2006年ドイツグランプリとは? わかりやすく解説

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2006年ドイツグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 08:39 UTC 版)

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 2006年ドイツグランプリ
レース詳細
日程 2006年シーズン
決勝開催日 7月30日
開催地 ホッケンハイムリンク
コース長 4.574km
レース距離 306.458km
決勝日天候 晴れ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:14.070
ファステストラップ
ドライバー ミハエル・シューマッハ
タイム 1:16.357
決勝順位
優勝
2位
3位

2006年ドイツグランプリ (Groser Mobil 1 Preis von Deutschland) は、2006年F1世界選手権の第12戦として、2006年7月30日にホッケンハイムリンクで開催された。

概要

レースの週末はルノーの採用したマスダンパーシステムを、FIAはこういった装置の使用を禁止していたにもかかわらず、スチュワードが合法であると認めたことで、論議を呼んで始まった。FIAはスチュワードの裁定を不服として上訴したが、ルノーは金曜のプラクティス後、更なる制裁を回避するためこのシステムの使用を取りやめた。

キミ・ライコネンはポールポジションを獲得したが、マクラーレンは予選前に燃料を少なめに搭載してアタックした。レースでは序盤にピットストップし、トップグループから後れをとることとなった。これによってフェラーリ勢が1-2を形成する。ダンパー問題が影響したのか、ルノーは戦闘力を持ち合わせていなかった。

このグランプリで山本左近がF1デビューを果たした。山本は予選セッション後に車両を交換し、ピットスタートとなった。予選後のシャシートラブルに苦しんだのは山本ばかりでなく、ヤルノ・トゥルーリクリスチャン・アルバースもエンジンを交換する羽目になり、10グリッド降格のペナルティを受けた。アルバースにとっての悪夢の週末は、チームメイトのティアゴ・モンテイロと共に、規定違反のリアウィングを装着していたことでレース結果から除外されることで締めくくられた[1]

クラッシュしたF1.06から離れるジャック・ヴィルヌーヴ

また、このグランプリは1997年のワールドチャンピオンであるジャック・ヴィルヌーヴのF1における最後のレースとなった。ヴィルヌーヴはチームメイトのニック・ハイドフェルドと接触してコースアウト、クラッシュしレースをリタイアした。レース後にクラッシュの後遺症による次戦の欠場が発表され、チームはロバート・クビサを代役としてドライブさせたが、ヴィルヌーヴは結局8月にチームを離脱した。ヴィルヌーヴはチームからの離脱を「BMWザウバーによる彼の短期的な未来の保証の不足」の所為とした[2][3][4]

予選

From [5]:

順位 国籍 ドライバー コンストラクター Q3 Q2 Q1
1 キミ・ライコネン マクラーレン-メルセデス 1:14.070 1:14.410 1:15.214
2 ミハエル・シューマッハ フェラーリ 1:14.205 1:13.778 1:14.904
3 フェリペ・マッサ フェラーリ 1:14.569 1:14.094 1:14.412
4 ジェンソン・バトン ホンダ 1:14:862 1:14:378 1:15.869
5 ジャンカルロ・フィジケラ ルノー 1:14.894 1:14.540 1:15.916
6 ルーベンス・バリチェロ ホンダ 1:14:934 1:14.652 1:15.757
7 フェルナンド・アロンソ ルノー 1:15.282 1:14.746 1:15.518
8 ラルフ・シューマッハ トヨタ 1:15.923 1:14.743 1:15.789
9 ペドロ・デ・ラ・ロサ マクラーレン-メルセデス 1:15.936 1:15.021 1:15.655
10 デヴィッド・クルサード レッドブル-フェラーリ 1:16.326 1:14.826 1:15.836
11 マーク・ウェバー ウィリアムズ-コスワース 1:15.094 1:15.719
12 クリスチャン・クリエン レッドブル-フェラーリ 1:15.141 1:15.816
13 ヤルノ・トゥルーリ トヨタ 1:15.150 1:15.430
14 ジャック・ヴィルヌーヴ BMWザウバー 1:15:329 1:16.281
15 ニコ・ロズベルグ ウィリアムズ-コスワース 1:15.380 1:16.183
16 ニック・ハイドフェルド BMWザウバー 1:15.397 1:16.234
17 ヴィタントニオ・リウッツィ トロ・ロッソ-コスワース 1:16.399
18 クリスチャン・アルバース MF1-トヨタ 1:17.093
19 佐藤琢磨 スーパーアグリ-ホンダ 1:17.185
20 ティアゴ・モンテイロ MF1-トヨタ 1:17.836
21 山本左近 スーパーアグリ-ホンダ 1:20.444
22 スコット・スピード トロ・ロッソ-コスワース No Time

