・グロックの後ろの6番手まで順位を落とす。しかし、グロックがピットに入った後はハイペースでラップタイムを刻み、前方のコバライネンに2秒と差を詰めていく。

マッサは38周目にハミルトンとの差を10秒と広げた所でピットイン。ピットアウトする時にピットレーン後方から来たエイドリアン・スーティルと危うく接触しそうになる。両者何とか接触は逃れたが、マッサがレース後の審議対象となる。41周目にスーティルがクラッシュ。このタイミングでライコネンとヘイッキ・コバライネンが同時ピットイン。このとき、ライコネンが給油リグが抜けないまま発進しようとしてしまい、ピットクルーを負傷させてしまう。このトラブルでヤルノ・トゥルーリにも先に行かれてしまった。

その後、トゥルーリを猛追していたライコネンは45周目に入った所のホームストレート上でエンジンブロー。前戦ハンガリーGPのマッサに続いてまたもフェラーリエンジンがブローしてしまった。前戦のマッサと同じくコンロッドのトラブルで同ロットのエンジンだったが、同一エンジン2戦連続使用のルールのもとこれが2戦目のため交換できずにここでも使用せざるを得なかった結果だった(この年よりシーズン中1度だけペナルティー(10グリット降格)を受けずにエンジンを交換できるルール(通称ジョーカー)が出来たが、ライコネンはイギリスGPで既にジョーカーを切っており、同じトラブルが出る不安があってもペナルティー回避のため前戦と同じエンジンを使用せざるを得なかった)。これでライコネンは第4戦スペインGPから勝利していない。

その後は上位の順位に変化は見られず、マッサが通算9勝目、今季4勝目となる勝利をあげた。また、マッサは今季初のファステストラップを記録している。

レース後、前述のマッサの危険なピットアウトについてチームに対し注意と1万ユーロ(約162万円)の罰金の処分が下されたが、レース結果に影響はなかった。

結果

順位 No ドライバー コンストラクター 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 2 フェリペ・マッサ フェラーリ 57 1:35'32.339 1 10
2 22 ルイス・ハミルトン マクラーレンメルセデス 57 +5.611 2 8
3 4 ロバート・クビサ BMWザウバー 57 +37.353 3 6
4 23 ヘイッキ・コバライネン マクラーレンメルセデス 57 +39.703 5 5
5 11 ヤルノ・トゥルーリ トヨタ 57 +50.684 7 4
6 15 セバスチャン・ベッテル トロ・ロッソフェラーリ 57 +52.625 6 3
7 12 ティモ・グロック トヨタ 57 +1'07.990 13 2
8 7 ニコ・ロズベルグ ウィリアムズトヨタ 57 +1'11.457 9 1
9 3 ニック・ハイドフェルド BMWザウバー 57 +1'22.177 8
10 14 セバスチャン・ブルデー トロ・ロッソフェラーリ 57 +1'29.794 10
11 6 ネルソン・ピケJr. ルノー 57 +1'32.717 15
12 10 マーク・ウェバー レッドブルルノー 56 +1 Lap 14
13 16 ジェンソン・バトン ホンダ 56 +1 Lap 16
14 21 ジャンカルロ・フィジケラ フォース・インディアフェラーリ 56 +1 Lap 18
15 8 中嶋一貴 ウィリアムズトヨタ 56 +1 Lap 11
16 17 ルーベンス・バリチェロ ホンダ 56 +1 Lap Pit
17 9 デビッド・クルサード レッドブルルノー 56 +1 Lap 17
Ret 1 キミ・ライコネン フェラーリ 45 エンジン 4
Ret 20 エイドリアン・スーティル フォース・インディアフェラーリ 41 サスペンション Pit
Ret 5 フェルナンド・アロンソ ルノー 0 アクシデントダメージ 12


関連項目

前戦
2008年ハンガリーグランプリ
FIA F1世界選手権
2008年シーズン
次戦
2008年ベルギーグランプリ
前回開催
2007年ヨーロッパグランプリ
ヨーロッパグランプリ 次回開催
2009年ヨーロッパグランプリ



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