2期目の再選直後に浮上した進退問題
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「木下富美子」の記事における「2期目の再選直後に浮上した進退問題」の解説
2021年7月4日に行われた東京都議会議員選挙で都民ファーストの会は、前述の平慶翔を板橋区選挙区から千代田区選挙区に国替えさせ、木下はそのままとした。投開票の結果、得票数(29,767票)3位で再選した。 しかし、投開票翌日の5日に、後述の選挙期間中の無免許運転事故が報道で明らかになった。都民ファーストの会はこれを受け「明確な法律違反で、公人としてあるまじき行為」とした上で、7月6日付で木下を除名処分とした。 詳細は「#無免許運転事故」を参照 7月15日、自民・公明・共産・立憲民主の各党および一人会派は、木下に対する議員辞職勧告決議案を共同提出する方針を固めた。都民ファーストの会も同調し、改選後の任期初日の7月23日の臨時会で全会一致で可決された。木下はこの日の臨時会も欠席した。 9月4日、東京新聞は、木下が当選後一度も公の場に姿を見せていないこと、木下が立ち上げた一人会派「SDGs東京」の控室のラックが未回収の郵便物や配布資料で山積みになっていること、木下には議員報酬81万7600円と政務活動費50万円が2か月分、計約264万円が支払われたことなどを報じた。都議会には、木下の議員の身分を失わせる除名決議を求める陳情が出されている。 9月17日、警視庁は自動車運転死傷処罰法違反(無免許過失運転致傷)や道路交通法違反(報告義務違反)の疑いで木下を書類送検した。 9月28日、都議会は木下に対する2度目の辞職勧告決議案を全会一致で可決。これに対し木下は同日、ホームページにて議員継続を表明。 10月4日、都議会は正副議長名で、木下に対し、議長室に訪れ見解を明らかにするよう「召喚状」を送った。10月11日、木下は召喚状は受け取らず、メールで「体調が戻らないので、議会に行く見込みが立たない」と回答した。10月13日、木下は一度も姿を現さないまま都議会定例会が閉会した。 10月14日、都議会は木下に2度目の召喚状を送付。 11月5日、都議会は木下に3度目の召喚状を送付。 11月9日、この日、木下は再選後初めて登庁、公の場に姿を見せた。その際に面会した三宅茂樹議長から辞職勧告を受けるが、議員活動を継続することで失った信頼を取り戻したいとの意向を示し、た。このあと午後に、木下は所属する公営企業委員会への出席を予定していたが、ならばと抗議に出た他の委員による反発に遭ったため、同委員会の開会は異例の取り止めとなった。議長との面会を終えて報道陣から取材を受けた木下は、「辞職を求める声」がある一方で「続けてほしいという声があるのも事実」と主張。また、車は事故後に処分しているのを明かしており、今後は免許を再取得せず運転はしない考えを示したが、無免許運転をした理由は警察が捜査中なので話せないとした。再選後のそれぞれ3か月分が支払われている費用については、議員報酬はボランティア団体に寄付したといい、政務活動費は都に返還するつもりであるとした。 11月22日、都議会の三宅茂樹議長に辞表を提出し、受理された。
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