花豆(はなまめ)
花豆は、インゲン属の中の「べにばないんげん」のことを言います。鮮赤色又は白色の大きな花をたくさん咲かせるのが特徴で、それが名の由来ともなっています。赤花の子実は紫の地に黒色の斑が入っていて紫花豆と呼ばれ、白花のものは子実も白色をしているところから白花豆と呼ばれます。煮豆、甘納豆の原料になります。 花豆の種子が日本に伝わったのは、江戸時代の末期ですが、花が大きくきれいなため、当時はもっぱら観賞用に栽培されていました。食用としての栽培は明治時代になってから札幌農学校で始められ、本格的な栽培は大正時代に入ってからです。現在は、主として北海道でつくられ、一部、東北地方や長野県、群馬県などの冷涼な地域でも栽培されています。 |
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なお、中国からの輸入物は「花芸豆(はなげいまめ)」と呼ばれています。 |
ベニバナインゲン
(花豆 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/28 15:30 UTC 版)
ベニバナインゲン | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Phaseolus coccineus L. | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Runner bean |
ベニバナインゲン(紅花隠元、学名:Phaseolus coccineus, 英名:Runner beanまたはscarlet runner bean )、メキシコの高原原産のインゲンマメ属の多年草(日本では一年草扱い)[1]。花豆(紫花豆)・白花豆ともいわれる[1]。
中南米の高地が原産[1]。長さ3-5mのつる性で、1.5cm×2.5cmほどの種子をつける[1]。大航海時代に欧米へ導入され、日本へは江戸時代末期に渡来した[1]。当初は観賞用にとどまり[1]、食用として栽培が始まったのは明治時代に札幌農学校(北海道)で導入されてからである。なお、本格的な普及は大正時代以降である。
鉄分やカルシウム、食物繊維を多く含み、大豆より低カロリーである。冷涼な気候が適し[1]、日本では北海道や東北地方のほか[1]、長野県、群馬県、山梨県(清里高原)の高地で栽培される。花は紅色で、豆には紫の地に黒い斑模様がある。変種に花や実が白いシロバナインゲン(白花豆)がある[2][3]。
日本では熟した豆を煮豆や甘納豆、餡の原料とすることが多い[1][4]。欧米では若い莢(さや)を食用とする。インゲンマメ同様に毒性のあるレクチンを含むため[1]、調理の際はよく火を通す必要がある[1]。日本では、白インゲン豆を粉末状にして食べるというダイエット方法がテレビで紹介され、集団食中毒を起こした例がある[1]。
脚註
外部リンク
- ベニバナインゲン - 厚生労働省
花豆と同じ種類の言葉
- >> 「花豆」を含む用語の索引
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