決勝

順位 No 国籍 ドライバー チーム 周回 タイム グリッド ポイント
1 5 ミハエル・シューマッハ フェラーリ 67 1:27:51.693 2 10
2 6 フェリペ・マッサ フェラーリ 67 +0.720 3 8
3 3 キミ・ライコネン マクラーレン-メルセデス 67 +13.206 1 6
4 12 ジェンソン・バトン ホンダ 67 +18.898 4 5
5 1 フェルナンド・アロンソ ルノー 67 +23.707 7 4
6 2 ジャンカルロ・フィジケラ ルノー 67 +24.814 5 3
7 8 ヤルノ・トゥルーリ トヨタ 67 +26.544 20 2
8 15 クリスチャン・クリエン レッドブル-フェラーリ 67 +48.131 12 1
9 7 ラルフ・シューマッハ トヨタ 67 +1:00.351 8
10 20 ヴィタントニオ・リウッツィ トロ・ロッソ-コスワース 66 +1 lap 16
11 14 デヴィッド・クルサード レッドブル-フェラーリ 66 +1 lap 10
12 21 スコット・スピード トロ・ロッソ-コスワース 66 +1 lap 19
リタイヤ 9 マーク・ウェバー ウィリアムズ-コスワース 59 冷却水漏れ 11
リタイヤ 22 佐藤琢磨 スーパーアグリ-ホンダ 38 ギアボックス 17
リタイヤ 17 ジャック・ヴィルヌーヴ BMWザウバー 30 アクシデント 13
リタイヤ 11 ルーベンス・バリチェロ ホンダ 18 エンジン 6
リタイヤ 16 ニック・ハイドフェルド BMWザウバー 9 ブレーキ 15
リタイヤ 4 ペドロ・デ・ラ・ロサ マクラーレン-メルセデス 2 燃料ポンプ 9
リタイヤ 23 山本左近 スーパーアグリ-ホンダ 1 ドライブシャフト 22
リタイヤ 10 ニコ・ロズベルグ ウィリアムズ-コスワース 0 アクシデント 14
DSQ* 19 クリスチャン・アルバース MF1-トヨタ 66 +1 lap 21
DSQ* 18 ティアゴ・モンテイロ MF1-トヨタ 66 +1 lap 18

第12戦終了時点でのランキング

  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。

参照

  1. ^ “Midlands disqualified over rear-wing flex”. formula1.com (Formula One Administration). (2006年6月30日). http://www.formula1.com/news/headlines/2006/7/4730.html 2010年8月9日閲覧。 
  2. ^ Villeneuve parts company with BMW”. BBC Sport (2006年8月7日). 2009年4月3日閲覧。
  3. ^ Au revoir Jacques”. GrandPrix.com (2006年8月7日). 2006年8月21日閲覧。
  4. ^ “Kubica replaces Villeneuve”. GrandPrix.com. (2006年8月1日). http://www.grandprix.com/ns/ns17241.html 2006年8月21日閲覧。 
  5. ^ Domenjoz, Luc et al.. Formula One Yearbook 2006-2007. Chronosports S.A.. p. 158. ISBN 2-84707-110-5 

外部リンク


前戦
2006年フランスグランプリ
FIA F1世界選手権
2006年シーズン
次戦
2006年ハンガリーグランプリ
前回開催
2005年ドイツグランプリ
ドイツグランプリ 次回開催
2008年ドイツグランプリ



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