1990年代後半、アドベンチャーからデジタルノベルへ
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「恋愛ゲーム (ゲームジャンル)」の記事における「1990年代後半、アドベンチャーからデジタルノベルへ」の解説
1995年1月:エルフ、『同級生』の続編である成人向け恋愛ゲーム『同級生2』を発表する。前作以上に個々のヒロインのストーリーが作り込まれており、プレーヤーにとって選択の幅が狭まり、難易度が高くなった。この為、実質的には攻略本を片手に読み解く楽しみ方になった(これが後にビジュアルノベルというゲームジャンルを生み出す事になる)。そしてこの様なスタイルが恋愛ゲームの主流となる。後に、性描写を差し替えた家庭用ゲーム機版や、攻略ヒントを兼ねたアニメーションビデオ、そのビデオから性描写を除いたアニメーションのテレビ放映、ラジオ番組、キャラクターフィギュアなどのメディアミックスを行う様になる。元々成人向けゲームであった作品から、広く親しまれるキャラクターを産み出したという点で、『同級生』シリーズは特筆するべき存在となった。 1995年10月13日:コナミ、ソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用ゲーム機PlayStation用の恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル~forever with you~』を発売する。内容は『ときめきメモリアル』と同じ。更に、セガのゲーム機セガサターン、任天堂のゲーム機スーパーファミコンおよびゲームボーイ、そしてパソコンのWindows 95にも対応ソフトが発売され、100万本以上を売り上げる大ヒット作品となる。ゲームのヒットを受けて、コナミはフィギュア等のキャラクターグッズを多数発売する。 1995年11月23日:恋愛ゲーム『同級生』、性的描写を差し替える形で、NECの家庭用ゲーム機PCエンジン用のゲームソフトとして発売される。以後、同級生シリーズは、PC-FX版『同級生2』を除き、性的描写を緩和もしくは削除する形で家庭用ゲーム機に進出していく。 1997年6月27日:NECホームエレクトロニクス、女性向け恋愛ゲーム『アルバレアの乙女』をNEC製家庭用ゲーム機PC-FX用ソフトとして発売する。 1997年8月29日:『同級生2』、Windows 95に対応する形で、再びパソコン用ソフトウェアとして発売される。家庭用ゲーム機版と同様にCD-ROM版となり、声優によるヒロインの演技を聞く事ができる様になった。 1998年11月27日:富士通、女性向け恋愛ゲーム『ファンタスティックフォーチューン』をWindows 95用に発売する。 1999年6月4日:Key、Windows95/98用恋愛ゲーム『Kanon』を発売する。このゲームによって、泣きゲーと呼ばれる、シナリオ志向のゲームの中でも特に感動的なストーリーに重点を置いたジャンルが開拓されることとなる。
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