2001年日本グランプリ (4輪)とは? わかりやすく解説

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2001年日本グランプリ (4輪)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 03:46 UTC 版)

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 2001年日本グランプリ
レース詳細
2001年F1世界選手権全17戦の第17戦
日程 2001年シーズン
決勝開催日 10月14日
正式名称 XXVII Fuji Television Japanese Grand Prix
開催地 鈴鹿サーキット
三重県鈴鹿市
コース Permanent racing facility
コース長 5.859
レース距離 310.527
決勝日天候 晴れ(ドライ)
ポールポジション
ドライバー フェラーリ
タイム 1:32.484
ファステストラップ
ドライバー ラルフ・シューマッハ ウィリアムズ-BMW
タイム 1:36.944 (46周目)
決勝順位
優勝 フェラーリ
2位 ウィリアムズ-BMW
3位 マクラーレン-メルセデス

2001年日本グランプリXXVII Fuji Television Japanese Grand Prix)は2001年F1世界選手権の第17戦として、2001年10月14日に鈴鹿サーキットで開催された。

概要

1990年代から活躍してきたミカ・ハッキネンマクラーレン)とジャン・アレジザウバー)がラストレースを迎えた。ハッキネンはこの時点では「休養宣言」だったが、再びF1に戻ることはなかった。アレジは来日後にブリヂストンの記者会見の場で突然引退を表明し、同席したミハエル・シューマッハフェラーリ)らを驚かせた。

また、レース後のシーズンオフにプロストチームは破産し閉鎖、活動を停止した。

予選

予選ではブリヂストンとミシュランのタイヤ戦争の影響で、大幅なタイム向上が予想された。ミハエル・シューマッハは1991年の日本GP予選でゲルハルト・ベルガー(マクラーレン)が記録した鈴鹿のラップレコード1分34秒700を2.216秒上回る、1分32秒484というタイムで日本GP4年連続のポールポジションを獲得した。1分32秒台はシューマッハのみで、予選2位のファン・パブロ・モントーヤウィリアムズ)は0.7秒の差をつけられた。

フェラーリ、ウィリアムズ、マクラーレンのマシンが上位に並ぶ中で、来期よりルノーとして参戦することが決まっているベネトンチームは、今季初めて予選トップ10に2台を送り込んだ。

予選結果

順位 No ドライバー チーム タイム
1 1 ミハエル・シューマッハ フェラーリ 1:32.484
2 6 ファン・パブロ・モントーヤ ウィリアムズBMW 1:33.184 +0.700
3 5 ラルフ・シューマッハ ウィリアムズBMW 1:33.297 +0.813
4 2 ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 1:33.323 +0.839
5 3 ミカ・ハッキネン マクラーレンメルセデス 1:33.662 +1.178
6 7 ジャンカルロ・フィジケラ ベネトン・プレイライフ 1:33.830 +1.346
7 4 デビッド・クルサード マクラーレンメルセデス 1:33.916 +1.432
8 11 ヤルノ・トゥルーリ ジョーダンホンダ 1:34.002 +1.518
9 8 ジェンソン・バトン ベネトン・プレイライフ 1:34.375 +1.891
10 16 ニック・ハイドフェルド ザウバーペトロナス 1:34.386 +1.902
11 12 ジャン・アレジ ジョーダンホンダ 1:34.420 +1.936
12 17 キミ・ライコネン ザウバーペトロナス 1:34.581 +2.097
13 18 エディ・アーバイン ジャガーコスワース 1:34.851 +2.367
14 10 ジャック・ヴィルヌーヴ BARホンダ 1:35.109 +2.625
15 22 ハインツ=ハラルド・フレンツェン プロストエイサー 1:35.132 +2.648
16 19 ペドロ・デ・ラ・ロサ ジャガーコスワース 1:35.639 +3.155
17 11 オリビエ・パニス BARホンダ 1:35.766 +3.282
18 21 フェルナンド・アロンソ ミナルディ・ヨーロピアン 1:36.410 +3.926
19 23 トーマス・エンゲ プロストエイサー 1:36.446 +3.962
20 15 エンリケ・ベルノルディ アロウズアジアテック 1:36.885 +4.401
21 14 ヨス・フェルスタッペン アロウズアジアテック 1:36.973 +4.489
22 20 アレックス・ユーン ミナルディ・ヨーロピアン 1:38.246 +5.762

