1990年代後半 - 2000年代以降
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「須山公美子」の記事における「1990年代後半 - 2000年代以降」の解説
1990年代後半からは音楽性が転換し、1996年の4枚目のアルバム『ヴィオロンとこおろぎ』では、オリジナル曲のほかカバーを収録。ブレヒトの詩に作曲家が曲を付けた、いわゆる「ブレヒト・ソング」を歌うようになり、『三文オペラ』から「アラバマ・ソング」が収録されている。この頃からステージでもブレヒト・ソングを歌うようになる。1997年には5枚目のアルバム『LA POMME ―林檎―』をリリース、ギタリストの内橋和久がプロデュースとアレンジを担当した。 1998年には初のカバーアルバムとして、全曲ハンス・アイスラー作曲のブレヒト・ソングを歌った『アイスラー ソングス』をリリース。和製ダグマー・クラウゼ(英語版)といった趣で力強く歌い上げた。2000年、2枚組アルバム『ブランクーシの庭』をリリース。ブレヒト・ソングで鍛えた力強いボーカルを見せる。 2000年代には、趣味の競馬をテーマとしたコンセプトアルバムを2枚続けて発表。2008年に『須山公美子のおうまさんがやってくる』、2010年に『須山公美子のおうまさんがやってくる2 園田でカツ丼を食べよう!』をリリース。園田とは兵庫県尼崎市にある園田競馬場のことで、昭和レトロな佇まいがお気に入りだという。須山はこの2枚の競馬アルバムで昔からのファンを失ったと述べているが、一方で「競馬界の歌姫」として新たなファン層を獲得した。 2016年2月3日には、ディスクユニオンのレーベル「SUPER FUJI DISCS」から「2013年11月21日に急逝したサウンド・エンジニア藤井暁ワークス」シリーズとしてリマスターCDが発売された。『Les chansons qui filent du rêve...』『夢のはじまり』が再発売されたほか、『夢のはじまり』発売直後のライブ音源をエンジニアの藤井暁が録音したテープから編集したライブアルバム『ただ一度の機会』が新発売された。リマスタリングは宇都宮泰が手掛ける。またこの3枚のリマスター盤は、Amazon Music Unlimitedなどのサブスクリプション音楽配信サービスでも聴けるようになった。 2019年5月22日、シャンソンのカバーアルバム『くちづさむ、ふらんすのうた。』をリリース。清野拓巳のギターとのデュオでレトロなシャンソンを歌う。キャッチフレーズは「うたがうたとして凛と立っていた時代とうたへのオマージュ」、帯のコピーは「ささやかな、夢のうたをどうぞ」。 2021年現在、FM宝塚『宝塚とシャンソンの熱〜い関係』のラジオパーソナリティを務めるほか、市内在住の音楽家などが2006年に結成した市民団体「宝塚シャンソン化計画」の中心メンバーとして、公益財団法人宝塚市文化財団が運営する「ソリオホール」で毎年開催される「宝塚パリ祭」の企画・運営に関わるなど、宝塚市を拠点にシャンソンの普及活動を行っている。
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