決勝

ミハエル・シューマッハは好スタートを決め、2度のピットストップの前後以外はトップを譲らない磐石のレース運びでポール・トゥ・フィニッシュを果たした。1995年2000年に続いてシーズン9勝を記録し、 また、通算獲得ポイントを801点に伸ばして、アラン・プロスト(798.5点)を抜いて最多得点記録者となった[1]

ハッキネンはレース終盤に3位を走行していたが、48周目にチームメイトのクルサードを先行させ4位となった。 ラストレースを表彰台で終えることよりも、クルサードの年間ランキング2位を確実にするための「アシスト」を選択した[1]。ランキング3位からの逆転を狙ったルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)は、燃料軽めの3ピットストップ作戦が不発で5位に終わった。

アレジはキミ・ライコネン(ザウバー)と順位を争っていたが、6周目のダンロップコーナーでスピンしたライコネンに巻き込まれる形でクラッシュ。アレジは今季16戦完走を続けてきたが、最後のレースで連続完走が途絶えた。

地元GPを迎えたホンダエンジンユーザーでは、8位完走のヤルノ・トゥルーリ(ジョーダン)が最高位だった。

決勝結果

順位 No ドライバー チーム 周回 タイム グリッド ポイント
1 1 ミハエル・シューマッハ フェラーリ 53 1:27:33.298 1 10
2 6 ファン・パブロ・モントーヤ ウィリアムズ-BMW 53 +3.154 2 6
3 4 デヴィッド・クルサード マクラーレン-メルセデス 53 +23.262 7 4
4 3 ミカ・ハッキネン マクラーレン-メルセデス 53 +35.539 5 3
5 2 ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 53 +36.544 4 2
6 5 ラルフ・シューマッハ ウィリアムズ-BMW 53 +37.122 3 1
7 8 ジェンソン・バトン ベネトン-ルノー 53 +1:37.102 9  
8 11 ヤルノ・トゥルーリ ジョーダン-ホンダ 52 +1 Lap 8  
9 16 ニック・ハイドフェルド ザウバー-ペトロナス 52 +1 Lap 10  
10 10 ジャック・ヴィルヌーヴ B・A・R-ホンダ 52 +1 Lap 14  
11 21 フェルナンド・アロンソ ミナルディ-ヨーロピアン 52 +1 Lap 18  
12 22 ハインツ=ハラルド・フレンツェン プロスト-エイサー 52 +1 Lap 15  
13 9 オリビエ・パニス B・A・R-ホンダ 51 +2 Laps 17  
14 15 エンリケ・ベルノルディ アロウズ-アジアテック 51 +2 Laps 20  
15 14 ヨス・フェルスタッペン アロウズ-アジアテック 51 +2 Laps 21  
16 20 アレックス・ユーン ミナルディ-ヨーロピアン 50 +3 Laps 22  
17 7 ジャンカルロ・フィジケラ ベネトン-ルノー 47 ギアボックス 6  
リタイヤ 19 ペドロ・デ・ラ・ロサ ジャガー-コスワース 45 オイル漏れ 16  
リタイヤ 23 トーマス・エンゲ プロスト-エイサー 42 ブレーキ 19  
リタイヤ 18 エディ・アーバイン ジャガー-コスワース 24 燃料リグ 13  
リタイヤ 17 キミ・ライコネン ザウバー-ペトロナス 5 接触 12  
リタイヤ 12 ジャン・アレジ ジョーダン-ホンダ 5 接触 11  

第17戦終了時点でのランキング

  • 太字はワールドチャンピオン
  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b F1日本GP 2001年 - 日刊スポーツ(2001年10月14日本紙付)2012年11月14日閲覧。

参照


前戦
2001年アメリカグランプリ
FIA F1世界選手権
2001年シーズン
前回開催
2000年日本グランプリ
日本グランプリ 次回開催
2002年日本グランプリ

座標: 北緯34度50分35秒 東経136度32分26秒 / 北緯34.84306度 東経136.54056度 / 34.84306; 136.54056




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